令和3年3月11日号(こうとう区報)テキスト版2面
小学校低学年期のこどもたち 6 ~進級に向けての励ましのメッセージ~
コロナ禍で不自由な生活を強いられる日々ですが、早いものでこどもたちにとって嬉しい進級が近づいてきました。今回はこの時期に大事にしたいことをお話しします。
善悪の判断力
昔から「親の後ろ姿を見て子は育つ」と言います。まさに今こそ、そういう道徳性がこどもの心に
人への思いやり、モノを大事にする、暴力は許さないなど、親が大切にしている信念を、しっかり伝えていきたいものですね。
家庭での仕事役割
親に庇護される一方だった幼児性から抜け出して、こどもたちの自立・自律が始まっています。家庭生活のなかで意識的に、こどもに任せられる仕事を探してみましょう。本棚の整理、食事の準備や片づけの一部、お風呂掃除など家庭の実情に合わせて話し合って決めます。仕事は習慣になるよう継続することが大切です。長続きのコツは指示や命令ではなく「あなたがいてくれてよかった」「助かるわ」という感謝かもしれません。
夢中になれること
進級は、楽しみと不安を伴う一大イベントです。こどもは、その段差を自力で乗り越えることによって自信をつけていきます。
段差のストレスに負けないエネルギーは「好きなこと、夢中になれることが自分にはある」という充実感のなかから生まれます。勉強やスポーツはもちろん、音楽、鉄道、恐竜、その子らしく夢中になっている時間を大切に見守ってやりたいものです。
甘えと自立の繰り返し
「つの字子育て」という言葉があります。「ななつ、やっつ、ここのつ」までは甘えと自立の行ったり来たり。「とお」になって、やっと自立が目に見えてくるというもの。「つ」のつく時代は、親も
焦らず、くさらず、あきらめず、こどもと共に過ごす毎日を大事に楽しんでください。
【問合先】地域教育課社会教育担当☎3647-9676、℻3647-9274
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