更新日:2026年7月7日
ページ番号:39472
江東区教育委員会
7月6日たいせつなものが、ここにはある④ ~幼児の探究心を育む教師と園庭環境~
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| ▲年長きりん組さんからの手紙 | ▲研究所には白衣やメガネも |
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| ▲「ツマグロヒョウモンはね…」 | ▲「だんごむしトラップつくってるんだ~」 |
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| ▲「ほら、おおきくなったでしょ!」 | ▲池のメダカも増えました! |
「けんきゅうじょ しょちょうへ じけんです! つまぐろひょうもんが ちょうちょになったら ち みたいなものが でました!! これはなんですか?? おへんじください! ずかんもください!! なでしこようちえん きりんぐみ 〇〇〇、〇〇〇〇、〇〇〇〇 より」 ※「〇」は幼児の名前です。
こんな手紙が、なでしこ幼稚園の年長きりん組さんから届きました(担任の先生が幼児の言葉をそのまま代筆してくれたそうです)。本園は、幼児の思いを生かして園庭改造プロジェクトに取り組み、大きな池や土山、畑までつくってしまった園です。それだけでなく、年長さんを中心に園庭の謎を調査する研究所まであるんです。私は、昨年度の年長さんからも質問をもらったり、一緒に研究に取り組んだりしてきました。そうそう、私は本園の幼児からは、研究所の所長(博士とも)と呼ばれています(少々、照れますが…)。私は、元々理科の教員で、昆虫が大好きなので、こうやってお呼びがかかるのは、うれしい限りです!
チョウは羽化する際に、不要物を体外に出します。ツマグロヒョウモンはその不要物が人の血のように赤いので、ほとんどの幼児がびっくりしてしまいます。実は、最近ツマグロヒョウモンを幼虫から育てて羽化させる幼稚園が増えています。これは、ツマグロヒョウモンの食草であるスミレ科の植物、パンジーやビオラを育てている園が増えてきたからではないかと思われます。以前、他の園の幼児からも同じことを聞かれたことがあります。
幼児の疑問は、インターネットで簡単に調べることだってできます。しかし、担任の先生は、しっかりと幼児に考える時間を与えました。そして、その過程で幼児は、「だれか、しっているひとはいないかな?」、「つまぐろひょうもんのことがかいてあるずかんがあれば、わかるかも!」という考えにたどり着きました。幼児の思いを大切にして探究心を育んでいる先生方、素晴らしいですね。
今回は、幼児から「ずかんもください」というレベルの高いお願いもいただきました。ここは、江東区立図書館職員の腕の見せ所だと思い、幼児から届いた手紙を江東図書館長に見せて、図書館の得意なレファレンスをしてもらいました。すると、早速幼児向けの図鑑やチョウのことが分かる本を探してくれました。ツマグロヒョウモンのことがよく分かる本、様々なチョウが羽化する時に排出する液体について書いてある本等、幼児の研究に使える本ばかりでした。さすが、江東区立図書館!素晴らしい!さらに、図書館での本の探し方等を書いた幼児への手紙も添えてありました。ありがとうございます!きっと、幼児たちは夏休みに図書館に行きますよ!
研究所の所長である私は、幼児の考えを聞きながら、チョウの羽化の仕組みや不要になった液体(蛹便)についての話をしました。これまで熱心にチョウの研究をしてきた幼児たちは、大きくうなずきながら話を聞いてくれました。その後、幼児からは、成長し切れなかったチョウについて、カブトムシの育て方について等、たくさんの質問がありました。たとえ小さな昆虫であっても、一生懸命に育てている幼児にとっては、とってもとっても大切な友達のような存在なのでしょうね。園庭での様々な探究活動を通して、多くのことを経験し、多くのことを学んでいる幼児たちに大きな拍手を送ります。また、どうしても自分たちで解決できない疑問があって、図書館に行っても分からない時は、お手紙くださいね!
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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