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更新日:2017年1月19日

定例記者会見 平成26年6月6日分

1.江東区内で起きた痛ましい交通事故について

6月4日、区立有明小学校の2年生男子児童がきっずクラブから帰る途中、横断歩道上で、右折してきた大型トラックに巻き込まれ死亡するという痛ましい事故が起こりました。かわいいこどもが一瞬にしてあのような悲惨な事故に遭うということに、大変な辛い思いをしました。ご遺族の方々にとっても、どんな想いかと考えますと本当に無念でなりません。
私も、昨日、事故の現場に赴き、花を手向け、ご冥福をお祈りして参りました。
通学路における交通事故で死亡するという事態を二度と繰り返さないようにするため、すぐに関係部署に、緊急の措置を実施するよう強く指示をいたしました。
その結果、有明小学校では、有明中学校と連携して全教職員による登下校の安全確保を行います。
具体的には、登校時は7時45分~8時15分まで登校見守りをする。下校時は、当面、学年毎に揃っての下校を指導します。
教育委員会指導室では、スクールカウンセラーを昨日すぐ配置しまして、他のこどもたちの心のケアをとるように緊急の対策をしました。
教育委員会放課後支援課では、江東きっずクラブの集団下校の徹底をするように、指導員が付添いを実施いたします。
また、教育委員会庶務課では、シルバー人材センターに委託して配置している児童通学案内等誘導整理員(ストップさん)を、嘉悦学園西交差点及び有明コロシアム東交差点の2か所については、当面、18時30分まで延長し、江東きっずクラブからの下校時に対応いたします。
土木部道路課では、東京都第一区画整理事務所に対し交差点付近の標識、ガードレール、街路灯、街路樹など、見通しが悪くしているものがないかどうか、緊急点検を要請いたしました。
交通対策課を通じ、区より湾岸警察署に対し、歩車分離型信号機の設置について強く要望いたしました。
また、東京都に対しても、豊洲新市場の開場及び2020年オリンピック・パラリンピック開催に向け、事故現場周辺を含め区内交通量の増加に対応した交通安全の確保について、緊急に要望してまいります。

2.江東湾岸エリアにおけるオリンピック・パラリンピックまちづくり基本計画アウトラインの策定について

江東区は、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向け、「江東湾岸エリアにおけるオリンピック・パラリンピックまちづくり基本計画アウトライン」を策定しました。
今後、これに基づき競技場の設計に反映すべき方策を、東京都に提案します。
競技場の整備にあたっては、大会開催時だけではなく、開催後のまちへの影響も考慮しなければなりません。
本アウトラインでは、有明北・有明南・豊洲地区を「誰もが安全・安心に暮らせ、また水辺に隣接する環境を活かした『国際居住・観光ゾーン』」、辰巳・夢の島・新木場地区を「江戸の省エネ・省資源の伝統を現代に活かす『スマートな環境エネルギーゾーン』」、若洲・中央防波堤地区を「豊かな自然が満喫できる『オアシスゾーン』」とし、国際都市・江東にふさわしいまちづくりを推進します。
本区では、東京都に対して、本アウトラインを実現していくための方策のうち、競技場の整備に大きく影響するものについて、基本設計前に提案します。
具体的には、都市型ロープウェイの導入、水上バスステーションや水陸両用バス用スロープの整備、競技場の木構造採用などの提案を行います。日本の木の文化。みなさんご存じのように、去年の伊勢神宮の式年遷宮。あれを見ていますと、あれだけの物をクギを使わずに木だけで造り上げる日本の文化というのは大変なものですよ。これをやはり世界に発信していきたいと思っております。

都市型ロープウェイのイメージ(ロンドン)

都市型ロープウェイのイメージ(ロンドン)

質疑応答

  1. 都市型ロープウェイの期待と実現性について
    【記者】
    都市型ロープウェイ導入の具体的な内容、これにかける期待、実現性について
    【区長】
    区はお金を出しません。こういうのは、やはり民間ですよ。江東湾岸エリアは、オリンピック競技場がたくさん集中していますが、交通機関としては、まだまだ十分じゃないと思っております。行政が造るんではなくて、やはり民間の力を借りてですね、汐留から豊洲の千客万来施設、それから東京ビックサイト、ここまでまっすぐ伸ばす。オリンピックの観客の輸送と、それから観光、そしてオリンピック後も、銀座とか築地とか、その上をロープウェイで走ったら、多くの人は並んで乗るんじゃないだろうかと。そういう私なりの夢・アイディア、そういったものをどんどん出して、それに賛同する、ご理解をいただく、またそれに参加しようという事業者。そういった方々が現れてくることを期待しています。夢っていうのは、思うものであってね。それを実現するために我々一生懸命動くわけで、実現させる決意は持っています。
  2. オリンピック・パラリンピック開催に伴うまちづくりについて
    【記者】
    今回のアウトラインの中には門前仲町のエリアなどは入っていませんが、オリンピック・パラリンピックに向けた、門前仲町等の歴史あるエリアとはどう連動していくのですか?
    【区長】
    オリンピックは、取りあえずこの3つのゾーンにして、そこからどうやって北の方に、門前仲町に限らず亀戸の方まで波及効果を及ぼすかというのは、これからの検討となっております。
    コミュニティサイクルは、今、豊洲とか有明とか青海とかその地域でやっていますが、これを何とかもう少し北の門前仲町まで伸ばしたいと思っています。それをやらなければ、またオリンピックは活きてこないと区では考えております。

3.みんなの力で東京オリンピック・パラリンピックを素晴らしい大会に!

「みんなの力で東京オリンピック・パラリンピックを素晴らしい大会に!」ということで、東京オリンピック・パラリンピックのレガシーを活かしたまちづくりを推進するためにも、後世に残る素晴らしい大会にしたいと思っているのは私一人だけではないと思います。
そこで、江東区では、区民の皆さんの、ご意見やアイディアなどをお聞きします。よくアンケートや世論調査などはやりますが、私は紙ベースや電話ではなく、区民の皆さんの生の声を聴きたいと思っています。
区内の4つのスポーツセンターを会場にして2020年のオリンピック・パラリンピックの開会式である7月24日に第一回を開きます。スポーツセンターの体育館で、私や副区長、幹部職員が出て、区民の皆さんに来てもらって「こういうオリンピックをしたい」あるいは「ボランティアはこうした方がいい」、「会場づくりはこうあってほしい」とか、いろんな夢を語ってもらう。タイトルは「聞かせて!あなたのオリンピック・パラリンピック」。こういう名称で、区民の皆さんのご意見を聴いて、それがやがて、区民のオリンピック参加にも繋がるし、オリンピックの機運醸成にも繋がる。特に江東区は、ご存じのように半分以上の競技を区内で行うわけですから、区民の皆さんの盛り上がり、おもてなし、そしてこども達がオリンピックへ期待する想い、そういうものを醸しだしていきたいと思っています。

4.北砂三・四・五丁目における不燃化特区事業の実施について

江東区では7月から、東京都の不燃化特区制度を活用して、木造住宅地が密集し、災害時に、火災の延焼の可能性が高い北砂三・四・五丁目地区の一部を対象として、不燃化特区事業を実施します。
この事業は東京都と共同で整備プログラムを作成したもので、地区内に存在する木造建築物等の建替え促進を行う等により、火災による延焼被害がゼロに近づくとされる指標である「不燃領域率70%」を達成させ、災害に強く安全で快適な住環境を目指すものです。
具体的な事業内容ですが、2,000戸を超える木造や防火造の住宅にお住まいの方等に対する戸別訪問や、区域内に現地相談ステーションの設置により、不燃化に対する啓発や相談受付を行います。
また、建物を取り壊したり、耐火性の高い住宅を新築した場合は、助成金を支出したり、固定資産税などの減免を行うなど、ご負担の軽減を図ります。
さらには、今後、老朽建築物等に対する適正な管理に向けた条例を制定するとともに新たな防火規制を指定することで、建築物の耐火性の強化を図ってまいります。

5.江東ブランド推進事業について

江東区では、昨年度、区内産業の現況を把握するため、製造業を含む産業の実態調査を実施しました。
この調査から、厳しい環境下でも優れた製品や技術を保有し、革新的に事業展開の道を切り開いてる企業が存在することを改めて確認することができました。また、江東区には歴史的に継承されてきた伝統工芸品があります。
そこで、区の財産ともいえるこれらの元気な企業や伝統工芸品を「江東ブランド」と認定することといたしました。認定された特典として、江東ブランド認定のロゴマークの使用や展示市・見本市などに、製品や技術をPRする場を優先的に設けるとともに、認定企業を軸に企業間の交流会を開催いたします。
ブランド化により製品の付加価値を高め、販売強化、販路拡大を目指します。
具体的には、6月下旬から区報やホームページで公募し、書類審査・現地調査を踏まえ、専門家による江東ブランド認定審査委員会により審査、認定を行います。認定企業については、平成27年1月に認証式を行います。
魅力ある江東区の産業を広く区内外に発信することにより産業の活性化に繋げ、江東区と地域産業のイメージアップを図っていきます。

区内企業の優れた製品・技術を『江東ブランド』に認定

区内企業の優れた製品・技術を『江東ブランド』に認定

6.横綱大鵬顕彰コーナーの開設について

「巨人・大鵬・卵焼き」と言われるほどの国民的人気を博しました昭和の大横綱 大鵬、納谷幸喜さんの偉大な功績を称えるため、「横綱大鵬顕彰コーナー」を7月8日に開設いたします。
大鵬さんは、江東区の名誉区民でありまして、昨年、他界されまして、私も長いお付き合いをさせていただきました。
大鵬記念館としたかったのですが、故郷の北海道に大鵬記念館というのがあり、同じ名前にする訳にはいかないので顕彰コーナーといたしました。このコーナーは、江東区深川江戸資料館の入口ホールに設置いたしまして、展示品は、横綱推挙状、史上最多の優勝回数32回をあらわす、優勝賜杯のレプリカ、大銀杏の髷、化粧回しや太刀など、40点ほどを展示いたします。
なお、オープニング式典は、7月8日(火曜日)午後一時三十分から、深川江戸資料館の小劇場で行います。当日は、奥様はもちろんのこと、大嶽親方、大砂嵐関などの関係者も参加いただける予定です。
ぜひオープニングには、多くの方がお越しいただければありがたいと思っております。

「横綱大鵬顕彰コーナー」を7月8日に開設

「横綱大鵬顕彰コーナー」を7月8日に開設

7.その他質疑応答

コミュニティサイクルの今後の活用について
【記者】
江東区実施しているコミュニティサイクルですが、中央区等、他区との連携について教えてください
【区長】
先だって、舛添知事が江東区視察に訪れた際に、コミュニティサイクルの話をしました。この時にちょうど千代田区さんが検討に入っていて業者の選定をしている。もしもこれが業者が別々になったらば、それこそまったく意味のないことで、できればNTTドコモを江東区がやっているので、一緒にやりたいと。そのためにも東京都として他の区もリードして欲しいとお願いしました。
千代田、中央、港とみんなで一緒にやる。当然同じ自転車であれば、向こうへ行っても降りられる。千代田の人がこちらに来た時に預けられる。これはもう知事「一緒にやらなければ失敗しますよ」というお話ししましたら、知事も「わかった」ということであります。幸い千代田区さんもNTTドコモと契約を結ぶことになったようで、たぶん東京都もいろいろご指導いただいたのかなと思います。

お問い合わせ

政策経営部 広報広聴課 報道係 窓口:区役所2階22番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-2363

ファックス:03-5634-7538

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