7月16日「教育長の学校日記」
71周年を迎え、次の1歩を歩みだす生徒たち、チャレンジを続ける学校
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【3年社会】大正時代の日本の文化について考える | 【2年家庭】給食の冬の献立を考える |
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▲文章表現力の高さが際立つ生徒会新聞 | 【1年数学】丁寧な指導の少人数授業 |
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▲スカイガーデンで育つ野菜たち | ▲短文で振り返る1年生の掲示 |
雨が降ったり、止んだりという不安定な天気でしたが、第二亀戸中学校を訪問し、パワーをもらってきました。本校は、昨年度70周年を迎え、生徒たちが中心となり、地域の皆様に愛される本校らしい様々な取組を行ってきました。今年度は71周年として、80周年に向けての新たな第1歩を踏み出し始めたようです。
今年度赴任された坂下校長先生に本校の印象を伺うと、「生徒たちはとても落ち着いていて、何事にも真面目に一生懸命に取り組むところが素晴らしい!」と満面の笑みで話してくださいました。「そして、地域や保護者の皆様の協力、支援がとても温かくて、ありがたいです!」とも話してくださいました。コミュニティ・スクールであり、地域学校協働本部事業にも熱心に取り組んでくださっている本校の地域の皆様のパワーは本当に素晴らしく、ありがたいです。今日も、地域の皆様と生徒たちで取り組んでいる本校のスカイツリーを望む素敵な屋上、スカイガーデンで育てている野菜を見せていただきました。この屋上も校舎同様、地域・保護者の皆様、生徒や先生方が参加したワークショップで伺ったご意見を参考につくったもので、皆さんの思いが込められています。
生徒たちの主体的な活動をずっと大切にしてきている本校は、校内を歩いていると生徒会や委員会活動、学級活動等、様々なところでその取組の一端を見ることができます。私も愛読している生徒会新聞(既に今年度の第3号まで読了しています。ちなみに令和6年度1・2月合併号には、私が愛読していることも掲載していただいています)が、拡大して掲示されていました。委員会のポスター、各学年・学級の掲示にも工夫がありました。先日の保健委員会の夏休みの健康についての発表もダンスを取り入れる等、生徒たちのアイデアが満載だったようです。
そんな生徒たちの主体的な姿は、授業を見ていてもよく分かります。どの授業でも学習に真剣に、それも楽しそうに取り組んでいるんです。例えば、2年生の家庭の授業では、冬の給食の献立を考えていましたが、まさに真剣そのもの。それも、献立の中身がしっかりしています。それもそのはず、実際に給食のメニューに採用されるそうです。結果がぜひ知りたいですね。また、3年生の社会では、大正時代の文化についてグループで話し合ったり、個人で考えを深めたり、どこでも楽しそうに、そして真剣に考えています。歴史的に見れば14年という短い大正時代ですが、教科書を見ると様々なことがあったと分かります。本区で大きな被害があった関東大震災も大正12年のできごとです。その他の授業、どこのクラスも生徒たちの学びの姿は素晴らしかったですね。その裏には、先生方の授業の工夫があることは言うまでもありません。「かがやく!二亀中 チャレンジ2025」として、新たな一歩を踏み出した本校のますますのチャレンジが楽しみです。
ちなみに、3年生の国語は、本区と深い縁のある松尾芭蕉の「おくのほそ道」の学習でした。江戸深川、江東区等という言葉とともに大きな見開きの「おくのほそ道」俳句地図には、しっかりと出立の地深川が記されています。336年も前のことですが、江東区の生徒たちにとっては、身近に感じられるのではないかと思います。芭蕉が旅に出る前に芭蕉庵を人に譲り、次の住人の生活の様子を見て思いを詠んだ句「草の戸も住み替はる代ぞ雛の家」は、生徒たちの心にどんな思いを抱かせたのでしょう。夏休みには、本区のたくさんの生徒たちに、「江東区芭蕉記念館」やその界隈を訪れてほしいなと思います。
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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