更新日:2024年12月3日
ページ番号:23916
江東区教育委員会
「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~
一人一人が自分のよさを発揮することができ、認め合える学校
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▲「授業が楽しい!」笑顔あふれる1年生の授業 |
▲調べ、考えたことをしっかり発表する3年生 |
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▲小さな芸術家たちの個性あふれる作品の数々 |
▲6年間ともに過ごしたランドセル、感慨深いです |
今日は、大島南央小学校を訪問しました。本校では、展覧会が開催されていました。今日は児童鑑賞日、明日は保護者鑑賞日です。本校の今年度の展覧会のテーマは、「みんなの個性をつなげよう 芸術の輪」です。会場である体育館の入口では、5年生の「てんらんかい」の文字と1年生の「くじらぐも」が迎えてくれました。会場内の天井は心地よい風の吹く空となり、3年生の「凧」が気持ちよさそうに揚がり、会場全体も明るく温かな雰囲気に包まれていました。展示されている児童の作品は、テーマの如く一人一人の個性が発揮され、色彩も豊かで素敵な作品ばかりでした(本校ホームページをご参照ください)。
展覧会は、児童の表現の場ですが、互いの作品を見合い、学び合う場でもあります。本校では、6年生が1年生と一緒に鑑賞したり、ペアになっている学年の子たちに感想を伝え合ったりするそうです。4年生の教室では、鑑賞をした振り返りをしていました。みんなで心に残った作品について意見を述べ合い、聴き合い、認め合っていました。みんなが書いた作品へのメッセージを読んだ子たちの笑顔が目に浮かびます。
そして、展覧会には準備や片付けも伴います。それも学びの場です。会場装飾は、6年生や先生方、主事さん方が力を合わせて行ったそうです。本校のホームページでは、6年生が最高学年として展覧会の会場準備にしっかりと取り組んでいる様子が紹介されています。コロナ禍で、活躍の場は限られてしまったことと思いますが、やはり最高学年である6年生の存在は大きいですし、6年生が最後の1年間での経験を通して学ぶものは大きいです。6年生の教室には体育発表会、連合運動会、日光移動教室で力を発揮してきた場面の写真が掲示されていました。6年生はこの写真を見る度に、達成感や有能感を再確認することができます。それぞれの行事で目標に向けて力いっぱい取り組んだ経験を忘れずに、卒業に向けてさらに頑張ろうという、担任の先生の思いを感じました。6年生は、本校で一番人数の少ない学年で、大変だったかもしれませんが、その分一人一人が輝く機会が多かったことと思います。コロナ禍で他学年との関わりをなかなかもてない日々でしたが、下級生たちはしっかりと6年生の活躍を見て、憧れていることでしょう。
小川校長先生の経営方針の目指す学校像の中に、「笑顔があふれ、児童一人一人が自分のよさを発揮できる学校」があります。各クラスの授業を見ていて、「なるほど!」と思いました。どの授業でも、発言した児童に対して自然と拍手が起きていたり、笑顔で友達の発言を受け止めていたりしていました。児童が自分のよさを発揮するためには、安心して自分を表現できる互いに認め合う学級の雰囲気が必要です。幼稚園のことを書いた11月24日の学校日記にも記載した「心理的安全性」が確保された学級でなければいけません。本校の授業では、先生方が一人一人を大切にし、その子の個性をしっかりと受け止めている様子、どの子も意欲的に取り組めるような工夫を見ることができました。先生方のその思いがクラスのよい雰囲気につながります。
「私たちがこどもたち一人一人をよく見て、寄り添うことが大切です。学校はこどもたちにとって楽しいと感じられる『居場所』にならなければなりません」小川校長先生の言葉は、本校の先生方によってしっかりと実践されているなと実感した訪問でした。
江東区教育委員会 教育長 本多健一朗
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