ここから本文です。

更新日:2020年7月21日

定例記者会見 令和2年5月14日分

新型コロナウイルス感染症への対応について

 4月16日に新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大され、5月4日に期間が5月31日までに延長されることになりました。

 感染の恐怖に駆られながら、それに耐えて、しっかりと頑張っていただいている医療現場や高齢者施設、障害者施設、保育園などに従事している皆様には心から御礼を申し上げます。

 東京も感染者数が少しずつ減ってきております。これは区民の皆様、都民の皆様が懸命に3密を避ける、外出の自粛など、皆様の御努力の甲斐あって、ここまで来たと思います。ここまで来たわけですから、このまま終息に向かっていくよう、より一層頑張っていきたいと思っております。

 区ではPCR検査体制の強化を図るために、江東区医師会と連携をして、PCRセンターを設置いたしまして、4月23日から週2回、医師2名、看護師1名で検査を開始いたしました。

 検査で陽性となった方に対しては、これまで民間救急により自宅から病院等に搬送しておりましたが、より迅速な搬送を目指して、本田技研工業(株)から飛沫感染を抑制する専用の車を2台無償で貸与していただき、運用を開始しました。

 また、自宅療養されている区民の皆様には、自宅療養期間分の栄養バランスを考えた食品などを「自宅療養サポートセット」として、保健所職員が個別訪問をして、配付をしております。

 今後、感染拡大防止はもとより、区民の皆様の生活の安定、こどもの教育、経済活動の回復など、多くの課題を解決していかなくてはなりませんが、引き続き、国や東京都と連携し、区民の皆様や関係機関の協力をいただきながら、感染症拡大防止のために頑張っていきたいと思いますので、区民の皆様の御協力をお願いします。

江東区新型コロナウイルスPCRセンター   本田技研工業から無償貸与された患者搬送用車両 

患者搬送用車両内部の様子  自宅療養サポートセット

 

補正予算(新型コロナウイルス感染症対策)について

 スピード感をもって対応しなければならない問題が次々と出てきておりますので、本年5月1日付で541億3,400万円の補正予算について、約40年ぶりに専決処分を先行して行いました。

 まず、専決処分を行った事業の概要の1点目として、「経済的な支援」では、国の緊急経済対策である特別定額給付金事業、子育て世帯臨時特別給付金事業、国民健康保険に加入している被用者に対する傷病手当金について、約540億6,700万円を計上しました。また、2点目の「新型コロナウイルス感染症への体制強化等」では、感染症拡大防止に必要な医師等の確保や、PCRセンターの整備、自宅療養サポートセットの支給など約6,700万円を計上しました。

 さらに、予算の専決処分を行った取り組み以外に、区独自の取り組みとして、「区民生活を支える取り組み」、「区内事業者を支える取り組み」、「医療機関・従事者を支える取り組み」の3つに分類し、今月下旬に開催される区議会臨時会において、補正予算の議案を提出することを予定しております。

 「区民生活を支える取り組み」としては、プレミアム率20%の区内共通商品券を発行いたします。

 こどもの教育については、ICT教育の環境整備を行い、インターネット環境がない小中学生のご家庭にタブレット端末、ルーターを貸与いたします。また、全小中学生が利用可能なオンライン学習アプリを導入いたします。全ての児童・生徒が同時にICT教育を、受けることができる体制を整えるため、大至急手立てをすることといたしました。

 続いて、「区内事業者を支える取り組み」として、中小企業への家賃給付を実施します。東京都感染拡大防止協力金の支給対象とならない中小企業へ、家賃の一部として30万円を給付することにいたします。東京都感染拡大防止協力金があるわけですが、支給対象とならない方々に対して区独自に家賃を給付することにいたしました。

 飲食店への補助として、テイクアウトやデリバリーを始めたお店が区内にたくさんあります。テイクアウトやデリバリーを始めたお店の目印となるポスターを作成・配付するとともに、消費者還元を実施することみせ登録店舗に対して、10万円を上限に補助することにいたします。新型コロナウイルス感染症が収束したときに、また元気に笑顔で商売ができるようにという思いから、都の協力金が行き渡らないところに区独自で補助することといたしました。

 それから、高齢者・障害者施設については、利用者の方が外出自粛を余儀なくされ、施設を利用することができないため、事業者も現在大変苦しい状況です。高齢者介護サービス事業所に対して30万円(最大50万円)を補助する。障害者福祉サービス事業所に対しても運営費の補助として区内の事業者に対して30万円の補助を行います。

 子育て支援施設については、認可外保育施設等の運営補助として、認証保育所等の保育料の日割り減額等による減収分を補助したり、消耗品購入や施設消毒などの経費を補助したり、私立の学童クラブの利用料の日割り減額等による減収分を補助していきたいと思います。

 三つ目の、「医療機関、医療従事者を支える取り組み」として、医療機関に緊急支援としてコロナウイルスり患の入院患者1人当たり1日1万円及び多床室を個室変更した際に、空きベッド1床当たり1日1万1,320円を補助いたします。ほかにもPCRセンターで活用する防護服やガウンを購入いたします。

 この補正予算(第3号)は合計57億6,700万円を予定しておりまして、3月に計上した補正予算を含めると、本区における今年度の補正予算の総額は約600億円になります。

 いずれにしましても、新型コロナウイルス感染症によって、大変な御苦労をしている方がいらっしゃいます。そうした方々を支え、この感染症を早く終息させるよう、区として方策を考え、大変な状況を早く乗り切っていきたいと思っております。そのために区民の皆様も外出自粛、ステイホームなどの取り組みに、ぜひ今後とも御協力をよろしくお願い申し上げます。

補正予算(専決処分)  補正予算(第3号)-1

補正予算(第3号)-2 補正予算(第3号)-3

 

質疑応答

(1)補正予算「ICT教育の環境整備」でのタブレットなどの整備時期について

【区長】

 5月末から6月にかけて学習環境が整う予定です。

 

(2)ICT教育での通信料金の補助について

【区長】

 ICT教育ができる家庭とできない家庭があってはならない。そういう意味では、通信費の補助も今後考えています。

 

区役所での次亜塩素酸水の確保について

 現在、消毒薬が手に入らなくなっており、大変な状況です。学校が始まれば、子供たちが安心して通学し、勉強できるようにしていかなくてはなりません。

 そのためには、相当量の消毒薬が必要です。区内の会社で次亜塩素酸水を作る装置を製造している会社があります。この会社が区にこの装置を無償で提供してくださいました。

 江東区には約70もの小・中学校があるわけですが、そのほか区の施設、庁舎、様々な場所で消毒薬が必要ですから、次亜塩素酸水の消毒薬を区が独自に作り出し、利用することにいたしました。

 1分間で17リットル、ポリタンク1個分消毒薬を作り出すことができるため、かなりの量の消毒薬を作り出すことができます。これを利用して区内施設の消毒薬を賄っていこうと思います。

次亜塩素酸水を作る装置

 

江東ナンバープレートの交付について

 5月11日から江東ナンバープレートの交付が始まりました。従来の足立ナンバーから江東ナンバーへ変更することができます。東京ゲートブリッジがデザインされた図柄入りナンバープレートはすっきりして、明るくて、いいナンバープレートです。

 多くの方から様々な問い合わせがありましたが、非常にデザインがきれいですから、これからも問い合わせが増えていくと思います。新型コロナウイルス感染症が収束したら、この江東ナンバーで日本全国を走り回っていただきたいと思います。早くそんな日が来ることを願っています。

江東ナンバープレート(モノトーン) 江東ナンバープレート(フルカラー)

 

その他の質疑応答

(1)特別定額給付金(10万円給付)の申請における区役所の状況は

【区長】

 オンライン申請は、申請者の情報を照合する作業等が必要であり、職員は現在、必死に頑張って作業を行っています。しかし、区民の皆様は早く手元に振り込んでほしい、給付金の給付を急いでいる方がたくさんいらっしゃいます。それに応えるよう、区としても全力を挙げて、スピーディーに対応していきたいと思います。

 

(2)区周辺の医療状況について

【区長】

 病院は院内感染を恐れながら、必死に頑張ってくださっています。そうしたこともあり、今回、補正予算で病院に対する協力や支援を行います。病院は保健所から連絡があると患者を受け入れてくださっています。医療従事者の皆様には大変感謝しております。

お問い合わせ

政策経営部 広報広聴課 報道係 窓口:区役所2階22番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-2363

ファックス:03-5634-7538

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?