簾製作
豊田勇さん
簾(すだれ)製作の技術は、宮廷や神社仏閣で用いられる高級品としての御簾(みす)を製作する技術に発展する一方、実用品としての簾を製作する技術が根底にあって受け継がれ、江戸時代には江戸においても簾専門の職人が存在し、その技術は全国に広まっていったと考えられます。とくに江戸では、自然素材の味わいをそのまま生かした江戸簾が生み出され、今日まで生活用品として欠かせないものになっていきました。以上の点で、簾製作の技術は、本区にとって重要な伝統工芸技術といえます。
保持者の豊田勇さんは、簾職人の家に生まれ、3代目として50年以上にわたって仕事を続けています。簾全般の製作技術はもちろんのこと、芝居用簾類の製作技術も継承して、高度な竹ミガキや竹割りの技術を保持し、現代舞台技術を支える技術者の一人として貴重な存在ともなっています。昭和57年に保持者として認定されています。
郵便番号 | 135-0007 |
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住所 | 新大橋1 |
地区 | 深川 |
保持者・保持団体 | 豊田勇 |
登録年月日 | 1982年3月15日/2008年3月28日区指定 |
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