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更新日:2017年1月19日

区長定例記者会見 平成25年11月19日分

1.ハローワーク常設窓口の設置について

江東区では、生活保護受給者の就労による自立に取り組んでいますが、なかなか、生活困窮者や生活保護受給者が仕事に就けないのが現状であります。
今回、何とかそのような方々に仕事に就いてもらおうと、東京労働局・ハローワーク・江東区で協定を結び、区役所本庁舎2階の、生活保護業務を行っている保護第一課の隣に、就労支援のための相談窓口を設けることになりました。
窓口には、ハローワークから派遣される2名の専門ナビゲーターに常駐していただきます。福祉と雇用が一体となった形で支援を進めていこうと、スタートするものです。

東京労働局、ハローワーク木場との協定締結式

東京労働局、ハローワーク木場との協定締結式

2.コミュニティサイクル実証実験の期間延長について

昨年の11月から、コミュニティサイクルの実証実験を、NTTドコモさんが主体となり、江東区の臨海部である豊洲・有明・青海で行ってまいりました。
10月末時点での累計利用者数は1万8千人を超えました。累計利用回数は11万2千回でありまして、同じようにコミュニティサイクルを行っている横浜市と比べますと、約3倍のスピードで伸びてきております。自転車回転数(1日に自転車1台が利用される回数)は、国内平均値の1.0回を上回り、約2.5回という記録を出している日もあります。
利用者にアンケートを取ると、非常に満足という方が9割以上います。本格導入して欲しいという回答も98%にのぼっております。ただ、ひとつ不満な点として、24時間行って欲しいという声が強かったので、今月から自転車の24時間貸出を始めておりまして、利用者の声をしっかり聴いて対応しております。
しかし、運営経費を賄うだけの事業経費が得られていない。そこで、この実証実験をもう1年延長してやろうということになりました。公的資金を一切出さずに運営しているこの事業は、今後本格実施をするには、事業者にとってはある程度の利益が出ないわけにはいかないわけです。それには今後どうしたらいか。ステーションをもっとたくさん増やすとか、あるいは台数を圧倒的に増やすとか、色々と検討しながら、来年度末まで延長して実施していきたいという風に思っています。

コミュニティサイクルのステーション(石と光の広場)

コミュニティサイクルのステーション(石と光の広場)

【記者】コミュニティサイクルについて、どのような流れの利用が多かったか、区民の利用か観光客の利用かなど、実績から分かるものを教えてください。
【区長】私の聞いている限りでは、例えば豊洲まで地下鉄で来て、そこから有明のフロンティアビルとか青海の科学館とか、あちらの方に向かう人が多いようです。それが区民と言えるのか分かりませんが、観光客というのはそんなに多くないようですね。

3.若洲風力発電所風車タワーのデザイン変更について

若洲の風力発電所風車タワーのデザインについてですが、平成16年の竣工当時、人気のあった手塚治虫さんの、鉄腕アトムやブラックジャックなどのキャラクターのデザインでスタートしました。
そのキャラクター使用の契約期限がちょうど10年で切れるにあたり、それをまた継続するには、10年で5千万円の使用料を手塚プロにお支払いしなければならない。それならば、コトミちゃんを中心に、たすけくんやコトットちゃんなどの、江東区のイメージキャラクターをタワーに描くことにいたしました。
風車のある場所は、オリンピックのときには、すぐ傍がセーリング会場になりますし、ゲートブリッジもあるため、土・日・祝日は非常に多くの親子連れが遊びにきております。コトミちゃんたちを、もっとゆるキャラとして売り出していかなければと思っておりますので、ぜひとも若洲に遊びに来ていただければと思います。

新しいデザインになった若洲風力発電所風車タワー

新しいデザインになった若洲風力発電所風車タワー

4.株式会社アクティオとの災害時協力協定の締結について

江東区は、ご存知のとおり地盤が弱い地域でありますから、万が一の大災害が発生した場合に、被害の大きいことが想定されます。そのために、今日まで、建設業界をはじめとして、運送業界とか、製本業界とか、色々な業界と災害時協力協定を結んできました、医師会・歯科医師会・薬剤師会も当然であります。
今回、アクティオさんという会社と協定を締結しました。これは建築の資機材を中心としたリース会社で、江東区南砂に大きな資機材の保管場所があります。
江東区に万が一のことがあった場合は、その資機材をすぐお貸ししますということで協定を結びました。当然、建設業界とか、運送業界とか、そういった方々とも連携をして、発電機、投光器、ダンプや重機などが足りないという場合は、アクティオさんが各社にお貸しするものです。
首都直下地震が起これば、道路が寸断され物資を運ぶことができなくなってしまう、そんなときに、アクティオさんに様々な資機材を、速やかにお貸しいただけるとこになりました。レンタルビジネスとしては、日本のトップ企業と聞いておりますので、大変ありがたい協定を結んだと思っております。

(株)アクティオとの災害時協力協定締結式

(株)アクティオとの災害時協力協定締結式

5.オリンピック施設に関する東京都への要望について

江東区はかつて木場に貯木場があり、今は新木場に移っていますが、その新木場にある木材協会の代表と私とで、先々週、猪瀬知事のところに要請に行きました。猪瀬知事は大島の災害があった関係でお会いできなかったのですが、秋山副知事にお会いいたしまして、要請書を置いてきました。
オリンピックの競技場が新木場の隣の夢の島も含め、江東区にいくつもできる。そこに、木造の競技場をぜひ作ってほしいということを、お願いして参りました。日本の国土の3分の2は森林ということで、世界に日本の木の文化を発信すべきだというのが目的です。世界中の方が来て、木造でこんなに大きなものができるのか、やっぱり日本はすごいな、こう思っていただけら嬉しいと思って、お願いに行ってきました。

記者会見の様子

記者会見の様子

【記者】木材の利用について、区有施設で積極的に使っていくようなお考えはあるのでしょうか。
【区長】公共建築物等木材利用促進法というものができまして、公共建築物については何%以上木材を使用するという規定が決まりました。品川かどこかの学校は木を使っていて良いと評価されていましたが、江東区ではその学校よりはるかに多くの木を有明小・中学校で使っています。一度有明小・中学校を見てきてくださいよ。びっくりするくらいの木を内装に使っていますよ。床とか階段とか壁とか、屋上ではウッドデッキもいっぱい使っています。
今工事を行っているシビックセンターも、相当木を使っております。第二亀戸中学校が4月から新校舎になりますが、この学校も行ってみるとびっくりしますよ、外側にも木を使っていますからね。木のまちである江東区ですから、法律のできる前の早い段階から、木をいっぱい使っています。

6.質疑応答:震災被災者の対策に関する課題について

【記者】12月2日に、東日本大震災の発生から1000日が経つのですが、東雲住宅を抱える江東区としての所感と、被災者対策として課題と感じることがあれば教えてください。
【区長】被災者の方に手伝ってもらいながら、保育園のこどもたちが夏にお芋を植えまして、この間、それを収穫して焼き芋にする行事があり、私もお芋を食べてきました。そういった行事、イベントに出てくる人はいいんですよ。出てこないで部屋に閉じこもっている人が心配なんだね。
そうした人たちに対して、保健所、社会福祉協議会、ボランティアさんが個別に訪問しているんですが、出てきて対応する人はいい、しかし出てこない人がいる。そういう人たちについては、早く帰れるようにすべきだと思うし、国で早く帰還出来るようにすべきだと思う。ただし、強制避難区域の人たちは帰れないのではないかと僕は思うな。
平野前復興大臣と避難者と懇談をしたときに、私は大臣に言ったのですが、原発から何キロメートル以内は国有地として、国が買い上げるべきだ、そして買い上げたお金で、自立すべく新たに居を構え、仕事を見つけることができるようにすべきだ、そのようなことを前復興大臣に申し上げました。それを、そのとき参加していた被災者の方は、涙を流して喜んでいました。我々からはそれが言えない、よくぞ区長言ってくれたと。自分の故郷がなくなるということはこんなに寂しいことはない、だけれども、東雲に来ている人たちの人を考えれば、そこまで思い切ったことをやるべきだと思います。
区としては、避難者の方々をこれからもできる限りバックアップしていきたいと思っています。

お問い合わせ

政策経営部 広報広聴課 報道係 窓口:区役所2階22番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-2363

ファックス:03-5634-7538

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