12月4日「教育長の学校日記」
たいせつなものが、ここにはある⑧~「自分らしさ」全開!で、「こども会」を楽しむ!~
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| 【年中】ライオンの火の輪くぐり~ | ▲みんなで飾りを付けたツリー |
朝、役所に向かう途中で、半袖で元気に登校する児童に会いました。「今朝は、冷え込んでいます!」という朝の天気予報を見た私は、寒さ対策をしてきたのですが…。私も教員時代には、児童に負けず半袖で過ごしていたことがあったなあと、20年以上前を思い出しました。というわけで、気持ち薄着の幼稚園ルックでみどり幼稚園に向かいました。
この時期、江東区立幼稚園の多くの園で、年長組の「こども会」が行われます。本園では、年長組も年中組も「ともに(いっしょに)」取り組むことや、小規模園の良さを大切にして、年中組も年長組と同じ日に「こども会」を行うことにしたそうです。園の特色を生かしたナイスチャレンジです。貞方園長先生いわく、「こどもたちは、花や野菜の栽培活動や様々な行事を経験することを通して、『自分たちでやる』、『みんなでやる』という意識を高めてきました。今は、『自分たちに、不可能はない』というくらいの気持ちでいるんです」とのことです。今日の「ミニミニこども会」(「こども会」のリハーサル)が、俄然楽しみになってきました。
江東区立幼稚園のことをよくご存じの方は、「こども会」についてお分かりいただいているとは思いますが、一般に行われている「お遊戯会」や「学芸会」とは違い、幼児が日々の保育で取り組んだことや遊びを通して、自分たちで表現活動を創り上げていくものです。台本もありませんし、日々話や役が変わっていくこともあります。私は、「こども会」の大ファンで、特に幼児が創り上げていくその過程を見るのが大好きです。
ここからは、ややネタバレを含みますので、ご注意ください。年中いちご組のプログラムは、劇あそび「いちごぐみサーカスはじまるよ」です。いちご組のみんなが大好きな絵本「どうぶつサーカスはじまるよ」をモチーフに、それぞれが動物に成り切って表現をします。どんな動物が出てくるかは秘密にしておきますが、みんなその動物の特徴をよくつかんでいて、すごく上手でした。中には、動物?怪獣?というものも…。あっ、明日になると違う動物が登場するかもしれません。そこが、幼児主体の遊びで創る「こども会」の面白さです。登場した動物は、得意なことを披露するのですが、それがまたすごい!いちご組の子の成り切り具合も見事でしたが、年長にじの組の応援や拍手もいちご組のみんなの気持ちをさらに高めてくれましたね!
年長にじの組のプログラムは、創作劇「はらぺこあおむし~にじの組バージョン~」です。事前に、にじの組の幼児が「はらぺこあおむし」を題材に選んだわけやここまでの取組について伺っていたので、そんなことにも思いを馳せながら見せてもらいました。「就学時健診を経験する等して、年長組のこどもたちは、小学校に入学するんだという意識を抱き始めて、『残り少ない幼稚園を楽しもう!』という思いが強くなってきています」という貞方園長先生の言葉通り、にじの組の演技はすごかった!「はらぺこあおむし」が劇の柱になっていながらも、幼児たちがやりたいことがふんだんに散りばめられているのです。「幼児がお家の方にも内緒にしている…」とのことなので、残念ながら詳しくは書けませんし、写真も掲載できませんが、様々なサイドストーリーが劇全体を盛り上げていきます。そして、劇はクライマックスへ…。「こども会」フリークの私でさえ見たことのない超大作でしたが、観客役をしていた年中いちご組のみんなは、最後まで劇にひき込まれ夢中になっていました。私も同様です。感動しました!
本園の今年度のテーマは、「ともに…『自分らしさ』全開!」です。幼児がこれまでの園生活で学んできたこと、身に付けてきたことを全部出し切ろうとしている、自分らしさ全開の「こども会」になっていました。とにかくみんな笑顔で、心の底から「こども会」を楽しんでいることが分かりました。保護者の皆様がご覧になる10日には、さらに素晴らしい、その日の自分らしさ全開の「こども会」になっていることでしょう!
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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