食中毒関連情報
東京都の食中毒発生状況
2020年に都内で発生した食中毒は114件、患者は3,359名でした。
発生件数が最も多かったのはアニサキスの56件で、次いでカンピロバクター21件、ノロウイルス14件でした。
アニサキス食中毒の原因食品としてはサバ、イワシ、カツオ等の刺身や寿司等が多くなっています。カンピロバクター食中毒の原因食品としては、加熱不十分な鶏肉料理や鶏肉の刺身、タタキ等が多くなっています。
予防方法等の詳細は東京都のホームページ「食品衛生の窓(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)」をご覧ください。
アニサキス食中毒に注意しましょう
平成24年以降、魚介類の寄生虫であるアニサキスによる食中毒が多く発生しています、魚介類の刺身や寿司等の生ものを食べるときは注意しましょう。
特徴
- サバ、イワシ、カツオ等の魚介類に寄生します
- 主に魚の内臓表面に寄生しますが、身の部分へ移動することがあります
症状
- 多くが8時間以内に発症します
- 主な症状は、激しい腹痛、吐き気、おう吐等です
予防方法
- 魚介類の中心部まで冷凍しましょう(ー20℃24時間以上)
- 魚介類の中心部まで加熱しましょう
- 内臓を早く取り除きましょう
- 調理時にアニサキスがいないか、目視でよく確認しましょう
- 内臓の生食をやめましょう
食肉による食中毒
食肉には食中毒の原因となる細菌がついていることがあります。特に鶏肉は高い確率でカンピロバクターという食中毒菌が付いています。そのため、生または加熱不十分な鶏肉料理を原因と食中毒が多くなっています。
また、牛肉には腸管出血性大腸菌O157が付いていることがあります。腸管出血性大腸菌O157による食中毒は、高齢者や子どもが重症化することがあるので注意が必要です。
カンピロバクター食中毒の主な原因食品
腸管出血性大腸菌食中毒の主な原因食品
- 加熱不十分な食肉(特に牛肉)
- 食肉から二次汚染を受けた食品(サラダや野菜の漬物等)
予防方法
- 食肉を中心部まで十分に加熱しましょう
- 調理前や食肉を扱った後に、石けんで手を洗いましょう
- 調理器具を用途別に使い分けましょう
- 調理器具は使用後に洗剤で洗浄し、熱湯か塩素系漂白剤で消毒した後、乾燥させましょう
- 野菜は流水で十分に洗浄しましょう
- 焼肉やバーベキューをするときは、専用のトングなどを使って食肉を焼き、食べるときに使う箸と使い分けましょう
ノロウイルス食中毒
ノロウイルスによる食中毒は年間を通して発生しますが、特に秋から冬にかけて多くなります。
症状
- 下痢、腹痛、おう吐、発熱等
- ウイルスが体内に入って平均24~48時間で発症します
- 症状が出ないこともあります
原因食品
- 感染した調理担当者が、トイレ後の手洗いを十分に行わずに作った料理
- 二枚貝(カキ等)の加熱不十分な料理
- おう吐物や糞便を介しての感染
予防方法
- カキ等の二枚貝は中心部まで十分に加熱しましょう
- トイレの後や調理前等は、石けんで十分に手を洗いましょう
- 下痢や発熱等の症状があるときは医師の診察を受け、なるべく調理に携わらないようにしましょう
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