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更新日:2021年12月1日
本号と同日発行した、パブリックコメント特集号では、一般廃棄物処理・災害廃棄物処理に関する意見を募集しています。
東京港内の中央防波堤埋立地は、東京23区のごみを埋めることができる最後の場所です。
しかし、この場所もあと50年程で一杯になるといわれており、その延命化は未来の都民への我々の責務であります。
私たち一人ひとりができることは何か。それは「エコ時代」だった江戸時代の一般庶民の暮らしから学ぶことができます。
江戸時代の庶民は長屋といわれる共同住宅で暮らし、現代と同様に社会経済活動で発生する、環境問題に直面していました。
それでも、生ごみや糞尿は百万都市の食を支える肥料となり、欠けたり割れた食器は修理して使い、衣類は何度も仕立て直して、おむつ・雑巾等に形を変え、最後は燃やした灰も利用するという、徹底した「エコ」な生活により、江戸は世界有数の大都市に発展しました。
現代の江東区では、古着・容器包装プラスチック・粗大ごみから小型家電の回収、燃やさないごみの資源化、フードバンクで回収した、まだ食べられる食材をこども食堂へ再配布する等、積極的にごみ減量の施策を推進しています。
しかし、家庭から出る燃やすごみの中に、資源化可能物が約2割は含まれており、分別の徹底や、ごみ自体を出さない生活への転換が急務となっています。
江戸庶民の日常生活は、地球環境を守る生活行動でもありました。現代の私たちも、江戸の先達たちの知恵をヒントに、一人ひとりの意識や行動を変え、地球を守り、未来を変えていきましょう。
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