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更新日:2020年7月14日

定例記者会見 令和2年7月14日分

九州地方を中心とする豪雨について

 7月14日現在、九州地方では大変な豪雨によって大きな被害が出ており、心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧ができますよう祈っています。

 江東区はゼロメートル地帯があり、豪雨による影響も大きいため、あらためてコロナ禍における水害対策をしっかりと行っていかなければいけないと考えています。

新型コロナウイルス感染症 第二波への対応について

 7月に入ってから都内の感染者数の高止まりが続いており、既に私は第二波が到来していると感じています。江東区内の感染者の発生状況は、5月25日の緊急事態宣言の解除までに累計で226人でした。解除後の5月26日から7月12日までの累計が61名となっています。特に、7月については既に43人の陽性者が確認されています(7月12日時点)。学校あるいは福祉関連施設でも感染者が発生し、保健所は夜遅くまで対応しています。東京都や各区としっかりと連携して対応していかなければならないと思います。

 江東区では、今まで週2回開設のPCRセンターを7月については週4回開設し、スピーディーに対応を図っています。

PCRセンター

7月は週4日開設となるPCRセンター

 施設等については、国や都の基準を踏まえて施設運営等の基準を策定し、感染予防に十分留意しながら、文化施設・スポーツ施設を順次再開しています。6月29日からは、区立小・中学校、義務教育学校で通常登校を再開し、7月1日からは認可保育園で通常運営を始めたところです。区立学校については、「江東区立学校感染症予防ガイドライン」を作成し、感染症予防策を講じた上で教育活動を行っています。

 また、オンライン学習の一層の活用を図り、家庭での学習と学校での授業の一体化を図り、こどもたちの「学びの保証」に努めていきたいと思います。

 次に、6月30日に成立した補正予算(4号)における新型コロナウイルス第二波への対応についてです。複合災害やクラスターなどへの対応策として災害避難所における簡易テントや携帯トイレなどの配備、特養・病院等に対するマスクなどの緊急支援物資の備蓄を行います。また、オンライン面談に向けたICT環境の整備として新生児・妊産婦への相談・指導体制の強化や、スクールソーシャルワーカー・教育相談員による相談体制の強化を行います。

 国や都の施策では十分に支援が行き届かないところに、区が補正予算で計上した事業など、必要となる施策を途切れることなく実施することで、区民の皆様の安全・安心を守っていきたいと考えています。

 補正予算(4号)-1

補正予算(4号)における対応 「複合災害やクラスターなどへの対策」

   補正予算(4号)-2

    補正予算(4号)における対応 「オンライン面談に向けたICT環境整備」                                       

新型コロナウイルス感染拡大防止に配慮した避難所運営訓練の実施について

 昨年の台風19号では、江東区初となる避難勧告を発令し、大勢の方が避難所に避難されました。それに伴い、水害に対する恐怖感が非常に強まっています。

 本区では、8月9日に区立第三砂町小学校で避難所運営訓練を行います。今までの訓練と異なり、コロナ禍においては3密を避けながら避難所を運営していかなければいけません。体温測定や体調チェックリストを用いた避難者の受入れや新たに導入する簡易型避難用テントの設営について実践・実証します。段ボールベッドの設置も行い、簡易型避難用テントと段ボールベッドの両方の実証結果を比較します。また、地域の災害協力隊や消防団といった関係者も現場にお越しいただいて一緒に検討していきます。

避難所運営訓練の概要

避難所運営訓練の概要

簡易型避難用テント

簡易型避難用テント

水害情報冊子と水害ハザードマップ、防災備蓄用ラジオを全戸配布

 本区は、大きな洪水や高潮等による水害が発生してきた歴史があります。いつ大きな台風が来て水害が起こるか分かりません。そのため、水害などの自然災害に対する日頃からの備えが必要です。

 「江東区洪水高潮ブックレット」「江東区洪水ハザードマップ」「江東区高潮ハザードマップ」これらのハザードマップを見ることによって、自分の住んでいる地域がどういう状況かを知っていただくことがまず第一です。その上でいざという時に「どこに逃げたらいいのか」「どうしたらいいのか」、皆様に普段から心構えを持っていただきたいと思います。これらを7月中に全戸配布します。

江東区洪水高潮ブックレット-1 江東区洪水高潮ブックレット-2

江東区洪水高潮ブックレット

江東区洪水ハザードマップ 江東区高潮ハザードマップ

江東区洪水・高潮ハザードマップ 

 また、災害発生時に適切な避難行動を行うためには正確な情報を得ることが必要です。万が一停電になるとテレビを見ることはできませんが、ラジオは停電時でも聴くことができます。本区には、レインボータウンFMという放送局があり、皆様に災害時の情報をFM放送から流していただきます。

 昨年の台風19号の際、テレビの映像で多摩川が増水している映像が流れていました。我々からすると荒川の状況はどうなのかということが心配で、多くの区民の皆様が現状どうなっているかという心配をしました。

 台風による大雨などで荒川は「現在このぐらい水が来ている」、「水位状況について大丈夫ですよ、危険ですよ」といった情報を区と連携し、FM放送から流していただく。そのためにはそれを聞くためのラジオがなくてはいけません。この度、防災備蓄用のラジオを全家庭に配布することにいたしました。既に赤い印をつけ、レインボータウンFM放送の周波数に合わせやすいデザインとなっています。

 このラジオは他の放送も聴くことができるため、平時からラジオを聴いていただけると、レインボータウンFMの番組内で区内の情報をキャッチすることができます。また手回し充電にも対応しており、スマートフォンの充電をすることができます。今年度中には、全戸配布が完了する予定です。                       

 防災備蓄用ラジオ

全戸配布される防災備蓄用ラジオ

質疑応答

(1)江東5区での広域避難の検討について

【区長】 

 私は昨年、「広域避難は非常に難しい」と主張しました。まず大水害等が起きた場合には人の命を救わなければいけない。そのためには「垂直避難をまずすべきだ」と主張し、広域避難についてはまた今後検討していきましょうという話で終了しました。

 広域避難といっても近県に果たして250万人が避難することができるのか。巨大な台風が来た場合に250万人が避難しなければならない状況ということは被害は東京都だけではありません。広域避難についてはもう一度しっかりと5区で検討しましょうと私は主張しています。今後、また5区で協議を進めていきたいと思っています。

災害時における無人航空機(ドローン)を活用した支援協力の協定の締結について

 本区は、令和元年度から芝浦工業大学や区内企業とで行っている、ドローンを使用した橋梁点検の勉強会に参加してきました。

 今回、災害時にドローンを活用して被害状況を把握するという目的で、株式会社ミライト・テクノロジーズ東京支店と、「災害時におけるドローンを活用した支援協力に関する協定」を7月1日に締結しました。

 この協定によって、災害時の迅速かつ安全な、しかも広範囲の被害状況調査が可能となります。例えば川の増水や区内の浸水の状況、道路・橋梁等の土木施設の被害状況など、リアルタイムで確認できるほか、映像を利用して早期復旧対策などにも活用できるようになります。

 ミライト様と一緒になって、災害時にドローンを活用していきます。この東京支店は江東区にありますので、色々とご協力をいただくことになっています。

ドローンの活用イメージ-2 ドローン活用イメージ-1

ドローンの活用イメージ

その他質疑応答

(1)二期目の小池都知事に望むこととは

【区長】 

 江東区独自となれば地下鉄8号線延伸の早期実現です。これは約束事です。豊洲市場の開場を本区が受け入れるかどうかというときに約束をした。それでもまだ約束は果たされていない。豊洲市場の開場日をいつにするかということも東京都の要望に従って協力をしました。そのときに8号線を早期に実現することを都に要望しました。

 そういう約束の下で来ているわけですから、何としてもこの二期目に目途をつけていただきたいと思っています。

 

(2)早期延伸に向け区としての働きかけは

【区長】

 国と東京都と東京メトロで、工事をする場合の技術的な問題点等について勉強会で検討を進めていますが、これも私が自ら首相官邸に出向いて談判した事で実現したたものです。「事業スキームを構築します」という約束も果たされていない。こうしたことから都知事には、地下鉄8号線の実現に率先して取り組んでいただきたいと思います。

お問い合わせ

政策経営部 広報広聴課 報道係 窓口:区役所2階22番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-2363

ファックス:03-5634-7538

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