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教育委員会

更新日:2023年1月20日

「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~

自分もみんなも大切にし、思いや考えを伝え合う子の育成

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▲4年 自分たちのバリアフリー大作戦を発表

▲約300名が集まった研究発表会場

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▲階段には、心が温まる「ほっこり言葉」を掲示

▲先生方の熱心な研究の成果(研究紀要と指導案)

 平久小学校を訪問しました。今日は、東京都教育委員会人権尊重教育推進校として本校が2年間取り組んできた研究成果を発表する、研究発表会の日でした。区内外から参加された約300名の皆さんに、本校の児童や先生方が頑張っている姿を直接見ていただくことができたことがうれしかったです。

 本校の研究主題は、「自分もみんなも大切にし、思いや考えを伝え合う子の育成」です。本日、研究発表会でご講演いただいた、昭和大学大学院保健医療学研究科准教授の副島賢和先生が、「研究主題に、『自分も』という言葉が入っているのがいいですね。以前、院内学級で、ある子が『自分を大切にできなくて、みんなを大切にすることはできない』と話してくれたことがあります。まず自分を大切にできることが大事です」と話してくださいました。副島先生は、ご存じの方も多いと思いますが、ドラマ「赤鼻のセンセイ」のモチーフになった方で、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」にも出演された院内学級の先生でもあります。私たち教育関係者は、副島先生のお話を伺うと、自らの実践を振り返り、明日から、またこどもたちとともに頑張ろうという元気と勇気をもらえます。今日の講演を聞かれた多くの先生方もそう感じられたことと思います。副島先生の本日の演題も「自分も相手も大切にするかかわり~院内学級のこどもたちが教えてくれた大切なこと~」となっていて、本校の研究主題とも密接に関係したものになっていました。副島先生、貴重な、そして素敵なお話をありがとうございました。

 本区では、全校で人権教育に取り組んでいます。人権教育は学校教育の基盤となるものであり、本年4月1日から「こども基本法」が施行されることを踏まえ、学校におけるこどもの人権についての理解・実践の一層の充実が必要だと考えています。そのような中、本校の実践は素晴らしかったです。特に、本日の授業では、児童が人権、そして人権課題についてもしっかりと考え、発言をし、活動に取り組むことができていました。

 4年生は、総合的な学習の時間で「平久小バリアフリー大作戦」と題した学習に取り組んでいました。4年生の児童は、12月に本区のまちづくり推進課が行っている「ユニバーサルデザインのまちづくり出前授業」を活用し、障害のある方々がどんなことに困っているか、どんなまちであれば過ごしやすいかについて学びました。その学びを生かして学校中を点検し、障害のある方、高齢の方、妊婦の方、様々な方が学校を利用しやすくするための「もっとやさしくポイント」を探し、その改善策についてグループごとにプレゼンをしていました。どの提案も的を射たもので素晴らしかったです。

 6年生は、学級活動で「将来の職業選択~自分らしく生きる~」と題した学習に取り組んでいました。この学習では、人権教育の視点として、職業別の男女の比率の偏りなどについて考えることを通して、性別に関わりなく、男女がそれぞれの違いを認めつつ、将来の仕事に自分のよさを発揮していこうとする態度を養うことを目指しています。実際の職業による性別の偏りを調べたり、性別に関わらず自分の目指した仕事で頑張っている方のお話を聞いたりして、学びを深めていました。児童の発言やその真剣な表情から、「偏見や差別は絶対にしてはいけない!」という強い思いを感じました。

 今回の研究発表会で、本校の児童の人権教育についての学びの深まりを見ることができました。このことは、先生方が真剣に人権課題に向き合って、授業研究、教材開発に取り組んできた成果だと思います。先生方の熱心な研究に拍手を送りたいと思います。

江東区教育委員会 教育長 本多健一朗

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