地球温暖化とは

いま地球は、かつて人類が経験したことがない危機にさらされています。世界の平均地上気温が上昇し、その結果各地に異常気象がもたらされ、大雨・熱波・干ばつ等が増加し、農業や水産業の安定した収穫に影を落としています。

また、日本でも集中豪雨や局地的大雨の発生、猛暑日の増加等、経済や国民の安全・健康に危機を与えています。

地球温暖化の現状と影響

地球は太陽の熱によって温められ、地上から放射される熱や赤外線を二酸化炭素（ＣＯ_２）やメタン等の温室効果ガスが吸収・再放射し、大気を温めるはたらき（温室効果）をしています。

しかし、産業革命以来、石油や石炭等の化石燃料の大量消費など人間の活動により、ＣＯ_２が大量に大気中に放出・蓄積されたことにより、温室効果が強くなり、地上の温度が上昇しています。

地球規模で気温が上昇すると異常気象が頻発し、自然生態系や生活環境、農業への影響が懸念されます。

4,000種を超える動物が絶滅の危機にあるとされ、また、海水面の上昇により高潮・津波等の浸水被害など深刻な影響を受けています。

地球温暖化対策は、その原因である温室効果ガス排出量を削減する、または植林などによって吸収量を増加させる「緩和策」と、地球温暖化による気候変動が影響しているとされている自然災害などのさまざまな被害を軽減する「適応策」の2つの側面から実施することが重要です。

地球温暖化による生態系の変化や食糧調達問題、異常気象の増加等、気候変動の影響は深刻化しており、世界全体で気候変動対策を進めることが喫緊の課題となり、国際的な取り組みが進んでいます。

　　デコ活（暮らしのなかのエコロがけ）（環境省）

　　全国地球温暖化防止活動推進センター

江東区は2050年までに区内のＣＯ_２排出量を全体としてゼロにする「ゼロカーボンシティ江東区」の実現を目指すことを表明しています。

排出量

区内のＣＯ_２排出量は緩やかに減少しています。

業務部門（事務所・ビル、商業・サービス施設のエネルギー消費に伴う排出）が最も多く、全体の51％を占め、次いで家庭部門（家庭のエネルギー消費に伴う排出）が25％と多くなっています。

区では2050年ゼロカーボンの達成に向け、2030年度のＣＯ_２排出量を50％削減（2013年度比）することを目指しています。