富賀岡八幡宮大幟 三井親和書
富賀岡八幡宮大幟 三井親和書
祭礼に使用された木綿製の幟。
縦968cm、横186.5cmの大きなもので、上部が欠損しています。中央に「岡八幡宮砂村氏子中」、左端に「十五日」、右端に「八十才三井親和書」の墨書があります。右端の墨書から安永8年(1779)に三井親和が80歳の時に書いたものであることがわかります。
親和は元禄13年(1700)に信濃国で生まれ、天明2年(1782)に83才で没しました。細井広沢門下で、関思恭と並んで書家として名を挙げ、とくに篆書体を得意としました。深川に住んだことから「深川親和」とも称され、篆書体の文字のかすれた形をとって染め出した「親和染」という染め柄が大いに流行しました。また、親和の幟旗も流行し、『東都歳事記』や『江戸名所図会』などに親和作の幟旗が描かれています。
都内で現存するものは本幟のみであり、貴重な文化財といえます。
住所 | 南砂7-14-18 |
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地区 | 城東 |
所在地(所有者) | 富賀岡八幡宮 |
登録年月日 | 2007年10月26日 |
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