スズメバチとその他のハチの防除について
ハチの巣を撤去する前に
アシナガバチ(体長13~27ミリメートル) |
ヒメスズメバチ(体長25~33ミリメートル) |
私たちが普段よく目にするハチの多くは植物の受粉を助けたり、毛虫といった害虫を食べる等、人間にとって益虫としての役割を果たしています。
ハチは「刺される」ことへのイメージが強く、飛んでいるハチを見かけただけで、恐怖をおぼえる方も多いですが、人間から攻撃をしなければ、襲ってくることはなく、そばを飛んでいても手で払ったりしなければ、ハチから刺してくることはほとんどありません。
生態系のバランスを保つためにも、生活上の支障がない限り、そっと見守るよう、ご理解をお願いします。
ハチの営巣
ハチは建物の軒下や庭木、生け垣等に巣をつくります。
ミツバチ以外のハチの一生は、4月頃から女王バチが巣作りを開始し、最初の働きバチを育て、その後、多くの働きバチが盛んに活動し、10月末頃には、新しい女王バチが越冬場所に潜み、その他のハチは死んでしまいます。
翌年、巣を再利用することはありません。
スズメバチの巣
スズメバチの巣 |
スズメバチの巣(初期) |
スズメバチの巣は、マーブル模様(波模様)があり、球型(初期はフラスコ型(トックリを逆さにしたような形))をしています。巣穴は1つです。
スズメバチの巣の撤去は、安全性の観点からご自身で撤去せず、ご相談ください。
専門業者に依頼する場合
江東区では、専門業者で作る業界団体を紹介しています。
- 公益社団法人東京都ペストコントロール協会(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
- 電話番号:03-3254-0014
相談は無料ですが、駆除を依頼する場合はご自身の費用負担となります。
複数の業者から見積もりを取ることができますので、よく相談し、納得できる業者を選んでください。
また、条件に当てはまる場合は、保健所で撤去作業が出来る場合があります。
公共施設、公園、道路等の巣について
巣のある場所が以下の場合は、その管理者にご連絡ください。
場所 | 管理者 |
---|---|
都道の街路樹等 | 東京都建設局第五建設事務所(江東工区)(東京都建設局)(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) |
都立公園の敷地内 | 各都立公園のサービスセンター |
区道の街路樹等 | 江東区土木部施設保全課道路保全係 |
区立公園の敷地内 | 江東区土木部施設保全課水辺と緑の事務所 |
上記以外の公共施設の敷地内 | 当該施設の管理者に直接ご連絡ください。 |
私有地 | 当該私有地の管理者(所有者)に直接ご相談ください。 |
保健所に依頼する場合
江東区では以下の条件をすべて満たす場合は、巣の撤去作業を実施できる場合があります。
- スズメバチの巣であること。(アシナガバチ等の巣は撤去しません。)
- 通報者が当該私有地の管理者(所有者)で、巣の形状や大きさを把握していること。
- 巣の出来た場所の高さが概ね3メートル以下であること。
- 巣の出来た場所の周囲にエアコンの室外機等作業により破損のおそれがあるものがないこと。
- 概ね4月から10月の時期で、現にスズメバチが巣として使用していること。
事前に営巣状況の確認調査を行うため、撤去作業の実施に時間がかかる場合があります。
なお、営巣状況により作業が出来ない場合もありますので、ご留意ください。
条件に当てはまらない場合やお急ぎの場合、調査の結果作業が出来ないと判断された場合は、専門業者に依頼してください。
専門業者に依頼する場合は「専門業者に依頼する場合」をご覧ください。
アシナガバチの巣
アシナガバチの巣(下) |
アシナガバチの巣(横) |
アシナガバチの巣は、灰色で、シャワーヘッドや蓮の実のような形状をしています。六角形の巣房が多数見えます。
アシナガバチはスズメバチより比較的穏やかで、素手で触ったり、巣を刺激したりしない限りは襲ってこないことが普通です。
また、毛虫などの害虫を捕食する等の益虫です。
巣が玄関や物干し場の近くにある場合等、生活に支障をきたす場合以外は、必ずしも撤去が必要ではありません。
やむを得ず撤去が必要な場合は、ご自身で実施するか、専門業者に依頼してください。
専門業者に依頼する場合は「専門業者に依頼する場合」をご覧ください。
営巣場所が公共施設、公園、道路、私有地等の場合には、その管理者にご連絡ください。
詳細は「公共施設、公園、道路等の巣について」をご覧ください。
ご自身で撤去する場合
<手順>
- 市販のハチ用スプレー式殺虫剤を用意します。殺虫剤はホームセンター等で販売しています。また、ご相談のあった方には、保健所の窓口で配付しています。
- 風上から巣全体に塗るように長めに噴射します。事前に殺虫剤が届く距離を確かめておくとよいでしょう。
- スプレーした巣はその場ですぐに撤去せず、翌日以降に巣にハチがいないことを確認してから片付けてください。
<注意点>
- ハチが巣に戻ってくる夕方から夜に行う。
- ハチが反応するので、ライトの明かり等を巣に直接当てない。
- 服装は白を基調とし、黒は避ける。
- 長袖のシャツ、長ズボン等の露出の少ないものを着用し、手袋、帽子等で防御する。
- 死んだハチを素手で触らない。
ミツバチの分蜂
ミツバチの分蜂 |
ミツバチの分蜂 |
ミツバチは、おとなしいハチで、巣を直接刺激しなければ攻撃することはありませんので、特別な理由がない限り駆除する必要はありません。
分蜂(巣分かれ)とは、巣が手狭になった際に新しい女王バチを元の巣に残し、半数ほどの働きバチと古い女王バチが新しい営巣場所へ移動することです。春から夏の天気が良く、気温が高い日に発生します。
巣を出たミツバチは、近くの木などに一時集合し、塊を作ることがあります。
この塊は、引っ越しの最中に、次の住処が見つかるまで待機しているだけなので、一定の期間(数時間から数日)をおくと自然に飛んでいきます。
分蜂は、ミツバチが群れを増やしていくための重要な行動のひとつです。
そのようなミツバチの生態を理解し、新しい営巣先へ移動するまで、見守っていただきますようお願いします。
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