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更新日:2017年1月19日

江東区・イオン共同記者会見 平成26年11月6日分

1 事業内容説明(保育計画課長)

江東湾岸サテライト保育事業は、都市部における待機児童対策の切り札として昨年4月、全国初の事業として開始しました。豊洲駅前に分園を設け、ここからこどもたちがバスに乗って15分くらいの有明の本園に移動します。保護者の利便性に最大限配慮しながら、なおかつこどもたちの安全性を確保しながら整備したものです。
今回発表させていただきます第2弾は、東雲地区での待機児童対策として打ち出したものです。東雲地区の中心がどこなのか、保護者の方々にいろいろと聞いたところ、駅ではなく代表的なショッピングセンターであるイオン東雲店でありました。その中で今回、イオンの協力を得ることができ、東雲地区の中心であるイオン東雲店1階にステーション(分園)を整備いたします。

イオン東雲店に整備される分園(東雲一丁目)と本園(有明一丁目)の間をバスで送迎します

イオン東雲店に整備される分園(東雲一丁目)と本園(有明一丁目)の間をバスで送迎します

こどもたち約200人が集まり、ここから2歳児以上のこどもたちはバスに乗って、有明の本園に移動して保育を行います。本園での保育が終わったら、またバスに乗ってイオン東雲店に戻り、保護者は分園からこどもと家に帰っていきます。今回、分園がイオン東雲店にある一番のメリットは、保護者の利便性というところです。イオン東雲店が地域での中心でもあり、生活の拠点になっています。当然、保育園の送り迎えが終わったあとに、店内で買い物をしてから帰れます。このようなことができますので、イオン東雲店が最適な場所だと思い、今回、分園を整備するところでございます。 本日は、イオン東雲店に第2江東湾岸サテライト保育所のステーションを整備するということで、協定の締結式を行います。今回、イオンリテール株式会社との協定書については、ステーションの整備とあわせて、子育て支援全体についてもこれから一緒になってやっていこうという大きな2つの趣旨を持ち、この協定書を締結させていただくということになっております。

2 挨拶(江東区長)

ご覧のとおり、協定書を結ぶことができました。保育待機児のゼロを目指すということで、待機児童を解消すべく、江東区は前年度計1,200人の定員の保育施設を整備しました。これは都内では最も多い、第1位の数です。しかし1,200人分造っても、保育待機児がゼロにはならず170人の実質的な待機児童が発生してしまいました。
そして今回必死に考え、サテライト保育の第2弾をということで、イオン東雲店に分園を整備することになりました。本園をつくる土地はなんとか見つけましたが、お預かりする赤ちゃんを連れてくるステーションがなかなか見つかりませんでした。土地の余裕がなく、もしあったとしてもすごく高い価格で、どうにも手が出ない状況です。

有明一丁目に整備される江東湾岸サテライト保育所の本園外観図

有明一丁目に整備される江東湾岸サテライト保育所の本園外観図

しかし、東雲・有明・豊洲地区だけでなく全体的にもそうですが、保育需要が非常に高いです。保護者の方々に聞くと、地区の拠点はイオン東雲店との声がほとんどで、みなさんが毎日のように買い物などで利用しているのでしょう。そこで、ダメでもいいから保護者の方々の希望を聞いて、イオンに相談したところ、快く「地域のためならば」ということでお受け頂くことができました。 イオン東雲店には良い分園を整備して、0~1歳はそこで保育します。2歳以上のお子さんはバスで有明にある本園に移動します。夕方になるとまたバスで分園に戻り、保護者の方に迎えに来てもらいます。これがサテライト保育のシステムです。去年、全国で初めて、日本初のサテライト保育をやったのですが、今回の第2弾は大型店のスーパーが保育園を併設する場所を提供することであり、これも全国で初めてです。お店によっては、一時的にお買い物中に赤ちゃんを預けるスペースがあると聞いていますが、そうではなく、スーパー、大型店の中に保育園を整備するので日本初です。我々は保育待機児ゼロを目指して、毎日毎日必死に知恵を絞り、情報を集め、保護者の皆さんの声を聞いて一生懸命やっております。ところが、この大都市においては場所がなかなか無いです。これが一番の問題です。場所さえあれば、もっともっと整備できるのです。今回、こうしてイオンリテール株式会社がイオン東雲店に場所を提供してくださったということは、大都市における保育施設の造り方の新しい形というものを全国に発信していけるのでは、と私は思っています。これを機に、新しい保育所の設置の方向を提示することができたと思っています。区としても保護者の要望、希望、そしてこどもたちの健全な育成のために、今後も全力を挙げていきたいと思っています。

3 挨拶(梅本和典 イオンリテール株式会社 代表取締役社長)

この度は、江東区と「江東湾岸サテライト保育所整備等に関する協定」を締結させていただく運びとなりました。
イオンリテール株式会社は江東区とともに、江東区の人口増加による保育所待機児童対策として、今回、イオン東雲店敷地内に「江東湾岸サテライト保育所」を2015年4月に開設いたします。待機児童問題は全国的な課題でもあり、山﨑区長をはじめ、江東区は積極的に取り組まれています。我々も企業の理念として、お客様を中心に平和・人間・地域を挙げております。その江東区の子育て支援の一環に参加できることは大変嬉しく思っています。地域の保護者の方々の意見をもとに、商業施設として全国初となる「サテライト保育所」の開設は画期的な取り組みであると考えています。また、この協定により、江東区と一緒に地域のお客さまの子育て支援に貢献できることを大変うれしく思っています。

東雲一丁目のイオン東雲店に整備される江東湾岸サテライト保育所の分園外観図

東雲一丁目のイオン東雲店に整備される江東湾岸サテライト保育所の分園外観図

サテライト保育事業は、送迎の負担を減らしながら、認可園に預けたいという保護者のニーズを満たす事業として注目されているところです。イオン東雲店周辺には、以前より新築マンションの開発が進んでおります。また、オリンピック招致でますます人気のエリアになっていくものであろうと考えています。人口増加に伴い、待機児童も今後増えていくということが予想されるのではないかと考えています。今回を機に、子育て中のお客さまの更なる負担軽減につなげる取り組みを強化していきたいと考えています。また、イオンとしても女性の社会参加に向けた環境整備を各自治体様が推進しておりますので、積極的に社会的な責任として取り組んでいかなければならないと考えています。 イオンリテールは総合的に事業をしている企業体で、子育ての応援として、少しでも生活の役に立てられるよう「すくすくクラブ」を開設して、毎月第2・第4土曜日は、会員カードの提示で5%オフ等のお得なサービスを実施しています。また、大変忙しい生活をしている方が多いので「おうちでイオンネットスーパー」、あるいは即日便という取り組みも行っています。直接、店頭まで足を運べないお客さま、あるいは買い物をしてお子さんを連れて帰るときに、荷物が重たいという気持ちに対してサービスを提供していきたいと考えています。イオン東雲店においても、保育所開設により、広く区民の皆さんに愛されていくショッピングセンターとなっていくのではないかと、山﨑区長をはじめ、今回イオンを指名いただいた関係者の協力に改めてお礼を申し上げます。

4 質疑応答

【記者】
今後、3か所目のサテライト保育所開設の展開をどのようにお考えでしょうか。
また、江東区内には他にも店舗がありますが、そちらにも誘致されたり設置されたりという考えはございますか。
【区長】
第3弾というのは、必要があれば挑戦しなければいけないと思っています。
また、区内に大型店は他にもありますが、保育所の需要が多いところでないと整備しても入園者がいなければ仕方ないです。そのような意味では、東雲地区は今、一番需要が多いところですから、イオンにお願いしました。

山﨑孝明江東区長(中央右)及び梅本和典 イオンリテール株式会社 代表取締役社長(中央左)の記念撮影

山﨑孝明江東区長(中央右)及び梅本和典 イオンリテール株式会社 代表取締役社長(中央左)の記念撮影

【記者】
江東区にお伺いしたいのが、バスで送迎するということで、大体どのくらいの時間がかかって、コストはどのような負担になるのか教えていただければと思います。
イオンリテール株式会社には、全国的な課題であるこの待機児童解消について、他のエリアでこのような自治体からの打診がされた場合、その連携の方針を教えていただければと思います。
【区長】
移動の時間は15分くらいです。今すでに豊洲から有明に移動しているバスにおいても、事故も無く、こどもたちも喜んでバスに乗ってはしゃいでいます。1年やっていますので、大丈夫だろうと思っています。
【保育計画課長】
経費について、まず保護者の負担というのは特にありません。保育の一環ということでやっていますので、保護者は通常の保育料の負担のみです。
バスの運行にかかる経費については、保育園の運営と同じ事業者が実施していますので、特別な負担は無いです。
【区長】
バスの経費については、今まではなかったのですが、東京都に掛け合って補助金をもらえるようになりました。その補助金というのは、今回新しく江東区がやったことにより、東京都が一生懸命頑張ってくれて補助金が付きました。
【イオンリテール社長】
すでに日本経済新聞で報道されたように、イオンとしてはこの待機児童あるいはイオンの従業員の女性の活躍における働きやすさということにおいて、保育・育児支援というのは大変重要な課題であり、また社会的意義のあることですので、積極的に取り組んでいきたいと思っています。そのような意味においては、今回江東区にこのようなかたちで指名していただき、このような事業に参加できるのは、今後のイオンとしての取り組みにおいて、大いなる貢献になるでしょうし、イオン以外の商業施設においても、1つのモデルとしてお役立ちができるのではないかなと考えております。積極的に取り組みをしていきたいというのがイオンとしての考えです。

【記者】
運営ですが、本園・分園ともに同じ事業者がやるのですか。
【区長】
はい、そうです。一緒でないとできないです。

【記者】
区が調査して、イオン東雲店に分園を設けるのが良いということですが、具体的な聞き取り方法ですとか、どのような調査をされたのかを教えていただければと思います。
【区長】
今回、この東雲地区の小さなお子さんを育てている保護者の方々に、区の職員が何日も通って多くの声を聞きました。それで、このサテライト保育という形態を初めは非常に心配をされていた方もいます。現在まで、サテライト保育所を約半年以上運営してきましたが、非常に評判が良いです。それが伝わり、第2弾ができるならばぜひ預けたいという声が圧倒的に多かったです。ところが、本園が遠くても、お母さんが預ける分園の場所が遠くては意味がないです。そのような意味で、東雲地区における拠点はイオン東雲店なのです。調査は、区の職員が東雲地区の保護者の方々に会うたび、聞き取り調査をやりました。「イオン東雲店にできるならば預けます」「イオン東雲店にステーションができたら良い」という声が圧倒的に多かったです。

【記者】
協定の内容で確認ですが、場所はどのような形態で借り受けられるのか。
あと、これからイオン東雲店に保育施設を設置されるようですが、設置の事業主体や費用がどのようになっているのかをご確認させていただきたいです。
【保育計画課長】
設置の形態は、すでにイオンが大規模小売店舗としてできているので、運営事業者の高砂福祉会とイオンが別途整備協定を結び、イオンが基本的に建設をしていきます。

お問い合わせ

政策経営部 広報広聴課 報道係 窓口:区役所2階22番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-2363

ファックス:03-5634-7538

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