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更新日:2020年9月7日

定例記者会見 令和2年8月25日分

新型コロナウイルス感染症への対応について

 はじめに、江東区内の新型コロナウイルス感染症の患者の発生状況でございますが、6月は17人でした。ところが、7月には195人となって、今月はすでに8月23日現在で246人、前の月を上回るペースで新規感染者が増えているところでございます。

感染者数推移と8月年代別陽性者数

感染者数推移と8月年代別内訳

 今月の患者の感染経路の約半分は不明でございます。経路が判明しているケースとしては家庭内・職場内が多く見られる。また年齢層としては20代、30代の方が約半数を占めている。高齢者も徐々に増えてきております。また保育施設や高齢者施設などの従事者の感染もあちこちで出てきておりまして、区では学識経験者の意見を聞きながら濃厚接触者の特定と、症状の有無に関わらず濃厚接触者全員に対して PCR 検査を実施しております。さらに、7月より PCR センターを、週2回を4回に増やしました。また、7月17日からは唾液による検査体制の拡充強化も図ったところでございます。

 陽性者を早期に発見して、濃厚接触者への迅速な PCR 検査をやっていく必要があるわけですが、先日私は特別区長会の会長として、先月の総会で各区職員はもとより、区の関連施設・外郭団体も含め学校や幼稚園、保育園、いろんな施設の従事者も含めて厚労省がやっている接触確認アプリ「COCOA(ココア)」に加入(登録)するように各区大々的に取り組もうという決定をしたところでございます。私も入ってるんですが、ここを押しますと『過去14日間の接触、陽性者との接触は確認されませんでした。』これは私の情報です。万が一、陽性者との接触があると接触してましたという通知がくるわけです。そうするとこれを区の保健所に連絡をしていただくと公費で、皆さん無料で PCR 検査をすることができます。既に日本では、このCOCOAに対しては約1,000万人を超す人がもうすでに入りました。これは、5,000万6,000万になるとこの効果が現れると言われてますので、ぜひCOCOAに加入(登録)するように今私は訴え続けているところでございます。区民の皆さんもお金かかりませんので、ぜひこのCOCOAに加入(登録)していただきますようにお願いしたいと思います。

接触確認アプリCOCOA-1 接触確認アプリCOCOA-2

接触確認アプリ「COCOA(ココア)」

 また、区内の緊急医療機関や高齢者施設で感染症対策用の物品が不足した際の支援のため、マスクはもとより、 N95のマスクあるいは防護服、医療用手袋こういったものを備蓄しなければならないということで、区も懸命に努力いたしまして、この備蓄は一応完了いたしております。また絶えずこれを補充していく考えでおりますので、ご安心頂きたいと思います。

感染症対策用物品の備蓄-1 感染症対策用物品の備蓄-2

感染症対策用物品の備蓄

 また、飲食店への感染防止の普及啓発については、これまでもカラオケ店や繁華街の飲食店に対して、感染拡大防止の注意喚起の文書を発送いたしたりしておりましたが、バーやキャバレーの営業者を対象とした講習会を実施するなど、感染防止に努めてきております。

 今月の18日には、保健所の食品衛生監視員が区内の主に繁華街で酒類を提供している飲食店を訪問いたしまして、一軒一軒訪ね歩いて、夏場の食中毒の予防、これはもう毎年やってることなんですけれども、合わせてコロナ感染症の防止に取り組んでいくようにお願いや説明をして周知を図っているところでございます。お店ではあの虹のマーク(ステッカー)の小池都知事が一生懸命宣伝しているあのマークをつけているお店もかなり増えてきましたけれども、あれは誰でももらえるものですから、貼ってあればいいというような気楽にやっているところもあるようでして、そういったお店もしっかりと調べて従業員の方に対する教育、仕切り、あるいは席を減らす、いろんな取り組みがあるわけですから、そうしたこともしっかりやってもらうようにお願いをしたところでございます。

食品関係営業施設への感染症対策の周知

保健所職員による食品関係営業施設への食中毒・感染症対策の周知

介護サービス事業所等に対する新型コロナウイルス感染防止対策に関する研修の実施について

 介護サービスは、利用者やその家族の生活を維持する上で、本当に欠かせないものでありますから、休むわけにはいかない、そういったことでコロナ禍においても適切な感染防止対策を前提として、必要なサービスを継続的に提供していくことが求められます。そこで公衆衛生学や公衆衛生看護学の専門家2名による研修を、こうした施設の従事者の皆さんに対して研修を行います。入所系・通所系・訪問系のサービスごとに資料を作成して、その都度質問、またご指導、いろんな意見交換をしていくことになっております。実施期間は9月中旬を予定しているところでございます。

高齢者への接触冷感タオルの配布について

 実は、毎年9月に敬老の集いをやっておりまして、芸能人を呼んで大変、高齢者の方が楽しみにしておられて、良い席を取ろうとして早くから来てる方もいらっしゃる、それくらい人気のあるものでした。このコロナ禍のために、今年は実施することはできないので、中止のお知らせ、お詫び状を出そうということにはなっていたんですが、敬老の集いでもちょっとした記念品を差し上げることもありますので、何か代わるものをということで検討して決定したのが冷感タオルでございます。このタオルは、水に濡らすと気化熱によって涼感を得られるものでございます。

接触冷感タオル-1

接触冷感タオル

 お年寄りも、病院通いをしているあるいは一人暮らしの人はどうしても買い物に行かなければならない。暑いから表に出ないで済めばいいのですが、なかなかそうもいかない。表に出る時にはマスクとその冷感タオルを使ってもらおう。家の中にいるときにもこの冷感タオルを使っていれば多少はこの暑さをしのげるいうことで、こうした事業を発案したところでございます。

 これを発送いたしましたところ、毎日10件以上も感謝の電話をいただいたり、お礼状が届いたり、私が区長になって十数年やってますけれどもこんなにたくさんお礼状が届いたのは初めてでして、それほど多くの方に喜んでいただけたかなと思ってます。先だっても私の行く蕎麦屋の女将さんが、「うちのおばあちゃん特養に入っているんだけどもそのタオルもらったので持って行ったら本当に喜んでましたよ。区長さんありがとうございました。」って涙ながらにお礼も言われたりしましてですね。大変ありがたく私が感謝をしているそんな思いでございます。

 後期高齢者の方々が、この熱中症で大変多くの方が倒れていらっしゃる。そしてコロナにかかって重症になってしまう。そういう方々のために「なんとか元気を出してほしい」「頑張りましょう」というつもりでこうしたものを配布をさせていただいたところでございます。

質疑応答

(1)そもそもどなたがこちら発案されてこの事業が始まったということになっているんでしょうか

【区長】

 長寿応援課です。

(2)タオルにお手紙が添えられていました。このお手紙は、どなたの案で「これ(手紙)を添えましょう」ということになったのでしょうか

【区長】

 実はこのコロナの時に、障害者施設や高齢者施設で懸命に働いている方々に対して、「頑張りましょう、頑張ってくださいね、ご苦労様、感謝してますよ。」という趣旨のお手紙を私が書いて出したんですよ。多くの施設の従事者の方々が、「より一層頑張る気になりました。」という反響が大きかったということを福祉部から報告がありました。今回も区長書いてくださいということなので、私はちょっとかっこ悪いからまた変に勘ぐられるのも嫌だから

(記者)実際に勘ぐってらっしゃる方も中にはいらっしゃると

【区長】

 いろんな見方の人いますからね。それはその方々の取りようですから。ただ反面、非常に感謝をして喜んでる方もたくさんいらっしゃる。6月30日に議決をして、区議会を通って7月1日に発注してる。そういうことですから、ギリギリ、スピードを持ってやっていったということです。

新型コロナウイルス感染症に対応した避難所の運営について

 避難勧告を去年台風19号で出したわけですが、今同じような事が起きた場合にあの時はだいたい一つの会場350人ぐらいが入れるということでございますけれども、このコロナ禍においては、密集は駄目だということなので間隔を空けなければならない。それから、熱のある人が来た場合はどうするんだと言うこともありますので、実際に体験してみようということで、検温・健康チェックにより避難者を振り分ける「受付訓練」と体育館で避難用のテントや段ボールベッドを組み立てる「設営訓練」を行ったところでございます。

避難所運営訓練-1 避難所運営訓練-2

避難所運営訓練の様子

 (下写真をみながら)避難用のテントがあのくらいのボリュームで100人分。右側の段ボールベッドで10人分であれだけのボリュームになる。これを常時しまっとかなければならないわけですね。備蓄しておくとなると場所の問題もある。やはりテントの方がいいのかなという風に実感をしたところでございます。テントを2mおきに片側通路を取ったりしますと、だいたい100人ぐらいしか体育館に入れない。そうなると、今までの計画ではあの体育館だけでは足りない。学校の場合には普通教室も使わざるを得ないだろう。それから、区の施設、スポーツセンターや文化センター、こうした施設も活用して行かないと間に合わないだろういうことで、そうしたものを使うことを決定いたしました。

避難所運営訓練-3

簡易型避難用テントと段ボールベッドの備蓄量を比較検討

 こうした映像を江東区内の町会、災害協力隊に配って、観てもらう。なかなか今こういうコロナの時ですから、避難訓練ができませんので配ることになっております。災害については、これからちょっと大変で、みんながみんな体育館に逃げてきた場合には、大変なことになるわけですから、できれば頑丈な建物に入っていらっしゃる方、集合住宅あるいはマンション、そういったところの方はできるだけ自宅で高い所に避難してもらうような方策を今から検討していただきたいと思っているところでございます。

質疑応答

(1)台風シーズンを迎え、区の対策について

【区長】

 本当にこのコロナの時に、この避難勧告出て体育館に避難者が集まってきたっていう時になったら、ほんと大変な事なので、もう少しこの防災体制、区の職員も含めて、いざという時の出動人数をもう少し充実させていかなければいけないとも考えています。町会の役員さん、あるいは災害協力隊の皆さんにしても、割と高齢の方も多くなってきてますので、これからちょっと大変だなと思いますね。

 実は昨日、荒川下流流域の区長が集まりまして、会議を初めて開いてきたわけですけども。荒川の上流の方に今第二・第三調節池っていうのを作ってます。これも早く作ってもらわなければいけないし、葛飾区のところにある京成電鉄の鉄橋をあの部分だけ低くなっていて、堤防がこれをかさ上げしなければならないというのも大急ぎでやらなければいけない。これも国土交通省に対しての要請活動も力強く我々頑張っていきましょうということで、昨日会合をやりました。

 本当にこのコロナ禍における災害対策というのは今まで考えられなかったことですから、避難計画だけではなくて避難所運営というものについては、もう少し検討を進めていかなければいけないと思ってます。

お問い合わせ

政策経営部 広報広聴課 報道係 窓口:区役所2階22番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-2363

ファックス:03-5634-7538

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