船大工
すり合わせの様子
船大工は15世紀頃に大工から分かれた技術です。15世紀中頃、縦挽きノコと台ガンナの出現で大量の板材が供給されるようになって棚板づくりの大型船が現れ、近世中期には船の大小を問わず棚板づくりが全国に普及していき、いわゆる「和船」が生まれました。近代以降和船建造は減少し、現在区内で船大工技術を伝えているのは佐野造船所のみとなっています。
佐野造船所は江戸時代より続く船大工で、初代が八重洲あたりで創業し、のちに深川に移転しました。8代目の佐野一郎氏(区登録無形文化財保持者、故人)は、昭和6年頃から家業を手伝いながら修業し、のちには和船の技術を活かした木造ヨットも手がけました。平成4年に現在地に移転。同8年に和船(網船)を製作。同23年には、子息の龍太郎氏と稔氏、および孫の龍也氏が一郎氏の指導のもと和船(網船)を新造しています。
住所 | 潮見 |
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地区 | 深川 |
保持者・保持団体 | 佐野造船所 |
登録年月日 | 2012年10月10日 |
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