ここから本文です。
更新日:2024年7月10日
食品衛生関係施設数は延べ施設数として12,267施設、延べ監視件数は6,959件でした。
衛生監視は、集団給食施設(学校や病院、社員食堂など)やスーパーなどの大規模販売店、製造業などに対して実施しました。
監視の際には、必要に応じて、食品の表示が適正であるかの確認、販売されている食品の細菌検査や化学検査(以下「収去検査」と表記)または、施設内の衛生状態を把握するために現場で行う拭き取り式の細菌検査や、使用水の残留塩素を測定する化学検査(以下「現場簡易検査」と表記)を実施しました。
また、区内の営業者に対し、食品衛生講習会を開催しました。
細菌検査では、弁当やそう菜など311検体を検査しました。細菌数を多く検出するなどの不適はありませんでした。
化学検査では、菓子類や食肉製品など85検体を検査しました。食品添加物を基準より多く検出するなどの不適はありませんでした。
不適となった食品が発見された場合は、食品の取扱いなどについて指導を行い、必要に応じて再検査を実施します。
細菌検査では、520施設へ立ち入り、2,726検体を検査しました。化学検査では、281施設へ立ち入り、378検体を検査しました。
細菌検査において、細菌数が著しく多いなど、検査結果が不適であった施設へは、食品の取扱いなどについて指導を行い、必要に応じて再検査を実施しました。
食中毒の発生を防止するため、食品関係営業者を対象に食品衛生講習会を実施しました。
37回開催し、1,077人が受講しました。
福祉会館の利用者など消費者を対象に食品衛生についての講習会を実施しました。
13回の講習会を実施し、229人が受講しました。
食品衛生ニュースを4回発行し、学校や保育園、児童館、老人福祉施設などに配布しました。同時にホームページにも掲載しました。
年間を通して407件の苦情・相談が寄せられました。
内訳として、食事をして下痢をしたというような有症苦情(49件)、虫や毛髪等が入っていたという異物混入(21件)などが寄せられました。
区内で製造されている食品や区内に流通している食品などで、違反又は不良が疑われる食品に対して調査を実施しました。規格基準違反に係る調査が22件、異物混入に係る調査が4件、その他の調査が13件でした。
江東区が独自に、以下の調査を実施しました。
海外から輸入された野菜果物加工品など5検体の残留農薬検査を実施しました。検査の結果、基準値を超える農薬は検出されませんでした。
区内に流通するそうざいや調味料など15検体のアレルギー検査を実施しました。検査の結果、表示されていないアレルギー物質を検出した検体はありませんでした。
食中毒が6件発生し、患者数は合計8名でした。詳細は下の表のとおりです。
都内で発生する食中毒は、アニサキスのほか、カンピロバクターとノロウイルスによる事例が上位を占めています。
アニサキスによる食中毒を予防するため、刺身や寿司などの海産魚介類を提供する飲食店や魚介類販売業者に立ち入り、魚介類の冷凍処理や目視による除去を指導しました。
カンピロバクターによる食中毒を予防するため、鶏肉などを提供する飲食店に、生や加熱不十分な状態で提供しないよう指導しました。
ノロウイルスによる食中毒を予防するため、冬季の流行の前に大規模調理施設、老人福祉施設、児童福祉施設に手洗いの励行、調理員や器具からの二次汚染の防止、十分な加熱の徹底などを指導しました。
原因食品 |
患者数 |
原因物質 |
原因施設 |
---|---|---|---|
不明 |
1名 |
寄生虫(アニサキス) |
不明 |
提供された食事 |
2名 |
寄生虫(アニサキス) | 飲食店 |
不明 | 1名 | 寄生虫(アニサキス) | 不明 |
不明 | 1名 | 寄生虫(アニサキス) | 不明 |
提供された食事 (鳥刺しを含む) |
2名 |
カンピロバクター |
飲食店 |
提供された食事 | 1名 | 寄生虫(アニサキス) | 飲食店 |
平成30年に食品衛生法及び食品表示法が改正され、令和3年6月1日から食品などに関わる事業者が食品などを自主回収したときは、行政に届け出ることが義務化されました。
令和5年度、江東区保健所に届け出のあった自主回収は15件でした。
区内商店街及び夜間営業施設、区内で開催されるイベントなどの監視を実施しました。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください