更新日:2026年5月7日
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江東区教育委員会
4月30日「教育長の学校日記」 たいせつなものが、ここにはある② ~「意図的・計画的」な「環境を通して行う教育」の充実~
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| ▲元気に泳ぐ、こいのぼり | ▲指でのりを付けて… |
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| ▲「あれっ!ジャガイモができてる⁉」 | ▲素敵なビオトープ「もとかが池」 |
もう、4月も最終日ですが、今日はちょっと寒い朝でした。今年度から3歳児保育が始まった元加賀幼稚園を、今回もジャージにマイエプロンのフル装備で訪問しました。この4月に入園した年少児も年中児もすっかり幼稚園に慣れ、みんな「にっこにこ!」であいさつをしてくれました。
「意図的・計画的」これは、私が20年以上前に幼稚園担当指導主事として幼稚園を訪問しながら、幼稚園教育を学び深めていた時に、幼稚園の先生方の保育を見て実感した言葉です。幼児は、登園してから降園するまで、自らの興味や欲求に基づき、主体的に遊んだり、当番活動に取り組んだりして、生活を通して様々なことに気付き、学んでいきます。何となく見ていると、幼児が自由に過ごしているだけ…のように見えるかもしれません。しかし、そこには、先生の「意図的・計画的」な準備、環境の構成の工夫があるのです。
この時期、どの江東区立幼稚園でも、こいのぼりを作ったり、園庭に揚げたりしています。年長さんは、友達と話し合いながら、デザインや作り方、飾りの付け方を自分たちで工夫して作り上げます。年長さんになると、使う道具や材料も広がりを見せます。本園でも年長つばめ組の幼児がビニール素材で工夫して作った素敵なこいのぼりが大きなこいのぼりと共に、元気に空を泳いでいました。
年少いちご組に行くと、厚手の色画用紙にクレヨンで模様を描いたり、色を塗ったりして、楽しみながらこいのぼりを作っていました。となりの友達と同じ作業をしていることがとても楽しい年少さんたち。色塗りをしながら、顔を合わせて笑っています。
年中たんぽぽ組でも、好きな遊びの時間に自分のペースでこいのぼりを作っている子がいたので、私も一緒に作ることにしました。年中さんのこいのぼりは、年少さんとちょっと違います。使用している紙もちょっと薄くて、〇や△、□の紙を指にのりを付けてこいのぼりの体にしっかりと貼り付けます。色や柄、形を選び、貼る位置を考えるのも自分です。のりが付いてもいいようにテーブルに広告紙を敷いたり、指を拭く小さな濡れたタオルが置いてあったり…。この先生の工夫が、幼児の経験としての学びになり、次の幼児の主体的な表現活動に生かされていきます。そうそう、年中さんは手持ち棒に糸でこいのぼりを付けています。これが、外に持って行って、こいのぼりを泳がせたいという思いにつながるのです。この後、年中たんぽぽ組さんが、園庭でこいのぼりを持って元気に走っていたのは、言うまでもありません。
年少いちご組が園庭に出てきました。どうやら、マリオが好きな子の思いを生かしてマリオワールドの場を作っています。キノコやハテナブロックも出てきて、わくわくが止まりません。ミニハードルを跳び越したり、バーをくぐったり…。あまりにも面白そうなので年長つばめ組の子が遊びの場にやってきました。ただ、さすが年長さんですね、先生は何も言わないのに、年少さんが楽しく遊べるように長縄を跳びやすく動かしてあげたり、手伝ってあげたりしています。異年齢での関わりを通して、みんながそれぞれに育っていきます。先生や他学年の幼児も大切な人的環境です。
幼稚園教育においては、「環境を通して行う教育」が基本です。そして、環境を通して行う教育は、幼児の主体性と先生の意図がバランスよく絡み合ってこそ成り立つものです。その関係性、バランスはとても重要で、難しいのです。幼稚園の先生方は、幼児一人一人の思いや行動を見ながら、環境の構成を工夫していきます。まさに「意図的・計画的」なんです。ただ物を配置するだけでなく、先生が自ら環境となって幼児の興味をかき立てたり、幼児が自ら考え、さらに工夫できるような余地を残したり、幼児の主体的な活動につながるようにしていきます。
環境の中には、様々なものが含まれますが、本園は自然環境も豊かです。今日は、ビオトープ「もとかが池」も覗かせてもらいました。ヒキガエルが産んでいった卵からかえったオタマジャクシが元気に泳いでいました。年中たんぽぽ組さんは、みんなで園庭探検をしていましたし、今日の午後にはプロナチュラリストの佐々木洋先生と一緒に年長つばめ組親子が園庭で自然探検を行うそうです。元加賀幼稚園は、先生方の「意図的・計画的」な「環境を通して行う教育」が充実しています。
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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