ホーム > こども・教育 > 教育委員会 > 「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~ > 令和4年度(2022年度)発行号 > 2月8日・16日 「幼児の思いや願いが形になる」江東区立幼稚園<後編>
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更新日:2023年2月8日
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ウサギさんとイルカさんがやって来ました! |
みんなで洗いっこ!「ごしごし、しゅっしゅ」 |
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ぶどう組には、「もりのおふろ」がありました |
「ありがとうの花」に思いを乗せて【ひばり幼】 |
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園庭には、見事な夏みかんが!【ひばり幼】 |
「自然がいっぱい!」が自慢です【ひばり幼】 |
ぶどう組さんの保育室では、幼児がそれぞれ自分で作ったお面を頭に着けて準備をしていました。もうスイッチが入っているようです。ちなみに、今回のこどもかいでは、ぶどう組は、西村敏雄さんの絵本「もりのおふろ」をもとにしたお話ごっこをします。実際の「もりのおふろ」は、森にやってきたライオンがお風呂を見付けます。ライオンが体を洗っていると、次々にいろいろな動物がやってくるというお話です。
ぶどう組さんの「こどもかい(仮)」が始まりました。ぶどう組さんのお話では、幼児が好きな生き物に成り切って登場します。ウサギ、チョウ、イルカ、ハンマーヘッドシャーク、幼虫、ヘビ、恐竜にミニオン、雪だるま等々…。幼児はそれぞれに登場の仕方を工夫して、その生き物に成り切っています。お風呂を見付けて「トントン!入れて!」「いいですよ!」のやり取りを重ねていくと、お風呂はみんなでいっぱいになります。すると、みんなで輪になって背中の洗いっこが始まります。「せなかをあらってもらえませんか?」「いいですよ!」「ごしごし、しゅっしゅ。ごしごし、しゅっしゅ」気持ちよさそうな様子がよく伝わってきました。最後は、みんなでお風呂から上がってハッピーな気持ちをダンスで表現しました。年少さんでここまで創り上げられるんだなあと感心しました。見事に、ぶどう組さんのオリジナルストーリー「ぶどうの森のおふろ」になっていました。
鳥居園長先生に、こどもかいで大切にしていることを伺うと、「こどもたち一人一人の素朴な表現を大切にして、みんなで行えたことの満足感を味わえるようにしています。そして、先生方は学級の雰囲気やこどもたちが好きなもの等を題材にしてこどもかいを行えるようにして、こどもたちが互いの表現を認め合える学級の雰囲気や風土をつくることを大切にしています」と話してくださいました。担任の先生は、「幼児たちが好きな遊びの中で、動物のお面を着けるや否やウレタン積み木でお風呂を作り出し、スズランテープでお湯を作る等、お風呂ごっこを楽しむ姿があり、ちょっと難しいかなと思いながらも、幼児の姿から『もりのおふろ』をもとにしたお話ごっこに挑戦しました」と話してくださいました。お風呂もお面も全部幼児が作りました。年少さんは、このこどもかいをやり遂げ、みんなに見てもらい、ほめてもらう経験を通して、また大きく成長していきます。ぶどう組さん、とっても上手でしたよ。お家の方に見てもらう時も頑張ってくださいね!
少し間が空きましたが、16日には、英語教育推進委員会が開催される有明西学園に行く途中で、ひばり幼稚園にちょっとお邪魔しました。ちょうど、年長さんが音楽会の練習をしているところでした。江東区立幼稚園では、年長さんは修了を控えた1月から2月にかけて、遠足の経験を生かした「ゆうえんちごっこ」や音楽表現の発表の場としての音楽会等を行っています。本園の年長さんは音楽会で「おどるぽんぽこりん」を合奏して、「ありがとうの花」を歌います。合奏は、自分たちで話し合いながらリズムを考えたそうです。合奏と歌を聴かせてもらった後に、みんなと話をする時間をいただけたので、「『ありがとうの花』って、どんな花なのかな?」と聞いてみました。「タンポポみたいにみんなのところに飛んで行くの」、「みんなが幸せになる花」、「笑顔になる花!」等々…。みんな歌詞の意味をよく考えています。音楽会当日には、お家の方にきっとみんなの思いが届いたことと思います。しかし、年長さんの<私たちどうだった?お話聞きたい!>という目力はすごかったですね。それだけいろいろと考え、頑張ってきたということでしょうね。
「幼児の思いや願いが形になる」そんなことを江東区立幼稚園では大切にしています。ちょっと難しいことに挑戦し、苦労しながらもみんなでやり遂げることを通して、幼児は確かに成長していきます。このような力がこれからの時代を生きていくこどもたちにはとても大切です。
江東区教育委員会 教育長 本多健一朗
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