中川船番所跡
『江戸名所図会』・中川船番所
中川船番所は、寛文元年(1661年)6月6日小名木川の中川口北岸に設置され、江戸に出入りする人と物資を査検した川船改のための関所である。
中川番役を勤めたのは寄合の旗本で、旗本自身は平常、番所には詰めず、家臣を派遣していた。規模については、『新編武蔵風土記稿』に東西26間余(約47メートル)、南北17間余(約31メートル)と記されている。また、『江戸名所図会』の挿絵によると、番所の周囲には木柵がめぐらされ、槍10筋が装備されており、小名木川縁には番小屋が建てられている。通関手続きは次第に形式化していったとみられ、「通ります」というと、「通れ」と応えて通行を許したという川柳もある。
明治2年(1869年)2月、全国の関所廃止の通達後も査検が続けられたが、4月、正式に廃止が指令された。
郵便番号 | 136-0072 |
---|---|
住所 | 大島9丁目1番 |
地区 | 城東 |
所在地(所有者) | |
登録年月日 | 1981年4月10日/2003年3月28日区指定 |
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください