ここから本文です。
更新日:2017年1月19日
先月は台風18号・19号が、2週続いて首都圏を直撃しました。区土木部は、浸水を防ぐため、道路の雨マスを塞ぐごみや落ち葉などを取り除く清掃を各前日に実施し、18号では、数件の冠水や倒木があったものの大きな被害は避けられ、19号でも特に被害はありませんでした。江東区が台風で大規模な水害に襲われなくなったのはいつごろからでしょう。昭和40年までは内部河川と東京湾の水位は同じでした。このため台風の低気圧で上昇した水面が暴風雨で陸に押し寄せる高潮や、地盤沈下の影響を受けた堤防の決壊などで川の水が区内をたびたび襲っていたのです。
昭和41年、江東区と墨田区の周りを囲む形で、隅田川と荒川沿い、そして本区の南部をぐるっと繋いだ堤防が完成しました。外郭堤防です。内部河川が注ぎ込む所には水門が設置され、川に注いだ雨水を外郭堤防の外側に出す排水機場も複数つくられました。内部河川の水位は調整できるようになり、区内東側の内部河川では、普段からの水位も低くしました。これらの対策以降大規模な水害はほとんどありません。しかし私たちの住む江東区は、その3割が東京湾の干潮時の水面より低い土地であることは忘れないでください。そして現在の脅威は集中豪雨です。雨水は下水道に流れますが、その処理量を超える雨が短時間に降り、時に浸水が起こってしまいます。このため現在も雨水対策で直径6mの下水管を4km以上つくる工事の最中です。昔、背を向けていた川も、今や散歩道や川の駅、カヌーなど皆さんの生活の中に入ってきました。江東区は浸水のまちから親水のまちへと変化していきます。
カヌー大会でにぎわう旧中川・川の駅
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください