宝篋印塔(残欠)(ほうきょういんとう・ざんけつ)・寛永11年在銘
宝篋印塔(残欠)(ほうきょういんとう・ざんけつ)・寛永11年在銘
この宝篋印塔(残欠)は、江戸幕府四代将軍徳川家綱の乳母、三沢局を開基とする日蓮宗の寺院、浄心寺の寺務所の中庭にあります。基礎の部分には寛永11年(1634)の年号や院号などの刻銘が確認できますが、笠や塔身に相当する部分が失われており、各部分に欠損や剥離なども見られます。その他、請花などの部分も後世に建てられた別の宝篋印塔の部材から補っており、創建当初(寛永11年)から残されている部分は、相輪及び基礎の一部と推定されます。
一方、刻銘にある寛永11年の年号は、浄心寺が創建された万治元年(1658)より古く、そのためこの宝篋印塔(残欠)は、他所から移されたか、もしくは浄心寺創建以前より当地にあった可能性があります。
このように失われた部分も多く、来歴も不明ですが、相輪及び基礎の一部は江戸時代初期に遡ることから、貴重な歴史資料の一つと言えます。
郵便番号 |
135-0023 |
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住所 |
平野2-4-25 |
地区 |
深川 |
所在地(所有者) |
浄心寺 |
登録年月日 |
2016年4月1日 |
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