令和5年度予算案プレス発表(令和5年2月2日開催)
<定例記者会見で説明する山﨑区長>
令和5年度予算の編成方針・概要
新年度予算案は、「みんながつながり未来を描く 新たな時代への成長予算」として編成いたしました。
先行きを見通すことが困難な状況にあっても、スピード感をもって区民に安全・安心を届けるため、未来を担うこどもたちを応援する子育て支援をはじめ、地域コミュニティの再生や活性化への取組み、関東大震災から100年を節目とした防災・減災対策など、新たな時代へ成長する予算としております。
<令和5年度予算案 キャッチフレーズ>
一般会計の当初予算規模は、2,370億400万円で、前年度比3.8%の増となっております。また、一般会計と3つの特別会計を合わせた総予算規模は、3,376億6,500万円で、前年度比3.2%の増となっております。これにより、令和5年度当初予算額は、過去最大規模となりました。
<令和5年度当初予算規模>
主な事業の紹介
子育て・教育(4項目)
区独自!所得制限なし!電子クーポン3万円分をすべての子育て世帯へ配付
私が区長になってから、保育園を174園、定員にして約1万2千人分の施設整備を行い、昨年、ついに待機児童ゼロを達成したほか、23区最多となる子ども家庭支援センターの整備など、子育て支援に力を入れてきました。
<これまで取り組んできた主な子育て支援>
来年度は、子育て支援を一層強化するため、子育て世帯への区独自の支援策として、所得に関わらず、区内18歳以下のすべてのこどもへ、一人あたり3万円分の電子クーポンを配付いたします。配付に当たっては、スピード感を第一に、申請手続きを不要とすることで7月頃には電子クーポンを配付し、家計負担の更なる軽減を図ってまいります。
<こども一人に3万円分の電子クーポンを配付>
所得制限なし・自己負担なし!子ども医療費助成を高校生相当まで拡大
中学生までを対象としてきた子ども医療費助成事業を、令和5年度から高校生相当まで拡大して実施します。これまでの中学生までと同様に、所得制限なし・自己負担なしとすることで、子育て世帯を等しく支援し、子育てしやすいまちづくりを進めてまいります。
<子ども医療費助成事業の対象を拡大>
有明に「こども図書館」を整備 ・ 電子図書館サービスの提供を新たに開始
区では、有明スポーツセンター内のレストラン施設の跡地を活用して、令和6年3月に「(仮称)有明こども図書館」を整備いたします。
絵本や児童図書、学習ブースなど、こども向けのスペースを確保するほか、区立小・中学校等でこどもに一人一台貸与したタブレット端末が自動接続できる通信環境も整備します。
<(仮称)有明こども図書館の整備概要>
また、本年7月には、電子図書館サービスの提供を開始いたします。スマートフォンやパソコンなどから、24時間どこからでもアクセス可能なサービスを導入することで、図書館サービスを更に充実してまいります。
<電子図書館サービスの提供開始>
学校給食無償化の検討に着手!!
小・中学校および、義務教育学校の学校給食につきまして、無償化に向けた検討に着手してまいります。
今後も食材料費の高騰が見込まれるため、無償化に向けた検討を進めている間は、学校給食に対し緊急支援を実施し、保護者負担を増額することなく、給食の質を維持してまいります。
<学校給食の無償化について>
産業・生活(2項目)
町会・自治会のイベント経費を補助!地域活動再開を支援
新型コロナウイルスとの闘いが長期化していますが、区では、昨年ようやく、区民まつりなどのイベントを徐々に再開してきました。
来年度は、更に地域活動を積極的に後押しするため、町会・自治会が主催する、地域コミュニティの活性化や、地域住民の交流を図るイベント、例えば盆踊りなどの実施経費について、30万円を上限に補助を行います。
これにより、コロナ禍で希薄化した地域コミュニティの活性化や、町会・自治会への加入を促進し、まちのにぎわいや活力を高めてまいります。
<町会・自治会が主催するイベント実施経費の補助>
全国初!国立印刷局とコラボした謎解きイベントを開催
高度なデザイン力や技術力を有する国立印刷局作製の「(仮称)「KOTO GOパスポート」を使って、渋沢栄一ゆかりの地や、区内観光スポットなどにあるヒントを頼りに宝箱を探し出す、「謎解きスタンプラリー」を開催します。
<国立印刷局と連携して実施する取組み>
本事業の実施に当たり、1月25日に国立印刷局との連携協定を締結したところですが、新しい日本銀行券の発行を契機として国立印刷局が自治体と連携協定を締結するのは全国初で、本イベントの参加者にお渡しする「KOTO GOパスポート」は、非常に希少性が高いものになると思っています。
<国立印刷局と締結した連携協定の概要>
このイベントをきっかけに、多くの方に区内の魅力に触れてもらうことで、観光振興や地域経済の活性化を図ってまいります。
防災・まちづくり(2項目)
23区初!防災カタログギフトを全世帯に配付
令和5年4月1日時点で江東区に住民票がある全世帯を対象に、備蓄物資など防災商品に特化したカタログギフトを配付いたします。
カタログギフトには30種類以上の商品を掲載し、必要な備蓄物資等を自由な組み合わせで、5千円相当を上限に選択できます。
今年は、関東大震災の発生から100年という節目の年です。いつ起きてもおかしくない首都直下地震や、激甚化する風水害に対応するため、この節目の年を契機に、区民の備蓄と防災意識の普及啓発を促進し、自助による区民の防災力の向上に取り組んでまいります。
<防災カタログギフトを全世帯に配付>
(仮称)枝川駅周辺の地区まちづくりを推進
区では現在、「(仮称)地下鉄8号線沿線まちづくり構想」の策定に取り組んでいるところですが、策定後は、沿線まちづくり構想を基本として、各駅周辺の目指すべき姿の深度化や、その実現に向けた手法等をまとめる地区まちづくり方針の策定を進めてまいります。
そこで、令和5年度は、中間新駅が設置される(仮称)枝川駅周辺において、まちづくり協議会の設立や、運営等の取組みを支援いたします。
地域の意向に沿ったまちづくりの実現に向けて、まちづくり協議会を通じた地域住民等との議論を深め、まちづくり方針の策定につなげるとともに、延伸の効果を区内全域へと波及させてまいります。
<沿線のまちづくりに向けた令和5年度の取組み>
健康・福祉(4項目)
区内16か所目の特別養護老人ホームを整備
亀戸九丁目の旧城東職業能力開発センターの跡地を活用し、区内16か所目となる特別養護老人ホームを整備いたします。
新たな施設では、定員120名の特別養護老人ホームのほか、都市型軽費老人ホームや介護専用型ケアハウスを併設し、介護が必要となった高齢者が、住み慣れた地域で継続して生活できるようにいたします。
<特別養護老人ホームの整備概要>
区内初となる障害者入所施設が4月に運営をスタート
塩浜二丁目に整備を行った区内初となる障害者入所施設が、4月から運営を開始いたします。
新たな施設では、定員45名の施設入所支援のほか、短期入所などのサービスを提供し、利用者の自立支援や、家族の負担軽減に取り組みます。
区内初となる入所施設の開設により、障害者の生活を支える地域生活支援拠点づくりを進め、支援体制を更に充実してまいります。
<4月に運営開始する障害者入所施設の概要>
総額10万円相当の応援ギフトと継続した面談で出産・子育てを全面支援!
現在、こどもを産み育てる家庭を応援するため、妊娠期および出産時にそれぞれギフト等を配付しております。それに加えて、令和5年度は新たに、国の「出産・子育て応援交付金」を活用し、令和4年4月1日以降に出産した産婦に対して、総額10万円相当の「出産・子育て応援ギフト」を支給いたします。
出産に必要な情報の提供などを行うゆりかご面接と、子育てに必要な情報の提供などを行う新生児・産婦訪問指導の後に、それぞれ5万円相当のギフトを支給することで、経済支援と相談支援の両面から、全ての妊産婦の方が安心して出産・子育てができる環境を整備してまいります。
<出産・子育て応援ギフトの概要>
帯状疱疹ワクチンの接種費用一部助成等の開始
50歳以上の区民に対し、帯状疱疹ワクチンの接種費用の一部を助成いたします。帯状疱疹の発症率は50代で急上昇し、ピークが60代から70代となっています。この世代の方を対象に費用の一部助成を行い、接種を促進することで、帯状疱疹を予防する効果を高めてまいります。
<帯状疱疹ワクチンの接種費用一部助成>
緑・環境(2項目)
都内最大級の大型遊具でこどもが主役!「親子で過ごす江東区版ゼロカーボンパーク」の誕生
開園から30年以上経過した若洲公園について、民間活力を活用し、財政負担を軽減しながら、親子で訪れたくなるような魅力的な公園にリニューアルいたします。
現在公園内にある、経年劣化した風車を撤去し、広場に新たなシンボルとなる都内最大級の大型遊具を導入することで、こどもが主役となる公園をつくります。あわせて、都内有数の再生可能エネルギー設備の導入による、温室効果ガス排出量実質ゼロを実現することで、「ゼロカーボンシティ江東区」をけん引してまいります。
<若洲公園のリニューアル>
“燃やすごみ”だった製品プラスチックを資源として回収開始
本年10月から、現行の容器包装プラスチックに加えて、現在「燃やすごみ」として排出されている「製品プラスチック」を、新たに資源として回収します。
回収方法は、区民の利便性を考慮し、現在回収している容器包装プラスチックと一括して回収いたします。燃やすごみの減量と資源化量が増加することにより、二酸化炭素排出量の削減を進め、「ゼロカーボンシティ江東区」の実現を目指してまいります。
<10月から製品プラスチックを資源として回収>
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