庚申塔 万治2年在銘

万治2年(1659)に造立された安山岩製の角柱形庚申塔です。高さ103.0cm、最大幅30.6cmで、正面上部に3つの種子がありその下に三猿が並び、中央に「奉造立庚申影像一基二世安楽之所」、両脇に「萬治二己亥天」「□□(十二カ)月吉日」、下に「藤村弥兵衛同女房」など10組の夫婦が刻まれています。庚申塔は庚申信仰の一形態として造立される石塔です。庚申信仰は庚申の日に人の体内に棲む三尸が天に昇って天帝にその人の罪を訴えるのを阻止するために、その夜を眠らずに過ごして健康や長寿を願う信仰です。龍眼寺に伝えられた経緯は不明ですが、刻銘に見られる大沢四郎兵衛は柳島村の村役人を務めた大沢八右衛門との関連が推測されますので本来は柳島村が所有していたと思われます。また柳島村成立の初期段階に造立されたこと、奉納者にすべて姓が付いていることを勘案すると、これらは柳島村の草分け的な存在の可能性があります。
| 郵便番号 | 136-0071 |
|---|---|
| 住所 | 亀戸3-34-2 |
| 地区 | 城東 |
| 所在地(所有者) | 龍眼寺 |
| 登録年月日 | 1982年3月15日/2007年3月26日指定 |
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