染織(更紗染)
更紗染(さらさぞめ)は、何枚もの型紙を用いて刷毛によって生地を捺染(なっせん)する技術です。そのおもな図柄は、インド・東南アジアの影響から異国的で極彩色に近いものでしたが、江戸で普及するにつれて色彩に渋みが加わり、図柄も日本的なものがみられるようになりました。かつて江東区の城東地域には染め物屋が多くありましたが、戦後になると減少し、現在区内では佐野利夫氏・勇二氏の工房(美弥好)のみとなっています。
佐野勇二氏は、昭和13年に祖父浜次郎氏から続く更紗染職人の家に生まれ、28歳から父一幸氏(区指定無形文化財保持者、故人)について修業を始め、一幸氏や染工所にいた職人たちの技を見ながら技術を習得しました。平成元年3月に父一幸氏、兄利夫氏とともに美弥好染工所として団体認定を受けました(のち同9年10月に更濱に名称変更)。現在おもに洋服用布地を染めています。
住所 | 大島6 |
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地区 | 城東 |
保持者・保持団体 | 佐野勇二 |
登録年月日 | 1989年3月24日/2006年認定変更/2012年4月6日区指定 |
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