11月29日「教育長の学校日記」
児童の探究学習が起こした大きな波は、地域の思いとともに、未来へ届く!<周年記念式典⑥>
![]() |
![]() |
| 【4年】廊下で御神輿披露の練習 | 【5年】見事な、こども木遣り |
![]() |
![]() |
| ▲みんなで作った「臨海かるた」 | 【6年】臨海小の伝統、鼓笛演奏 |
![]() |
![]() |
| ▲バルーンリリース | ▲イルカの「りん」と「かい」 |
臨海小学校の開校120年記念式典が行われました。本校は、明治38年3月に東京市臨海尋常高等小学校として開校しました。大正12年7月には児童数1525名を超える規模となりますが、その年の9月、関東大震災により校舎は焼失します。昭和2年に鉄筋3階建て新校舎が完成しますが、昭和20年3月の東京大空襲で再度校舎は焼失してしまいました。幾度の苦難を乗り越え、120周年を迎えることができたのは、本校をいつも温かく支えてくださった地域の皆様をはじめとする、本校を愛する多くの皆様のご尽力の賜物です。心より感謝申し上げます。
今日も、ちょっと早めに学校に行って2階の廊下を歩いていると、3階からにぎやかな声が聞こえてきました。「させ!させ!」、「させ!させ!」…。4年生の児童が自分たちで作った御神輿を高く上げています。式典後のアトラクションの練習をしていたようです。児童や先生方の、今日にかける熱い思いが伝わってきました。
私は昨年、本校の児童が生活科や総合的な学習の時間に、学年毎にテーマを決めて「地域」を題材にして取り組んだ探究学習の様子を参観させてもらいました(令和6年12月11日・学校日記)。どの学年も地域の特色やよいところだけでなく課題まで調べて、設定した問題を解決していきました。その児童の真剣で素晴らしい探究学習の取組、地域への思いは大きな波を起こし、地域の皆さんへ届くどころか、地域の皆さんも巻き込んでいきました。
そして迎えた今年の120周年記念式典。本校児童の「地域」をテーマにした探究学習は、新たな学年へ引き継がれ、さらに深まっていきました。それも120周年のテーマ「明日に届け!臨海の波」とともに、さらに大きな波、ムーブメントとなって!
式典前のオープニングセレモニーでは、木場木遣り保存会「木響会」の皆さんによる木遣りの披露がありました。児童が木遣りについて調べ、木遣りを学んできたことが波になり、地域の皆さんに届いたことがきっかけです。何と、式典後のアトラクションでは、5年生の児童による木遣りも披露されました。アトラクションでは、4年生が作った御神輿の披露、1年生から3年生による、地域の方も含めた本校に関わる皆さんと作った「臨海かるた」の紹介、本校の伝統である6年生による見事な鼓笛演奏、そして、みんなで考えた120周年お祝いソング「臨海の波」の歌唱もありました。児童が起こした臨海の波は、式典に参加した皆様も包み込み、さらに広がっていきます。
アトラクション後に校庭で行われたクロージングセレモニーでは、地域で愛され、開校記念集会で踊り継がれている「深川音頭」を通洲会の皆さんとともに参加者全員で踊りました。児童の踊りも、皆さんで作った大きな踊りの輪も見事でした!そして、バルーンリリースを行い、最後は6年生の音頭による三本締めでお開きとなりました。
改めて、臨海小学校開校120周年おめでとうございます。開校120周年を祝う会、PTA、地域、教職員の皆様、ありがとうございました。本校を愛し、支えてくださった皆様がつないだ120年。そして今、児童が起こした大きな波は、地域の皆様の思いも加わり、さらに大きくなり、臨海小の明日、未来へと届いていくことでしょう。本校の児童、羽藤校長先生を中心とした先生方の熱い思いと探究学習に大きな拍手を送ります!
江東区教育委員会教育長本多健一朗
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください






