更新日:2023年2月8日
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江東区教育委員会
「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~
「幼児の思いや願いが形になる」江東区立幼稚園<前編>
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「準備OK?」開演を待つぶどう組の保育室 |
友達と一緒に穴を掘るのがとても楽しい年少さん |
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目を輝かせて、ダイナミックに遊ぶ年長さん |
大型スコップで夢中になって穴を掘り、山を作る |
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運動遊びに自由に取り組む「チャレンジカード」 |
自分たちで話し合って解決する年長さん |
2月3日の「こうとう学びフォーラム」では、つばめ幼稚園の年長さんが、自分たちで考え、実施した遠足について発表してくれました。江東区立幼稚園では、遠足だけでなく、こどもかいや運動会、音楽会等の行事はもちろんのこと、日々の当番活動や遊びだって、幼児の主体性、「幼児の○○したい!」という思いを大切にし、それを形にしたり、やり遂げたりすること、またその過程を通した学びや成長を大事にしています。特に、こどもかいは、1年の学びの集大成とも言える、1年の後半にある幼児にとっては大きな行事です。担任の先生は、幼児が主体的にこどもかいを創り上げることができるように、幼児の日々の遊びや興味・関心があること、経験していること等をもとに、保育や環境の構成を工夫していきます。((注釈)「こどもかい」については、令和2年度学校日記12月2日号をご参照ください。)
今日は、南陽幼稚園で年少ぶどう組のこどもかいのリハーサルがあるということなので、さっそく見に行ってきました。年少組の幼児がどんなこどもかいを見せてくれるのか、私もわくわくしながら園に向かいました。リハーサルと言っても、同じ年少のみかん組、いちご組さんの前でやるそうですし、お家の方に見てもらう日へつながる大事な今日です。私が幼稚園に着いた時間は、幼児はそれぞれに好きな遊びをする時間でした。ぶどう組さんの保育室に行ってみると、みんな園庭で遊んでいるようで誰もいません。でも、そこには幼児が作ったこどもかい用の大道具とお面がしっかりと出番を待っていました。
園庭に出てみると、たくさんの幼児がそれぞれに自分のしたいことに取り組んでいます。自分のしたいことに思いっ切り取り組める、好きな遊びをする時間も江東区立幼稚園では大切にしています。3年保育をしていて園児数が180名を超える本園では、広い園庭のいたるところで、様々な遊びの場がありました。垣根の下に集まっている6人の年少さんたち、手には小さなシャベルを持って地面を掘っています。「何してるの?」「ようちゅうさがしているの!」幼虫は見付かっていないようでしたが、「ねっ!」って目を合わせながら、みんなうれしそうです。友達と同じことを一緒にしていることが楽しいんでしょうね。
砂場では、年長さんが大型のスコップを大胆に使って大きな穴を掘っています。よく見ると、年中さんや年少さんの姿もあります。ダイナミックな遊びは年下の子たちの憧れでもあります。その近くでは、ビールケースをたくさん並べて大きな場を作って遊んでいる年長さんの姿があります。木の椅子等も含めると30個近くも使っています。目がきらきらしています。片付けるのがきっと大変だと思いますが、それを分かっていてもこの遊びが楽しくて仕方がないんでしょうね。ズボンのおしりの部分が土で汚れているのも遊びに夢中になっている証拠です。ズボンを洗濯されるお家の方にこの遊びの楽しさ、幼児の満足感が伝わって、思わず笑顔になってしまうといいなと思いました。
園庭の真ん中では、年長さんが7、8人集まっています。何となく雰囲気を読み取って、遠くから見ていました。みんなが散らばり始めたので、そっと近くに行って「どうしたの?」と声をかけてみると…。「だるまさんがころんだをやっていて、ちょっとやなことがあったけど、もうだいじょうぶ!」自分たちで解決したようです。さすが年長さんですね。園庭では他にもたくさんの遊びの場があります。幼児たちの笑顔を見ているだけで、わくわくしてきますね。あっ、そろそろ年少ぶどう組さんが保育室に入って行きます。私も行ってきます!(<後編>へ続く)
江東区教育委員会 教育長 本多健一朗
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