占風園跡
占風園(せんぷうえん)は、近江国(滋賀県)仁正寺藩(にしょうじはん)市橋家(いちはしけ)の下屋敷の雅名です。市橋家は、本所五ツ目に下屋敷5600坪と永御預地212坪余りを拝領していました(『諸向地面取調書』)。『葛西志』によれば、占風園は寛文期(1661~1673)に造られ、元禄期(1688~1704)に修築を受け、景勝が整えられたといわれます。広大な「釣月池」を中心に、周囲に築山、橋、茶屋をめぐらした回遊式庭園で、その景色を題材にして元禄7年(1694)に「占風園十勝詩」が詠まれ、他にも「占風園十七詠」などの和歌が残されています。享保5年(1720)7月29日には、将軍吉宗が鷹狩りの際、雨宿りに立ち寄っており、藩主市橋直方に目通りを許しています。文化9年(1812)に藤原祐壽の描いた「占風園四時勝概 画譜」(せんぷうえんしじしょうがいがふ・国立国会図書館所蔵)では、占風園の美しい四季の風景を知ることができます。
郵便番号 | 136-0071 |
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住所 | 亀戸6-8~10.17~22 |
地区 | 城東 |
所在地(所有者) | |
登録年月日 |
1998年3月30日 |
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