繁栄稲荷神社本殿
繁栄稲荷神社本殿
繁栄稲荷神社は呉服商大丸の祖下村彦右衛門(しもむらひこえもん)が宝暦7年(1757)に深川木場の別邸に、伏見稲荷から分霊して祀ったことをはじまりとします。その後、明治44年(1911)に根津嘉一郎(ねづかいちろう)の青山邸(現根津美術館)に移され、同家の嘉栄稲荷として祀られました。これにより関東大震災と戦火を免れ、昭和36年(1961)に大丸に返譲され、旧地の近くに移されました。さらに平成元年に大丸コアビルの建築に伴い、現在地に移築されました。
本殿は桁行3間、梁間2間の木造。銅板葺きの入母屋屋根で、正面に一間の向拝が付きます。組物は舟肘木で、正側面に縁、後方に下屋を有しています。室内は板敷、竿縁、天井、正面の下屋部分に神棚が張り出しておかれています。本殿の建築年代は虹梁絵様から19世紀中頃と判断されます。江東区唯一の木造神社建築として高く評価される文化財です。
郵便番号 | 135-0042 |
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住所 | 木場2丁目18番12号 |
地区 | 深川 |
所在地(所有者) | 繁栄稲荷神社 |
登録年月日 | 2009年3月27日/2014年4月4日区指定 |
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