南砂緑道公園改修工事について
南砂緑道公園は、都電敷跡地を整備し、昭和54年に開園した延長1.0キロメートル、面積1.3ヘクタールの緑道公園です。
本公園は開園から45年以上が経過し、舗装のがたつきや公園施設の老朽化が進んでいます。また、園路は歩行者道と自転車道が部分的に交差しており、歩行者と自転車の衝突の危険があります。
このたび、令和7年秋から令和9年春にかけて南砂緑道公園の改修工事を行うこととなりました。安全で快適な園路をつくると同時に、大木化した樹木を適切に間引き・剪定して明るく日が差す公園にし、桜並木をはじめとした樹木の健全な成長を促してまいります。
改修工事の設計にあたっては、「江東区長期計画」や「江東区みどりの基本計画」に基づき、樹木の適切な維持管理を進め、緑豊かな景観を形成し、安全で快適な園路を創出します。
改修概要
公園施設の課題点と改修案
- 歩行者道と自転車道が交差して危険なため、直線型とするとともにわかりやすい色彩や効果的なサインの掲示により明確化し、利用者の安全を確保します。
- 出入口で自転車と歩行者の衝突の危険があるため、車止めの配置を工夫して自転車の速度を抑制します。また、バリアフリーに改修します。
- 喫煙やゴミの不法投棄など、効果的なサイン掲示により、利用者マナーの周知と改善を行います。
- 緑道は都電軌道の跡地であったため、都電の電停をモチーフにしたモニュメントを敷地内に存在していた3駅の各所に設置し、往時の軌道敷きの風景を再現します。
- ベンチ等公園施設は老朽化がみられます。そのため、補修で対応できるものは補修して再利用し、老朽化が著しいものは耐久性のある素材に改修します。
植栽の課題点と改修案
- 生垣や低木は見通しを阻害している箇所もみられます。そのため、撤去又は刈込みし、接道からの視認性を確保します。
- 多数植栽されているツバキ・サザンカ類はチャドクガの被害がみられます。そのため、除伐等により、チャドクガ被害の抑制を行います。
- 高木は間引きや契定等の適切な植栽密度に管理し、風通しの良い植栽空間の創出とヒートアイランド現象の緩和に貢献します。
- 魅力ある景観の再生と緑の量を維持・増加するため、樹木を補植します。
- 衰弱したソメイヨシノは更新を検討し、魅力ある景観資産の継承を図ります。
南砂緑道公園改修概要説明図(PDF:1,598KB)(別ウィンドウで開きます)
現況景観の課題点と整備方針
東陽町駅が近い永代通りの出入口から公園内を散策する際に、町から里山への変化を楽しめるような景観演出をコンセプトに整備します。
南砂緑道公園現況景観の課題点と整備方針(PDF:1,697KB)(別ウィンドウで開きます)
桜並木の更新について
樹木医による外観診断の結果、老朽化でキノコの発生や空洞化が見られる桜については、さらに精密検査を行い、倒木や落枝のリスクを判断します。
倒木や落枝のリスクが高い桜については、今後桜並木の更新計画を作成したうえで、間引きを行う予定です。
精密診断後、桜並木の更新計画を公開いたします。
倒木や落枝のリスクが高い桜の例
腐朽力の強いベッコウタケの付着
芯まで達した開口空洞と腐朽力の強いベッコウタケの付着
令和元年台風15号による樹木の倒木(木場親水公園)
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