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更新日:2023年4月1日
災害発生時には通信の途絶、交通網のまひ等の大規模な混乱の中で、的確に情報を把握し対処することが重要になります。連絡手段として有線電話や携帯電話は有効な通信設備ですが、広域的な大災害が発生した場合は、使用ができなくなるおそれがあります。また、有線による通信手段は無線による通信手段に比べ、耐災害性に劣ります。
区ではこのような事態に備え、情報伝達や情報収集のための独自の無線ネットワークを構築しています。
区民のみなさまへ情報を伝達する手段として、区内全域に設置した屋外拡声設備(スピーカー)から情報を発信するための60MHz帯域を使用した無線ネットワークです。
-詳しい紹介はこちら→防災行政無線放送について
防災無線拡声子局(防災無線スピーカー)
情報の収集、伝達手段として小中学校等の拠点避難所や区関係施設、関係防災機関等に計257局配備し、各局相互の音声通信、Fax通信、メール通信が可能で、有線電話や携帯電話等が使えない状況時に区内施設間の連絡手段となる260MHz帯域を使用した無線ネットワークです。
移動系無線機(260MHz)
区内の拠点間を対向型無線機で結ぶことで容量の大きい情報のやりとりが可能となった4.9GHz帯高速長距離無線ネットワークです。上記2つの無線システムは音声や文字などの比較的容量が小さい通信ネットワークでしたが、多重無線システムでは容量の大きい映像情報の伝達も可能となりました。
区内数拠点を無線ネットワークで結び、エリアワンセグ放送や防災無線放送の配信などの情報伝達手段として用いたり、災害用カメラや災害用IP電話といった情報収集手段として活用したりしています。
多重無線システムネットワーク図(アンテナ構成)