七代目市川團十郎宅跡
四代目市川團十郎(いちかわだんじゅうろう)が安永五年(1776)に隠居して深川木場島田町(ふかがわきばしまだちょう・木場2丁目)に邸宅を構えて以来、七代目團十郎まで市川家代々が島田町内(木場2-11~13付近)に居住していました。
七代目團十郎は小柄ながら才能があり、荒事(あらごと)・実事(じつごと)・和事(わごと)・実悪(じつあく)・色悪(いろあく)などの多彩な役柄をこなして人気を博し、四代目鶴屋南北(つるやなんぼく)の作品なども演じました。また、初代以来の当たり役を調べ、「歌舞伎十八番」を選定するなど、歌舞伎の発展に貢献しました。
しかし、天保13年(1842)に、当時の老中水野忠邦が推進した天保改革における奢侈禁止令に違反したとして江戸を追放されました。その理由は、島田町の邸宅や家財道具が豪華でぜい沢であるというもので、追放の申渡書によると、天井を金泥で塗り、桐紋をあしらった豪華な箪笥を用い、庭に御影石の燈籠などを置いていました。そのため邸宅は取り壊しとなってしまいました。
郵便番号 | 135-0042 |
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住所 | 木場2-11-13付近 |
地区 | 深川 |
所在地(所有者) | |
登録年月日 | 1982年4月10日 |
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