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更新日:2020年7月5日

定例記者会見 令和2年6月3日分

新型コロナウイルス感染症への対応について

 6月2日、東京アラートが発動されました。5月25日に国は緊急事態宣言を解除し、東京都は外出自粛や休業要請の緩和措置をステップ1に、そして1週間後の6月1日にはステップ2に移行したばかりでした。

 ここ数日、都の新規感染者数は増加傾向となっており、6月2日に都内の新規感染者が34名確認され、昨夜、東京アラートが発動されました。感染者数が増えたのは2週間前頃の行動の結果ですが、感染者数が増加している中でステップ2に移行したため、今後何とかして感染者数を減らし、感染者数を抑え込む努力をこれから頑張っていかないといけないと思います。

 都民、区民の皆様が一生懸命努力いただき、ステイホームなど、我慢を重ねて今日ステップ2への移行まで来たわけですが、東京アラートが発動されたということになると、今後、感染拡大を抑え込んでいかなければいけません。区民の皆様にも、変わらず手洗いやマスク、ソーシャルディスタンスの確保、3つの密を避けるといった感染拡大防止のための習慣である「新しい日常」の実践を、改めてお願いします。

 緊急事態宣言解除を受けて江東区としては、6月1日から区立小・中学校等で分散登校を開始しました。また認可保育園についても6月1日から再開していますが、自宅での保育が可能なご家庭は、自宅で保育をしていただき、登園自粛を要請しているところです。これまで閉めていた図書館等についても5月26日に再開したほか、区民の皆様に、安全にサービスが提供できる準備が整い次第、各施設の再開します。

 外出規制、休業要請の緩和に伴い、経済社会活動が活発になります。区としては次なる感染拡大防止にしっかり備え、5月25日に議決を受けた補正予算の事業により、新型コロナウイルスの影響を受けた区民生活、区内事業者、医療従事者等をしっかり支えていくよう努めていきたいと思います。新型コロナウイルス感染症の感染を抑え込むという最大の目標に、区民の皆様と一体となって頑張っていきたいと思いますので、よろしくご協力をお願いします。

区施設の利用再開について

区施設の利用再開について

区立学校再開の様子

区立学校再開の様子

 

質疑応答

(1)感染症拡大に伴う区の財政への影響について

【区長】

 今後の展開次第ですが、財政的なことを考えれば、区税収入が下落すると推測されます。それが1年で終わればいいですが、数年続くと思います。そうなったときに、区民サービスを低下させないようにしなければいけません。

 江東区として、基金を積んでいましたので、取り崩しながら区民サービスを維持しなければいけません。基金というのは家庭でいう貯金です。貯金していたものを少しずつ使っていかなければいけません。基金を出し渋ることはできませんし、使い過ぎることも将来のことを考えるとできません。行政は財政をしっかり堅持しながら、区民サービスを低下させないようにする。そういった点では、基金をかなり増やしてきたので、何とかしのいでいけるのではないかと思います。

 これから高齢化の時代に、高齢者サービスも低下させるわけにはいかないということを考えると、財政的には厳しくなることは間違いありません。それをどうやって乗り切っていくかというのが、これからの我々の大きな使命、責任であると思っています。

 

(2)特別定額給付金(10万円給付)についての区の状況は

【区長】

 マイナンバーカードによるオンライン申請を申し込まれた方には、既に振り込みが始まっています。郵送による申請については、先週(5月27日)、申請書の発送が始まって、各家庭に届いていると思います。これから申込みをしていただき、郵送されてからチェックですから、まだ支給はされていないはずです。

 マイナンバーカードを持っている方が江東区民で10万人ぐらいいらっしゃいます。そのうち、既にオンライン申請で申し込まれた方が2万数千人いらっしゃいます。

 

ことみせテイクアウト・デリバリー応援事業の開始について

 新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う外出自粛の影響で、区内飲食業の方々が、客足が相当減少して営業が大変苦しくなっています。その反面テイクアウトやデリバリーに対する需要が区民の皆様から高まってきています。私も夕方、テイクアウトのお店を見つけては、天丼弁当や焼肉弁当、焼き鳥等を買いに行き、結構重宝だな、便利だなと思いました。

 このデリバリーをしているお店、あるいはテイクアウトをしているお店を区でしっかりバックアップしていきたいということと、テイクアウトやデリバリーを活用することによって、少しでも外出を控えてもらうことにつなげていくため、テイクアウト・デリバリー商品の提供において消費者還元策を実施する事業者に対し、新たにこの事業を創設いたしました。

 補助金は4月から9月末までの対象期間中に行った消費者還元部分の金額を対象としており、10万円が上限です。

 もう既に飲食業の方から問い合わせが来ており、この間行ったお店では、「区長さん、ありがとうございます。申込みしましたよ」という返事を聞けて、大変うれしく思いました。江東区には美味しいお店がたくさんありますので、そういうお店が、コロナが終わっても皆様が元気で営業が続けられたらいいな、区内飲食店を何とか応援したいということでこの事業を考えました。

ことみせテイクアウト・デリバリー応援事業の概要

ことみせテイクアウト・デリバリー応援事業の概要

ことみせテイクアウト・デリバリーのポスター-1 ことみせテイクアウト・デリバリーのポスター-2

ことみせテイクアウト・デリバリーのポスター

オンライン学習支援サービス「スタディサプリ」の導入について

 新型コロナウイルス感染防止のため臨時休業していましたが、6月1日より分散登校によって学校を再開しました。分散登校期間中は学年別に登校を行い、1クラスを2つに分けるなど、感染症リスクに配慮しながら学習を実践しています。学校が始まったばかりで、こどもたちも先生も戸惑いを感じていると思いますが、皆様が新型コロナウイルス感染症に感染せず、元気に過ごしてほしいと、心から思っております。

 学校での授業は、これまでどおり教科書を中心に進めていきますが、家庭でもオンラインなどを活用した学習を行い、学校と家庭での学習を組み合わせることにより学習内容の定着を図る「新しい学習様式」を構築していきます。

 このたび、家庭でのオンライン学習を進めるために、「スタディサプリ」を区内全ての小・中学生が活用できるよう導入しました。このサービスを活用することで、こどもたちが家庭で授業動画を見ることによって予習を行ったり、自信をもって学校での授業に臨むために活用したり、授業後に理解が不十分であった内容を動画で繰り返し再生し復習を行ったり、理解を深めるために活用していきます。教員は家庭での取組状況を確認するとともに、こどもたちへ学習の助言を送ったりすることができます。また、確認テストを行い、学習の定着状況を把握することができます。そのほかにも、不登校の児童・生徒の学習支援にも活用していきたいと思います。

 今後も学校と家庭が連携して、子供たちの学力向上を目指した教育を推進していきたいと考えています。

 学校が臨時休業になったことを踏まえて、早くICT教育が進むよう、いろいろ議論を重ね準備をしてきました。早くから、ICT教育を実施すべきだという意見は十分分かっていましたが、インターネットを活用し、家で勉強できる家庭とそうではない家庭との差があっては絶対いけません。全員が同じ状況になるまでにはICT教育は実施できませんが、おかげさまで早期に機器がそろい、タブレット等をお持ちでないご家庭については、学校に置いてあるものを貸し出しすることも含めて準備が整ったため、すぐに開始しました。

 今後も学校と家庭が連携して、こどもたちの学力向上を目指していきます。

オンライン学習支援サービス「スタディサプリ」の導入について-1

オンライン学習支援サービス「スタディサプリ」の導入について-2

オンライン学習支援サービス「スタディサプリ」について 

 

区の待機児童の現況について

 令和2年4月1日時点における本区の待機児童は14人となり、昨年と比べて37人減少しました。待機児童解消までもう一息ですので、区を挙げて頑張っていきたいと思います。

 昨年は都有地や民間活力を活用して、単年度としては最大規模となる18か所の保育所を新たに整備し、保育定員1,287人を増やすことができました。これが待機児童数減少への要因となりました。また、認証保育所から認可保育所への移行や、既存の保育園の定員増も含めると、1,342人の保育定員の増となりました。こうした努力を重ね、区の長期計画などに基づいて、今後も令和3年4月の開設に向け、都有地を活用した保育所整備など、約600人分の保育定員を増やす計画をしております。  

 引き続き、待機児童解消に向け、チーム江東一丸となって取り組んでいきます。

 令和2年に開設された認可保育園

令和2年に開設された認可保育園

質疑応答

(1)待機児童解消の見通しについて

【区長】

 毎年、申込者が地域によって増えたり減ったりするので、はっきりとした見通しを立てることは難しいところですが、区としては、引き続き、保育園を一生懸命整備し、定員を増やして、待機児童解消に向けて取り組んでいきます。

お問い合わせ

政策経営部 広報広聴課 報道係 窓口:区役所2階22番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-2363

ファックス:03-5634-7538

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