ホーム > こども・教育 > 教育委員会 > 「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~ > 令和3年度(2021年度)発行号 > 3月17日 どの子も「分かった!」「できた!」と実感できる授業づくり
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更新日:2022年3月17日
▲6年社会 端末を活用して意見共有・問題作り |
▲2年算数 問題把握に効果的なパネルシアター |
▲一人一台端末を活用したオンライン分科会 |
▲本校の先生方が体育館に集合して挨拶・講演を実施 |
今回の学校日記の題名は、第五砂町小学校が取り組んできた校内研究のテーマです。本校は、2月9日に、江東区教育委員会研究協力校として令和元年度から取り組んできた研究の成果を広く発表する研究発表会を行いました。発表会は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、オンラインで実施し、区内外から多くの先生方にご参加いただきました。
本区では、先生方にも児童・生徒と同様に1人1台端末を配付していますので、区内の先生方には、共有ドライブに格納した授業動画をまず見ていただき、その後、オンラインで、低学年、中学年、高学年、特別支援学級の4つの分科会のいずれかの協議会に参加していただきました。最後の講師の先生の講演もオンラインでの実施となりました。どの分科会も熱心な協議ができましたし、好きな場所から参加ができ、学校の準備も省力化できるオンライン研究発表会は、なかなかいいなと感じました。研究や成果発表の在り方は、先生方の主体性を生かしながら、授業力向上と働き方改革の双方を考え、よりよい形を探っていきたいと思っています。
本校の研究は、アクティブラーニングを意識しながら、「興味・関心がもてる場」・「見える化」・「振り返り」の3つを授業づくりで大切にしてきました。本校の先生方は、どの教科、どの授業でもこの3つの柱を意識して取り組んできたので、児童は、授業スタイルに慣れ、安心して授業に臨むことができたのではないかと思います。
小林校長先生に伺うと、「先生方が、授業において児童の興味・関心を高める工夫を行ってきたので、児童の学びに対する意欲が高まりました。また、学習の流れが分かる掲示カードを活用したことで、児童は見通しをもって学習に取り組むことができました。さらに、一人一台端末等のICTの活用により、児童の学習方法の幅を広げ、学び方の定着も図ることができました」と、研究の成果を話してくださいました。私も授業動画を見ましたが、児童の興味・関心を高める導入の工夫や、ICTの活用、見える化を図った授業がとてもいいなと思いました。どの授業でも児童の反応がとてもよかったのが、印象的でした。先生方の努力が、児童の「分かった!」、「できた!」につながったのだと思います。本校の授業、こどもたちが頑張っている様子、先生方の工夫は、毎日ホームページで紹介されていますので、ぜひご覧ください。
本校の先生方は授業づくりにとても熱心に取り組まれ、どの授業も児童がわくわくするような工夫がありました。3年生の理科「じしゃくのふしぎ」では、Dr.G-Shackという謎の人物からの指令をもとに、児童が問題解決に取り組むという流れになっていました。児童が問題作りをするための事象提示の動画等もよくできていましたし、児童はとても意欲的に取り組んでいました。私も30年以上前に、当時流行っていたファイナル・ファンタジーやドラクエのようなRPGの手法で、単元毎のキャラクターや大ボスに挑戦しながら学習を進めていく教材をいくつも作ったことを思い出しました。今回、3年生の理科の授業のお手伝いを少しさせていただきましたが、改めて授業はいいなと感じました。
今、先生方の働き方改革が大きな問題となっています。先生方は、こどもたちに関わること、授業づくりはとても大切にしたいと思っています。しかし、時間には限りがあります。授業やその準備の仕方等についても、効果的・効率的に進めていくことが大切です。本校のような実践を共有し、活用し合うことも一つの方策です。また、先生方が一番大切にしたいことに取り組む時間を確保するために、他の業務を削減していくことも重要です。教育委員会では、どの学校でも、「分かった!」、「できた!」と実感できる授業が行われるよう、先生方の支援、働き方改革に努めていきます。
(注釈)少し前の内容となりますが、3年生の理科の学習の終了を待って掲載いたしました。
江東区教育委員会 教育長 本多健一朗
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