ホーム > こども・教育 > 教育委員会 > 「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~ > 令和3年度(2021年度)発行号 > 11月10日 プロ教師の授業力を磨く ~中学校の先生方の挑戦~
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更新日:2024年11月10日
▲生徒へのミッションが画面に!(意欲を高める工夫) |
▲さあ、自分のロボットを英語でプレゼンしよう! |
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▲ブタの肺に空気を入れて実際に膨らむ様子を観察 |
▲一人一人モデルを作って肺が膨らむ仕組みを確認 |
先週から、今週にかけて、中学校の授業研究の場に参加してきました。GIGAスクール構想も進み、江東区立学校の授業はこの半年で大きく変化し、進歩していますが、江東区立幼稚園、小・中学校、義務教育学校では、よりよい授業・保育をつくるために先生方が学ぶ、授業・保育研究の機会を設けています。中学校・義務教育学校後期課程では、校内研究の他、区内の先生方が毎月実施している「江東区中学校教育研究会」、教育委員会と学校が共催で年2回行っている「中学校教科交流授業研究の日」等、プロ教師として授業力を磨き、高め合う場があります。
10日は、江東区中学校教育研究会の創立70周年記念式典と秋の研究集会がありました。中学校・義務教育学校後期課程の自主的な授業研究の場である江東区中学校教育研究会は、設立から70年を経過し、この度オンラインで記念式典を行いました。70年以上も前から、生徒たちのためによりよい授業、指導方法を研究し続けてきたその熱意に敬意を表するとともに、時代の変化とともに、常に新たなことにチャレンジして来られた先生方に感謝の思いでいっぱいです。記念式典に続いて行われた秋の研究集会では、理科部の先生による「Chromebookを活用した授業実践」、生徒支援部の先生による「生徒支援部の活動」の報告がありました。
また、中学校教科交流授業研究の日の研究授業では、5日は深川第三中学校の1年生の英語の授業、9日には深川第五中学校の2年生の理科の授業を見てきました。
深川三中の英語の授業は、「理想のロボットを発表しよう」というテーマで、自分が考えた理想のロボットについて英語でプレゼンテーションするという内容でした。まだ1年生ではありますが、先生の「英語で表現することの楽しさを味わわせたい」という思いに基づく、導入や授業展開の工夫もあり、生徒たちは熱心に自分の考えたロボットについて英語でプレゼンテーションをしていました。今の中学1年生は、小学校でも英語を教科として学習してきていますので、英語で表現することに臆することはありません。こうとう学びスタンダードの英語スタンダード「英語で積極的にコミュニケーションをとります」についてもよくできていました。
深川五中の理科の授業は、「動物の体のつくりとはたらき」の中の、呼吸(肺のつくりとはたらき)についての学習です。生徒たちは他のクラスから情報が伝わっているようで「解剖でしょ?」「解剖はしないって」等と授業開始前からそわそわしている様子。理科では実感を伴って学び、理解することが重要です。先生はいつも実験や観察を大切にしているそうで、今回は導入でブタの肺を実際に生徒たちに見せてそのつくりについて理解させて、その後に各自でペットボトルを使った肺のモデル装置を作って、呼吸の仕組みを確かめていました。デジタル機器も効果的に活用し、生徒たちの学びを深めていました。
授業や保育には、準備が必要です。そして授業や保育の後には記録やテスト等を基に評価をし、さらに指導に生かしていきます。よりよい教育を進めていくためには、先生方には時間が必要です。江東区では、今年度より、こどもたちの家庭での主体的な学びの推進と、先生方の研究や会議等の時間を確保することを併せて「Challenge Wednesday」という取組を始めました。江東区の先生方、こどもたちの笑顔をさらに増やせるよう、先生方の業務のICT化や効率化を含めた働き方改革をさらに進めていきます。
江東区教育委員会 教育長 本多健一朗
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