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教育委員会

更新日:2021年7月6日

「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~

ユネスコスクールとして持続可能な社会の創り手を育てる

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 東雲小学校を訪問しました。東雲小は、ユネスコスクールで、区内に4校あるユネスコスクールの中でもパイオニア的な存在です。ユネスコスクールは、ユネスコ憲章に示されたユネスコの理想を実現するため、昭和28(1953)年に創設され、①地球規模の問題に対する国連システムの理解、②人権、民主主義の理解と促進、③異文化理解、④環境教育、といったテーマについて、質の高い教育を実践する学校です。特に、我が国では、持続発展教育(ESD)の普及促進のためにユネスコスクールを活用することとしています。(ユネスコスクール公式ウェブサイトより)

 校内を歩いていると、「SDGs」という文字をあちこちで見かけます。これは、「Sustainable Development Goals」の略で、2015年9月の国連総会で、国連加盟の193か国すべてが賛同した国際目標のことです。日本語では持続可能な開発目標と訳されることが多いです。SDGsには、17の目標(goal)と169のターゲット(target)があります。今、学校ではカリキュラム・マネジメントが進められ、このSDGsを各教科の学習と関連付けて学ぶ取組が広がりつつあります。既に、今、児童・生徒が使用している教科書には、このSDGsが様々な教科や単元で取り上げられています。

 東雲小では、先週2年生がSDGsについて学ぶ授業を行ったそうです。望月校長先生に伺ったところ、2年生の児童がSDGsの17の目標と自分たちの生活を関連付けて、たくさんの意見を述べていたそうです。目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」については、「電気をつけっぱなしにしない」、「中休みは電気を消す」等、目標14「海の豊かさを守ろう」については、「プラスチックごみをポイポイすてたりしない」、「リサイクルする」等の意見が出たそうです。他の目標についても同じようにたくさん意見が出されたようです。校長先生は、「知識で終わらせず、実際にどう行動したらよいかを考えさせ、さらに実行することが大事です。学校だからできること、学校でしかできないことがあるはずです。大きなことをやる必要はなく、世界のことを考えながら、自分にできることを少しずつやってみること、『Think Globally, Act Locally』が基本です」と話してくださいました。

 東雲小のホームページには、様々な取組が紹介されています。各学年のゲストティーチャーを招いた学習、そして日々の様々な実践も、実はその多くがSDGsの目標とつながっているんだなということが分かります。そして、それらの実践は、何事も「たのしめ しののめ」のスピリッツで取り組む東雲小の意欲的でパワフルな先生方に支えられています。

 今、あらゆる場面で「持続可能」という言葉が使われるようになりました。コロナ禍の社会において、持続可能であることはとても重要です。それは、学校においても同様です。こどもたちを「持続可能な社会の創り手になることができるようにすること」は、すべての学校に求められていることで、学習指導要領の前文に示されています。ユネスコスクールとして、これからの東雲小の児童や先生方の活躍、SDGsの取組に期待しています。

江東区教育委員会 教育長 本多健一朗

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