7月16日「教育長の学校日記」
生徒たちの素晴らしさが輝いた、江東区初の「こども議会」
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▲生成AIについて学ぶ授業を! | ▲地域との交流の場が欲しい! |
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▲前文を聴くこども議員の皆さん | ▲やり遂げた~!「みんな、かがやく!」 |
本年4月1日、「江東区こどもの権利に関する条例」(https://www.city.koto.lg.jp/281010/documents/20250313135845.pdf(別ウィンドウで開きます))が施行されました。これまでも「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」や「こども基本法」に則り、取組を進めてきました。しかし、本区独自の条例が施行されたことで、学校や教育委員会では、これまで以上にこどもの声を聴き、取組に反映させること、特に条例の第7条「自分の意見などを明らかにし、参加する権利」に基づいた取組を進めています。条例には、区の責務、保護者・区民・育ち学ぶ施設の関係者の役割も定められていますので、江東区のすべてのおとなの皆様にもぜひ知っていただき、役割を果たしていただきたいと思います。
江東区教育委員会では、「(仮称)教育推進プラン・江東(第3期)」の策定に向け、こどもたちの声、思いを聴くために、大きく3つの取組をしています。1つ目は「こども教育委員会」というワークショップの開催です。江東区に住んでいる小・中学生に集まってもらい、「よりよい学校生活を送るために、自分の考えを伝えよう」というテーマで様々な視点から意見を述べてもらいました。小学生のこどもたちの立派な意見の数々、素晴らしかったです。そして、2つ目は、アウトリーチ型の取組として特別支援学級、ブリッジスクールのこどもたちに七夕に合わせて短冊に願い事を書いてもらいました。私は、特別支援学級とブリッジスクールを訪問して直接話もしてきました。
3つ目が、今日実施した、「江東区こども議会」です。これまで江東区立中学校・義務教育学校の特活部、生徒会担当の先生方と青少年委員会のご協力で実施してきた生徒会交流会をベースに、全24校の生徒会役員の代表生徒にこども議員となってもらい、実際に区議会の本会議場を使用して、本格的に議会を開催しました。
生徒たちは、自分たちが考える学校における改善すべき課題について、事前に他校の生徒たちとオンラインで意見を出し合ったり、データなどを調べたりしながら、議会で提案をしてくれました。提案を受けた私たちは教育委員会事務局の課長や私がその場で回答をさせていただきました。貴重な提案の数々は、すぐにでもできることは実践し、学校の先生方と共有し取組に反映していきます。そして、今後の計画にも生かしていきたいと思います。しかし、本当に本区の中学生たち、すごいですね。発言の内容も、スライドの作成も、話し方も、本当に素晴らしかったです。本人たちの努力の賜物であることは言うまでもありませんが、ご指導くださっている先生方、保護者の皆様に心より感謝です。
議会では、6グループからの発表・提案がありました。テーマは、「これからの時代に必要な学習」、「色々な個性をもつ人とのふれあい」、「学校以外でも学習するために」、「相談しやすい環境」、「これからの学校に必要なもの」、「地域との協力」でした。どれも本当に素晴らしい発表・提案でした。中には、学校により状況や取組に差があるという指摘があったり、生徒たちまで十分に伝わっていない情報があったりということもありました。改めて、教育委員会と学校で取組の充実を図っていきます。
こども議員の皆さんの発表が終わり、最後に私が「おとな」代表として、まとめと閉会の挨拶をしました。素晴らしい皆さんの発表について回答を含めて、話をさせていただきました。最後に、「江東区こどもの権利に関する条例」の前文を読み上げ、こども議員である生徒の皆さんにじっくり考えながら聴いてもらいました。この条例は第13条までありますが、この前文には、こどもたちに知ってもらいたい、この条例の理念が書かれています。みんな、とても真剣な表情で、うなずきながら聴いてくれました。
「誰一人代わりのないかけがえのない存在」である江東区のこどもの皆さん、皆さんには大切な権利があります。そして、江東区のおとなたちは、皆さんにとって最もよいことができるように考えていきます。そして、「ともに」、「みんな、かがやく!」学校、江東区をつくっていきましょう!
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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