更新日:2023年2月25日
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江東区教育委員会
「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~
「きらり☆こうとう俳句祭」を開催しました!
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▲きらりと輝くこどもたちが一堂に会した表彰式 |
▲講評をしてくださっている選者の先生方 |
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▲記念撮影スポットの立て看板 |
▲俳句祭リーフレットと俳句集「きらり」第9集 |
コロナ禍では中止となったものが多くありましたが、江東区立小・中学生俳句大会「きらり☆こうとう俳句祭」もその1つです。特に、年度末に行われる俳句祭は令和元年度から中止となり、その後もちょうど感染拡大と重なってしまい、今回は4年振りの開催となりました。本当に待ちに待った一堂に会しての開催でした。
俳句祭は3年間中止となっていましたが、こうとう学びスタンダードの国語スタンダードに「季節を感じ、俳句に親しみます」と位置付けている江東区では、コロナ禍でも俳句教育は続けていましたし、児童・生徒は俳句作りに取り組んでいました。俳句祭はできなくても、この3年間俳句集「きらり」を作成するとともに、優秀句に選ばれた児童・生徒には、表彰状を送付していました。
一斉休校から始まった令和2年度は、多くの学校行事が中止となりました。その年の俳句集「きらり」第7集には、「マスク」、「コロナ禍」、「ディスタンス」という言葉を使った俳句もありました。しかし、本区の第1回の俳句祭からずっと選者をしてくださっている今をときめく3名の俳人の先生方が第7集に次のような言葉を寄せてくださっていました。
堀本裕樹先生「新型コロナウイルス感染症に気をつけながら、新しい生活様式と言われるなかで、皆さんの俳句を作る感性はおとろえることなく輝いていました。」田中亜美先生「新型コロナウイルス感染症の影響による制限の多い中、一生懸命に日常を過ごしていた様子が伝わり、胸が熱くなりました。大変なときだからこそ、思いやりのある言葉が心に響きます」阪西敦子先生「去年の今頃、表彰式が中止になった頃から1年が経ちました。長い1年でしたか、それともあっという間でしたか。(中略)その間にあったこと、これからの1年で起こること、また俳句にしてみてください。そして、ときどき見直してみてください。きっとその時のあなたの姿が映っています」温かい言葉に目頭が熱くなります。
3名の選者の先生方は、今回の俳句祭にもご参加くださり、表彰された句の「きらり」輝くポイントについて、児童・生徒に直接話してくださいました。どの先生も、江東区の児童・生徒の俳句の素晴らしさを高く評価してくださっていました。そして、学校での行事や生活の日常がまた多く詠まれるようになったことに笑みを浮かべていらっしゃいました。「コロナ禍でも、こどもたちにとって大切なことは必ず行う」という信念の下、みんなで取組を進めてきたこと、そして先生方の思いが、児童・生徒の心にしっかりと届いていました。それでは、今年度の俳句祭で最優秀俳句(区長賞・区議会議長賞・教育長賞)に選ばれた俳句を紹介します。
【区長賞】区長賞は、ユーモアがありながら、多彩で豊かな心が表現され、江東区のこどもたちは、このように育ってほしいと思えるような句を選んでいます。
☆あきのひるかめとあそびたいひなんです 二亀小 1年児童
☆友達の短い髪が夏を呼ぶ 深川八中 3年生徒
【区議会議長賞】区議会議長賞は、毎日の暮らしの中で、自然や生活を素直な心で見つめ、心に感じた表現ができている句を選んでいます。
☆小鳥来る川ぞいのくい美しく 北砂小 4年児童
☆金木犀ページめくりて君をまつ 二砂中 1年生徒
【教育長賞】教育長賞は、学校生活の中でかけがえのない一瞬を発見し、青春と言えるその一瞬を表現できている句を選んでいます。
☆黒板の横書きたて書き秋日和 浅竪小 3年児童
☆反射するトランペットにうろこ雲 四砂中 3年生徒
本区の児童・生徒の季節や自然の様子、その変化を感じ取る感性や人や自然に優しくできる心は、コロナ禍であってもしっかりと育ち、一人一人が確かに「きらり」と輝きを放っています。ここで一句「春めくや『きらり』あふふる十七音」
江東区教育委員会 教育長 本多健一朗
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