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教育委員会

更新日:2021年5月14日

「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~

風薫る「俳句タイム」と「かもめっ子」

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 今日は、越中島小学校を訪問し、独自に取り組んでいる「俳句タイム」を、見学させていただきました。江東区はすべての学校で俳句教育に取り組んでいますが、本校は早くから特色ある教育活動の一環として俳句教育に力を入れてきました。そして、その取組を「俳句の学校」と名付けて、俳句を通してこどもたちの豊かな感性を育んでいます。

 平成25年5月には、現在の上皇上皇后両陛下が本校を行幸啓され、俳句の授業もご覧いただきました。両陛下はこどもたちが俳句を作ったり、句会をしたりする授業を熱心にご覧になり、こどもたちの俳句に感心されるとともに、「これからもよい俳句を作ってくださいね」と温かいお言葉をかけてくださいました。もうあれから8年が経ちます。

 本校の俳句教育は、毎月2回行う「俳句タイム」、全校児童が活用している俳句手帳、こどもたちの俳句が飾られる掲示板、大会やコンクールへの応募、そして講師の先生と行う俳句授業等、多岐に渡っています。その中でも、こどもたちが日常的に俳句に親しむ機会となっているのが、お昼の15分間の「俳句タイム」です。

 野尻校長先生は「まだ、今年度の取組は始まったばかりですから」と謙遜されていましたが、どの教室でもこどもたちが熱心に自分の俳句手帳に俳句をどんどん書き込んだり、初夏に合う季語についてイメージを広げたりしていました。

 1年生の教室では、先生が上五を「あおいそら」、下五を「かもめっこ」と決めて、こどもたちは、真ん中の七音(中七)だけを考えて、俳句を作っていました。ちなみに、「かもめっこ」は、越中島小のこどもたちのことです。入学してまだ一月の1年生が、次々に手をあげて自分の句を発表している姿には驚きました。「あおいそらきいろいぼうしかもめっこ」、「あおいそらなかよくいっしょにかもめっこ」、「あおいそらはばたけいまだかもめっこ」…、素敵な句が教室のいたる所から生まれ、もうあふれんばかりです。「あおいそら」は季語ではないそうですが、1年生にとっては、今の空、今の季節を感じる言葉で、俳句を好きになる、取り組み始めのよい工夫ですね。

 2年生の教室では「風薫る(かぜかおる)」を季語として、十二音をこどもたちが考えていました。元気よく手を上げた子の句が「かぜかおるおににならない中やすみ」でした。中休みを楽しく過ごし、満足そうな表情が浮かんで来ます。

 高学年では、季語を考えながらそれぞれが集中して句を詠んだり、本区の俳句講師の先生方が作られた動画「俳句ごろごろ」を見てイメージを広げたりする等、こどもたちがさらに主体的に取り組めるような工夫がされています。

 こどもたちを見て、そして先生方の指導を見て、本校の俳句教育の取組が、伝統としてしっかり根付いていると感じました。また、どの教室でもこどもたちと先生方が、ともに明るい表情で俳句に楽しそうに取り組んでいる様子がとてもよかったです。まさに「俳句の学校」です。かもめっ子の皆さん、これからも俳句を楽しんでくださいね。

 教育委員会として、江東区のすべてのこどもたちが、もっと「季節を感じ俳句に親しむ」ことができるよう、俳句教育の取組をしっかりと進めてまいります。

                                              江東区教育委員会 教育長 本多健一朗

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