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更新日:2017年1月19日

定例記者会見 平成25年4月18日分

1.主な補正予算について

国の24年度補正予算成立に伴い創設されました、「防災・安全交付金」及び「地域の元気臨時交付金」を有効に活用するため、江東区では緊急に補正予算を編成し、3月の第1回定例会で24年度内に補正予算を成立させました。
安倍内閣ができて、補正予算が成立しましたが、それを有効に活用しなければもったいないわけですから、そうした意味で補正予算を編成したということでございます。
対象事業は、災害時に倒壊や火災の発生する可能性が高い老朽建築物の除却費用を助成対象に加えた民間建築物耐震促進事業など8事業で、予算額は13億6千万円余になります。
今回の補正予算は、国庫財源を積極的に活用することにより、区の財源を確保するものでありまして、防災基金からの繰入額を圧縮するなど、この補正予算による財政効果は1億2千万円余となっております。
関連予算を前倒しすることで確保したこれらの財源は、区政の最優先課題に位置付けている「防災都市江東」の推進に活用してまいります。

記者会見の様子

記者会見の様子

2.防災アプリ「江東区防災マップ」について

本区では、これまでも防災マップを作成し、紙媒体での提供やホームページにも掲載し、区民の皆さんに防災情報の提供をしてまいりました。
しかし、災害は自宅にいるときだけでなく外出時など、いつどこで発生するか分かりません。
そこで、近年広く普及してきており、常に携帯しているスマートフォンで見ることができる「江東区防災マップ」アプリを作成し、4月から配信を開始いたしました。
この防災マップアプリの特徴としましては、東日本大震災では通信環境が乱れ、携帯電話やインターネットからの情報入手が困難な状況となったという教訓を踏まえて、このアプリを事前にダウンロードすることにより、通信環境が乱れた状態でも使用できるようになっております。
また、災害時にも通信障害の影響を受けにくいGPS機能を活用して外出時でも現在地を割り出し、最寄りの避難所や避難場所、そして給水施設などをすぐに検索できるだけでなく、目的地への案内機能も有しております。
さらに、これまでの防災マップにはなかった病院やAED設置場所が確認でき、災害時はもちろん災害時以外でも役立つ機能を追加いたしました。

防災アプリ使用イメージ

防災アプリ使用イメージ

3.高層住宅震災対応マニュアル作成の手引きについて

東日本大震災の被害やその時の状況を教訓に、近い将来起こり得る大地震に備えるため、高層住宅震災対応マニュアル作成のための手引きを作成しました。
本区は現在、区民の8割が集合住宅に住んでおりまして、そのうち約5割が11階建て以上の高層住宅に居住をいたしております。
高層住宅は耐震性に優れており、大地震が発生した場合にも倒壊することはないだろうと言われておりますが、高層住宅特有の問題も懸念されておりまして、高層階では低層階に比べて大きな揺れが発生することがあり、家具が転倒してけがをする可能性があります。
また、電気・ガス・水道などのライフラインが止まってしまう、あるいはエレベーターが停止した場合、安否確認や救援救護、移動が制限されて、困難な被災生活を余儀なくされるなどの事態が想定されます。
そこで、これらに対応し被害をできるだけ小さくするために、居住者や管理組合の方が震災対応マニュアルを作成するための手引きを作成しました。
この手引きでは、震災対応マニュアルの必要性を解説し、平時から発災時の活動について考え、活動を行うための組織づくりに役立てていただくための手引きとなっております。
地震への備えは、まず「自助」が基本となり、次に隣近所やマンションの皆さんで助け合う「共助」の精神で取り組むことが大切になります。
この手引きを参考に高層住宅の震災対策に取り組んでいただくことにより、区民の防災力のより一層の向上につながるものと考えております。

高層住宅震災対応マニュアル作成の手引き

高層住宅震災対応マニュアル作成の手引き

質疑応答

【記者】
防災マニュアルの作成の手引きですが、冊子に手引き作成に協力したマンションの名前が出ていますけれども、実際に個別のマニュアルがもう出来ているマンションはあるのでしょうか。
【区長】
成果物はまだ出来ていない段階です。
大きなところでは1000戸くらいのマンションがあるわけでしょう。下手な町会より大きいわけですよ。
そういったところは、やはりみんなで共助、助け合いの精神を持って、いざというときのためにこうしたマニュアルを作っておくということが本当は必要なんですよ。
しかし、なかなか難しいと思うんです。だけどやってほしい。
そういった働きかけをこちら側からしないと、何もしなければ何もしないんだよね。
だから、行政からできるだけアプローチして声を掛けてお願いをし、マニュアル皆に作ってもらう。
マニュアルを作るだけではなくて、やがてはそこに災害協力隊が生まれてくれれば、なおいっそう共助が強まっていくんじゃないかと。そういう願いを持っているわけです。

4.全天候型の屋外フットサル施設のオープンについて

竪川河川敷公園は、首都高速道路の高架下に位置する立地条件を生かしまして、屋外施設でありながら雨の時でも利用できるため、「スポーツ公園」をコンセプトに整備を進めてまいりました。
ちょうど私が区長になったときに、竪川河川敷公園の改修という計画がすでに出来ておりました。
従来の計画通りまた同じようなものを作るよりも、せっかく屋根があるんだから、雨が降っても運動できるので、スポーツ公園にしようということにして、整備を進めてきたわけです。
既に出来上がっているカヌー・カヤック場については、子どもたちが利用しております。
この度、新たに公園のほぼ真ん中に位置する場所にフットサル施設を整備しました。
フットサル施設は、ナイター設備付の全天候型の人工芝コートを4面整備し、コートに隣接してシャワーやロッカーを完備したクラブハウスを整備しました。
この施設は、民間施設にも引けをとらない、グレードの高い施設となっており、使用料も民間施設と同額程度の金額とし、この使用料収入を公園の管理運営に還元することを期待しております。
当然ながら、子供たちにたくさん利用してもらうため、使用料の減免や、使用の優先枠を設けております。
それから、親子でキャッチボール広場というものを作りました。
今、各区でボール投げの問題について取り上げられております。
本区は、基本的には公園でのボール投げは禁止をいたしておりますけれども、やはり、自由にボールを投げたり蹴ったりできるようなところが必要ですから、既にここ以外にもいくつかは、ボール投げOKというような公園を作っております。
このような中、もっと自由にのびのびとボール遊びをしてもらいたい、キャッチボールを通じて親子の絆を深めてもらいたい、という私の公園に関する想いを、今回の整備を通じて実現することができました。

フットサルコート

フットサルコート

5.豊洲運河「潮風の散歩道」の完成について

江東区では、本区の特徴である豊かな水辺環境に恵まれた地域特性を活かし、水辺に親しめる空間を創出し、水と緑のネットワークの形成を図り、区民の皆さまにうるおいあふれる憩いの場を提供するため、水辺環境の整備を進めております。
3月には皆さまにもたくさんご取材いただいた「旧中川・川の駅」がオープンし、おかげさまで水陸両用バスも大好評いただいております。
そして、この4月にまた新たな水辺施設の整備が完了しました。豊洲1丁目から4丁目にかけて流れる豊洲運河沿いにある、全長約1200メートルの「潮風の散歩道」であります。
これにより、豊洲運河沿いの豊洲3丁目から4丁目にかけて水辺に親しみながら散策やジョギングなどが楽しめるようになりました。豊洲地区の新たな魅力になると思います。
そして、来年3月には、昭和大学江東豊洲病院も完成しますので、ますます発展していく豊洲地区にご期待をいただきたいと思います。
今後も、河川や運河が縦横に走る江東区では、親水公園、水辺の散歩道・潮風の散歩道の整備を通して、皆さまにもっともっと水辺との関わりを持っていただけるように努めてまいりたいと思っております。
「水辺の散歩道」というのは、内部河川のわきに作った散歩道。それから「潮風の散歩道」というのは、湾岸地帯、いわゆる港湾局が管理する運河に作った散歩道です。「水辺の散歩道」と「潮風の散歩道」という風に分かれていますので、ぜひこのことは区民の皆さんも覚えていただきたいと思っております。

潮風の散歩道

潮風の散歩道

6.その他(質疑応答)

【記者】
江東区の人口の動向について、区長のお考えを聞かせてください。
増加の局面がまだしばらく続くのか、あるいは政策面などにおいてどのような配慮が必要だと感じているのか。
【区長】
区の長期計画の中でも、まず人口動向を計画のベースに考えるために調査をしまして、あと10年ぐらいは人口増加が続くだろうという推定をいたしておりまして、慎重に推定した結果ですが、平成31年では人口は54万人とみているんですよ。平成41年には63万人程度とみているんですね。
ですから、人口を折れ線グラフで見てみますと、ずっと右肩上がりで平均して上がっていくという状況になっております。それについての政策ですけれども、今ご存じのように、待機児童があちこちで問題視されております。
先日区長会で、厚生労働省と子育て支援担当大臣、両方のところに保育待機児の問題で陳情に行ってきました。
そのときに認証保育所に対しての支援というものに、国が乗り出してほしいと、それから国有地など、できるだけ安く自治体に、保育園を作る場合には分けてほしいという申し入れをしてきました。
人口は、本区は10年先まで増加がつづくだろうと見ておりますので、区民の皆さんの要望も、多岐に渡って複雑になってくると思うんです。
それにしっかりと耳を傾けて、また先を見越しながら、予算編成をしていかなければならないと思っています。

お問い合わせ

政策経営部 広報広聴課 報道係 窓口:区役所2階22番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-2363

ファックス:03-5634-7538

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