更新日:2024年12月1日
ページ番号:23894
江東区教育委員会
「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~
SDGsで、「昨日を明日に結ぶ今日」にする
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▲伝えることを意識した、1年生「SDGs新聞」 |
▲生徒が先生となって進める3年生の英語の授業 |
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▲2年生は、難しい「行書」に挑戦 |
▲どの授業でもICT機器を効果的に活用 |
今日は、大島西中学校を訪問しました。本校では、本日より行われる三者面談に合わせて保護者の皆様にご覧いただけるように、校内作品展が開催されています。校内の至る所に展示されている生徒たちの作品は、どれも見事で、力作揃いでした。1年生の教室の外には、総合的な学習の時間にSDGsについて学んだ「SDGs新聞」が展示されていました。これは、1年生がSDGsの17の目標別にグループを作成し、調べたことを発表した際に模造紙にまとめた物です。どのグループも、調べたことを工夫して表現力豊かにまとめています。Chromebookを使いこなす生徒たちですが、聞き手に効果的に伝えるための表現技法を身に付けるために、あえてアナログな手法でまとめたとのことでした。どのグループも調べたことをまとめるだけでなく、「今の自分たちにできること」を考えているところがいいですね。ちなみに、調べる、原稿を作る、感想を書く等、このまとめ以外はChromebookや電子黒板等、ICT機器をふんだんに活用していたそうです。
中学校では、今年度から新学習指導要領が全面実施となっています。新学習指導要領では、各学校においてカリキュラム・マネジメントに努めることになっています。そこで、本校では、SDGsの17の目標に関わる内容について、各学年、各教科の学習を整理した学びの一覧表を作成しました。先生も生徒も、SDGsを核とした3年間の教科横断的な学びに見通しをもって取り組むことができます。
【 「カリキュラム・マネジメント」…生徒や学校、地域の実態を適切に把握し、教育の目的や目標の実現に必要な教育の内容を教科等横断的な視点で組み立てていくこと、教育課程の実施状況を評価してその改善を図っていくこと、教育課程の実施に必要な人的又は物的な体制を確保するとともにその改善を図っていくことなどを通して、教育課程に基づき組織的かつ計画的に各学校の教育活動の質の向上を図っていくこと 】
山地校長先生は、「SDGsの理念に、『誰一人取り残さない』というものがありますが、本校で今年度大切にしているのが『分かりやすさと丁寧さ』です」と話してくださいました。確かに、どの学年、どの教科、どんな場面でも、生徒一人一人に寄り添った、分かりやすくて丁寧な指導、支援を行うことが、誰一人も取り残さないことにつながっていきます。本日、全てのクラスの授業を見せていただきました。それぞれの授業で、デジタル教科書を活用したり、モニターで課題を提示したり、学習のめあてを明確にしたワークシートを活用したりする等、分かりやすさ、丁寧さを感じました。生徒たちは、全ての授業で集中し、真剣に学習に取り組んでいました。新学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善が求められています。本日、3年生の英語の授業では、英語で書かれた特集記事をグループで読み深め、自分たちが先生になって授業を行う場面がありました。まさに生徒たちが主体的に授業に取り組み、学びを深めている姿でした。
本校の校歌は、詩人の谷川俊太郎さんが作詞をされています。歌詞の中に、「学ぶことは問いかけること」、「生きることは答えること」という言葉があります。正解のない問いに答えを出すことが人生であると考えれば、私たちは、正解をいつも先生が握っていて、生徒が評価を気にしながら回答するような形の授業から脱却していくことが必要です。校歌は、「昨日を明日に結ぶ今日」という歌い出しになっています。本校の生徒たちのSDGsの学びを表わしたような歌詞になっています。今日、自分たちにできることを実践し、明日を創っていく、本校の生徒たちのさらなる活躍を期待しています。
江東区教育委員会 教育長 本多健一朗
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