木工(襖榾・襖椽)
昔から部屋の仕切りや押し入れの戸などに使われてきた襖(ふすま)。この襖を形づくる榾(ほね)・椽(ふち)の製作、組み立てを行う技術です。襖は、この襖榾に襖用の紙(唐紙など)を貼りつけ、椽を取り付けて完成します。
現場で寸法取りをしたのち、材料の杉材から組子(細い榾)や框(かまち・外枠などの太い榾)、引手板などの部材をつくります。組子には組むための溝を縦横に必要なだけ彫り、組み合わせ、引手板を取り付けて、最後に周囲に框を竹釘で留めます。椽の漆塗り、襖紙貼りは外注し、椽を取り付けて、襖は仕上がります。
鈴木さん(昭和16年生)は、中学卒業後すぐに父の利享さんのもとで修業を始めました。利享さん(明治43年生)は、愛知県新城市の出身で、19歳の時に上京し、戦時中は愛知へ疎開しましたが、昭和21年に再度上京して、新大橋3で仕事をしています。関東襖業同業組合連合会の会長を務め、宮内庁の仕事もしていました。鈴木さんも新大橋3で仕事をしていましたが、現在は石島に転居しています。
住所 | 石島 |
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地区 | 深川 |
保持者・保持団体 | 鈴木延坦 |
登録年月日 | 1997年3月28日 |
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