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更新日:2017年1月19日

平成25年度予算案プレス発表 平成25年2月7日開催

平成25年度予算の編成方針・概要

平成25年度当初予算案がまとまりましたので、私からご説明をさせていただきたいと思います。
今回は東日本大震災後、2回目の予算編成となりますが、昨年、本区の優先課題として「防災都市江東」の実現を掲げ、区民の安全・安心を図るため自助・共助の支援、公助の施策に取り組んでまいりました。来年度もまた、防災都市江東の更なる推進や病院建設をはじめ、こどもから高齢者・障害者にわたる区民生活に密接な施策を着実に実施するとともに、スポーツ祭東京2013の開催や新たな観光施策により、まちの活気を創出し、区民生活を応援する予算案といたしました。

平成25年度予算案について説明する山﨑区長

平成25年度予算案について説明する山﨑区長

予算案の具体的な内容説明に入ります前に、本区の区政運営について、江東区のまちづくりに極めて大きな影響を及ぼす3つの課題について、進捗状況を含めてお話しいたします。
1つ目は「築地市場の豊洲移転整備」、2つ目は「中央防波堤埋立地の帰属」、そして3つ目は「防災都市江東の実現」であります。
築地市場の豊洲移転整備は、ご存じのとおり、東京都が、土壌汚染対策工事の工期を最大で1年間延伸、市場施設の竣工時期についても1年延伸し平成27年度とする、と発表いたしました。私としては、豊洲市場の開場が1年遅れることで、豊洲埠頭全体の開発計画等にも影響するため、誠に遺憾に思っております。しかしながら、食の安全を守るためには、土壌汚染対策を確実に実施することは最優先であり、開場延期については受け入れざるを得ません。引き続き、徹底した土壌汚染対策、地下鉄8号線の延伸などの交通対策、新たな観光名所となるようなにぎわいの場の整備、環境まちづくりへの配慮等を東京都に求めてまいります。
次に、中央防波堤埋立地の帰属問題でありますが、昨年からマスコミ各社に取り上げていただきまして、江東区民にも、また多くの都民の方々にもこの問題が周知されたように思っております。本区の主張は、損得の話ではなく、先人たちのごみ問題における苦労のうえに成り立った土地であることから、当然に本区に帰属すべきである、という主張であります。大田区には、引き続き正しい判断と理解を求めてまいります。
3つ目の、防災都市江東の実現は、これまで、東日本大震災時に液状化等の被害を受けた道路の本格復旧、同報無線の追加設置や学校などでの緊急連絡網整備など災害情報通信の充実、民間建築物耐震化の促進など各種施策の取り組みの他、震災時の事業継続計画の策定や地域防災計画の見直し、さらに事業者や高層ビルとの各種協定の締結など、様々な取り組みで、区民の生命を守り、区民に安心をもたらすよう努力してまいりました。本区は、今年の初頭には人口が48万人を超えました。48万人の区民の他、在勤、在学者、旅行者等にも配慮した防災都市江東のまちづくりを推進していきます。

続いて、平成25年度予算案の概要を説明いたします。
本年度の予算は「生活を守り まちの活気を感じる 区民応援予算」であります。防災都市江東の更なる推進や、周産期医療と小児医療を重点化した総合病院の建設、保育・教育・高齢者・障害者関連の施設整備、若者の就労支援など、誕生した生命をはぐくみ、守り、寄り添うような、区民生活に密着した施策を、着実に実施するとともに、スポーツ祭東京2013の開催や観光事業の充実により、まちの活気を創出し、江東区の主役である区民を応援してまいります。
予算規模は、一般会計と3特別会計を合わせた予算総額で、2,522億3,600万円、前年度比2.9%の増となり、このうち一般会計は1,650億6,500万円、前年度比35億7,400万円、2.2%増となりました。総予算規模及び一般会計は、これまでで最大の予算規模であります。
歳入面では、本区歳入の根幹である特別区税及び特別区交付金が、年少扶養控除の廃止や転入者数の増などにより3年ぶり3.5%の増と見込みましたが、先行きは不確実であり、長期的には決して磐石な財政とは言えない状況であります。しかしながら、区民福祉に供する公共施設の建設など区民サービスの向上に取り組むため、健全な財政運営を念頭に置きながら、積立基金や起債の有効活用、区民税等の徴収対策など財源確保に努めてまいります。
歳出面では、外部評価による行政評価結果を踏まえ、全事業の見直しや再構築を推進するとともに、施策の優先性や有効性を十分に検証いたしました。更に、江東区行財政改革計画に掲げる職員定数の適正化など、経費の削減と効率性を徹底した結果、主な事業として「主要事業」64件、「新たな取り組み」56件、「事業の拡充」26件の事業を掲げる内容となりました。
次に、具体的な実施事業ですが、本日ご紹介する事業は29事業で、新たな取り組みは21事業、事業の拡充は8事業であります。
今回は5つの分野、「防災・まちづくり」「子育て・教育」「健康・福祉」「緑・環境」「産業・生活」にまとめております。私からは、13の事業について説明をいたします。

防災・まちづくり

最初にご紹介するのは、防災・まちづくりの分野から「災害対策用の資機材の整備事業」です。消火栓に直結できるスタンドパイプセットにつきましては、平成24年9月の定例記者会見でも、補正予算のメニューとして一度ご紹介しております。その際は、道路幅が狭く消防車が入りにくい地域や木造住宅の密集地域等火災危険度の高い地域を中心に、災害協力隊にセットを保管してもらい、いざというとき消火に役立ててもらうようにする内容でありました。平成25年度予算では、火災危険度の高い地域に限りますが、町中に約3,000基ある街頭消火器のように、公園、児童遊園、地区集会所など20か所に、格納庫に入れたスタンドパイプを設置するものであります。
会場内に置いてありますけれども、消火器は街中に3,000基ほど置いてあるのですが、それと同じように公園などに置いて、あるいはどこかのお宅に置いたりなど、いろいろな場所を探しまして、とりあえず20か所設置いたします。
使用方法の説明書きも格納庫に収めますので、訓練がなくても使用できると思います。これは来年度の新しい試みで、配置についてはこれからしっかりと住宅密集地を中心に設置を検討していきたいと思っております。
また、受水槽直結の給水管の設置は、全小中学校に配備するもので、水道が万が一使用できなくなった時に、屋上にある受水槽などの水を応急給水として簡易に使用できるようにするものであります。
公園で行う防災訓練などでよくやるのですが、長い水道管に蛇口が8つか10くらいついています。それをひねると水が出る。そういうものでありまして、それを全小中学校に配備いたします。

消火栓につないで消火活動が可能なスタンドパイプ

消火栓につないで消火活動が可能なスタンドパイプ

2つ目は、「ターミナル型防災倉庫とヘリサイン」でありますが、東日本大震災の時、被災地では支援物資の受け入れに大変苦労いたしました。その教訓を生かして、受け入れた物資を雨ざらしにするような事無く保管し、各避難所などへ物資を配付するための仕分け作業を行うスペースを確保することで、すばやく受け入れ、すばやく配付することが可能となります。
ヘリサインは、首都直下地震等、大規模災害発生時に、全国から集結する応援航空部隊が、上空から飛行位置を把握し、迅速な救援活動を行えるようにするもので、平成22年度から開始しておりまして、平成25年度は10校追加し、平成27年度には小学校全て、45校の設置が完了となります。

3つ目は「民間建築物耐震促進事業」で、老朽建築物の除去費用を助成するものであります。昭和56年5月31日以前に建築された旧耐震基準の住宅が対象で、建物の構造は問いません。除却工事費用の2分の1、50万円を上限に助成します。危ないと思いながらも住まわれている方もおります。倒壊した場合、避難や支援物資の経路をふさいで迷惑をかける可能性もあります。立て直しなどの後押しができればと、支援するものであります。

4つ目は「竪川河川敷公園に全天候型の屋外フットサル場のオープン」であります。位置は、明治通りよりも250メートル程東寄りの旧竪川人道橋から昭和橋の間で、4面整備しております。竪川河川敷公園は老朽化のため、スポーツ公園をコンセプトにリニューアルしておりました。これまでカヌー・カヤック場を整備し、ネットで囲まれた球技場(キャッチボール場)で、名前を「親子でキャッチボール広場」といたしました施設も整備しているところですが、本年5月には、23区で初となる、区立公園の全天候型 屋外フットサル施設がオープンいたします。シャワーやロッカーを完備したセンターハウスも備えておりまして、駐車場も用意をいたします。

子育て・教育

子育て・教育の分野から、3項目ご説明いたします。本区の大きな特徴の一つとして「めざましい人口増加」が挙げられます。特に豊洲や有明・東雲などを抱える豊洲地区では、平成20年1月1日から平成24年同日までの4年間だけで、0歳から5歳が約1,800人、6歳から11歳で約1,500人と急激な増加が続いております。
有明小学校は平成23年度に開校しておりますが、有明一帯の開発による小学生数の増加に対応するため、(仮称)第二有明小学校の新設に向けた設計を始めます。開校予定は平成30年4月ですが、この間に有明小学校では校舎を増設し、平成28年4月から使用開始をいたします。
全国の自治体で、学校の統廃合を行っているところは多いですが、新しく学校を造るというのは、おそらく江東区ぐらいじゃないかと思います。それほど人口が急増しておりますので、まちの活気も増えますし、高齢化時代と言われながらも、江東区は幼児や小学生がどんどん増えており、ある意味ではバランスが取れた活気のあるまちになっているなと感じています。それだけに行政需要が多くて、また予算的にも大変厳しいという傾向が今後もまだまだ続いていくのではないかと思っています。

現在の有明小・中学校

現在の有明小・中学校

また、学校同様に保育施設の整備も必要となっていまして、平成26年4月までに認可保育所を3園、認証保育所を10園開設する予定で、これにより総定員が10,000人を超えることとなります。私が区長に就任した平成19年度からの6年間に、認可・認証保育所合わせて56施設、定員を3,310人増やすことができました。今後も施設数を増やす努力を重ねてまいりますが、新たな方策として、待機児童の特徴を踏まえ、施設が不足する地域と充足している地域との偏在化を解消するため「保育送迎ステーション」の導入の検討も行い、待機児童解消を目指します。
待機児童はたくさんいるのですが地域によって異なっていまして、保育園でまだ2~3人空きがあるというところもあります。一方、満員で何人も待機になっている地域もあります。空きがあるところを上手く埋めていくことによって、待機児童を減らすことが可能であろうということで、1か所に赤ちゃん・幼児をお母さんが連れてきたら、そこから空いているところへ区が通園バスのように空いている保育園へお届けする。そして、夕方そのお子さんをステーションへ連れて行って、お母さんの帰りを待つというような「保育送迎ステーション」といったものをつくろうと考えております。

3つ目は、学校力向上事業で「こうとう学びスタンダード」による指導です。
「こうとう学びスタンダード」は、江東区のすべてのこどもたちに身に付けさせたい内容を「学び方」や「算数」など種類別に示した指導目標で、例えば「学び方スタンダード」では、全小中学生を対象とした「話し方」の項目について「声の大きさを考えて、ていねいな言葉づかいで話します」や、「算数スタンダード」では六年生対象の「分数のかけ算、わり算ができます」といったような内容が盛り込まれております。
小学生などは「学び方スタンダード」で「授業の始まりの時間を守って席に着きます」「授業の初めと終わりに、あいさつをします」「授業は背筋を伸ばした姿勢で座ります」「話している人を見て、最後まで静かに話を聞きます」「名前を呼ばれたら『はい』と返事をします」など、このような基本的なことをきちんとこどもたちに小さいうちから身につけてもらわないと、授業が充実しないだけでなく、こどもたちの学力向上にもつながっていきません。まず、学び方から入ろうということで、これは全区的に4月から一斉にスタートさせたいと思っております。
このように、指導目標を保護者や地域、こども自身にもわかりやすい表現、わかりやすい内容に統一することで、学校・家庭・地域が一体的に取り組むことができます。こどもたちに、「生きる力」の基礎となる確かな力が身に付くよう指導してまいります。平成25年度は、平成24年度に策定された「学び方」「体力」「算数」の3つのスタンダードの取り組みと、新たに「国語」「英語」「数学」それぞれのスタンダードを策定いたします。なお、昨年から実施しております大学教授を中心とするチームで授業を分析し助言をする「授業改善支援チーム」も引き続き実施してまいります。

健康・福祉

1つ目は、南部地域における総合病院の整備についてでありますが、豊洲に現在建設中の病院名が決定いたしました。「昭和大学江東豊洲病院」、このような名称です。会場内にパネルが出ていますが、いよいよ平成25年度末に開院いたします。私は、都議会議員当時、南砂町駅前に順天堂東京江東高齢者医療センターを誘致しました。名称に「高齢者」とありますがいわゆる総合病院で、今回は「女性とこどもにやさしい」総合病院で、私の政治活動における区内2つ目の総合病院の建設誘致となりました。
この東部地域、特に江東区は人口が急増しておりますけれども、医療面では非常に弱い地域であったということで、区民のみなさまの健康と生命を守るためにも総合病院が必要だと長い間考えており、区内2つ目の総合病院の建設誘致が実現して区としても大変うれしく思っております。
昭和大学に対する建設費の補助は3年間で75億円になりますが、地域で不足をしている小児科や産科、周産期医療を重点に、持病のある妊婦や養育困難が予想される妊婦などハイリスク妊娠への対応なども担い、新たに「地域医療連携を図る病院」となります。
また、この病院は水辺に面した立地でして、水際の良好な景観を作り出すだけではなく、地域の環境負荷低減に貢献する「エコホスピタル」、地域に開放される広場を配置した「パークホスピタル」として、今後のまちづくりに不可欠なCIGの考え方を取り入れて、発展著しい豊洲地区にふさわしい景観を備えた病院となります。

昭和大学江東豊洲病院(イメージ)

昭和大学江東豊洲病院(イメージ)

2つ目は、高齢者と障害者の施設整備で、6か所目となる認知症高齢者グループホームは、枝川三丁目の都有地を活用して障害者ケアホーム等を併設した複合施設として整備します。小規模多機能型居宅介護施設は、「通い」「宿泊」「訪問」という3種類のサービスを、同じスタッフが提供する施設で、区内5か所目となります。認知症高齢者グループホームや小規模多機能居宅型介護施設は、認知症状のある方に効果のあるサービスとして、今後も整備を推進してまいります。特別養護老人ホームについては、完成すると15か所目となり、トップクラスの整備率となります。

緑・環境

23区では初となる「マイクロ水力発電設備」設置に向けた調査・検討ですが、マイクロ水力発電は、小規模な水力発電で、発電量はあまり期待できないものの、小さな河川でも発電が可能な設備です。平成24年度の職員提案制度で最優秀賞となった提案の実現化で、環境に関心の高い本区ならでは、水彩都市・江東ならではの環境のシンボル、環境学習施設の設置となることを期待しております。
写真がありますが、区内の内部河川等で多少水の落差といいますか、水の流れがあります。小さな流れでも電気は発電できるそうでして、区の職員がいろいろと職員提案制度で知恵を絞ったものでして、せっかく出てきた良いアイデアだから、なんとかこれを実現して、こどもたちにも環境学習のチャンスと言いますか、それと同時に小さなものを活用して水力発電をして、現在の原発ゼロという、やがていつかはそういう時代が来るのでしょうけれども、あらゆる水・光・風、そうしたものを活用した電力というものを生み出していかなければいけないということで、こうしたことに取り組んでいきたいと思っております。

仙台堀川公園(候補地案)

仙台堀川公園(候補地案)

産業・生活

まずは「亀戸梅屋敷」です。平成25年3月16日、旧中川・川の駅のオープニングがございますが、翌日の17日にはこの亀戸梅屋敷のオープン式典がございます。蔵前橋通りと明治通りの交差点の角で、JR亀戸駅から商店街を通り抜ける手前ですので、わかりやすく、亀戸天神や香取神社などの観光名所を巡る文化観光ガイドの拠点としてもいい場所かと思います。設置や運営は地域が立ち上げた「亀戸いきいき事業協同組合」が行いますが、水陸両用バスの発着場ともなることから、区としても新たな観光資源として期待をいたしております。

亀戸梅屋敷(イメージ図)

亀戸梅屋敷(イメージ図)

最後は、「中小企業若者就労マッチング事業」です。未就労の若者を対象に基礎的なビジネス研修を行った後、適切な企業とマッチングさせ、正規就労に導きます。本事業は民間会社等への委託により実施いたしますが、研修から正規就労に至るまでの約6か月間は、区が研修生の給料や交通費など、すべてを負担いたします。若者の就労支援のみならず中小企業の人材確保にもつながる、と好評のため、研修生の募集人員を10名拡大して実施いたします。
平成23年度は40人くらいの応募がありましたが、中小企業の正規社員として就職できたのは30人です。
先だって、特別区長会で若者の就労についてのシンポジウムを開催しました。いろいろと各区の取り組みの発表がありましたけれども、実質的に若者の就労を結びつけているというのは、他の区ではそんなにないと思います。相談会とか、あるいはマッチング会とかいろいろとやっているのですけれども、なかなかうまくいっているとは思えません。江東区の特徴は、6か月間給料を払って、そして中小企業などの研修を行い、その会社に行って、実際に少し働いてもらう。それによって経営者が「この人いいなあ」と思うと、正社員に採用する。若者が「俺には合わない」と言えば、それで辞めていくわけです。それでもいいわけです。そういう経験をして、次につなげてもらえればいいわけです。そして、区内の30人の若者が正規に社員として採用されたという実績が出ましたので、平成25年度もしっかり続けていきたいと思っております。

その他

本区長期計画は、行政評価の結果や社会状況の変化等に基づいて、特に重点的に取り組むべき主要事業や新たな主要事業の選定など、毎年度見直しを行うこととしております。昨年と同様、今年3月には、この見直しに基づく「江東区長期計画の展開2013」をまとめる予定でおります。重点プロジェクトとして、(仮称)シビックセンターの整備や南北交通の利便性の向上なども掲げる予定でおります。
また、今年も、昨年に続き、2020オリンピック、パラリンピック招致を応援してまいります。1964年の東京オリンピックの際、我々の暮らしは大きく変化をいたしました。スポーツ施設の充実や高速道路、新幹線といった交通網が発達し、競技では初めて記録管理がコンピュータ処理され、当時、アメリカ合衆国統治であった沖縄で国内と同時刻のテレビ放映がなされるなど、ハード、ソフト両面にわたりさまざまな発展がされました。
この江東区においても、特に城東地区は水洗便所が完備していませんでした。オリンピックが来るということで堤防が完備され、水門ができ、下水が完備され、初めて水洗便所になった。そのような面では、私たちも大変な恩恵を受けたことも事実であります。当時、私は大学生で、選手村の食堂でボランティアとしてボーイをやりました。そのときの選手とのふれあい、あるいは交流、そのようなものが私にとって大きな感激となりました。恩恵を受けた我々が、今度のオリンピック・パラリンピックを開催することによって、次の世代に何かをしてあげなければいけない。後世に残せるまちづくりの整備、ノーマライゼーションの意識、そして感動、夢、多くのものが生み出され、こうしたものが次世代につなげるはずであります。恩恵を受けた世代が、その恩恵を次の世代に返していきたいと私は思っておりまして、ぜひ、オリンピック・パラリンピックの招致を盛り上げていきたいと思います。
また、多くの避難者が住んでいる江東区の首長として、私は、復興支援を強く望んでおります。避難者の心身を支える継続的な支援も行ってまいりたいと思っております。
先だって、孤独死が東雲住宅でありました。ちょうど区のボランティアセンターが見回りしている間に亡くなっていたということで、約1か月気が付かなかったということであります。大変つらい思いを、私もいたしました。東雲の会に出てきて、交流サロンに出てくる人はいいのですが、出ないで部屋に閉じこもって仕事もなくじっとしていれば、心ここにあらずで、身体もおかしくなってしまうのでしょう。そのようなことにならないよう、戸別訪問をきめ細かくみなさんやろうよということになりました。ボランティアの方々が一生懸命やってくれているのですが、ちょっとした時間的なすき間と言いますか、そのようなところで亡くなられたようであります。このようなことがないように、本区にいる被災者の方々を今まで以上にサポートして、お守りしていきたいなと思っております。
平成25年度江東区予算案の主な事業の説明は以上のとおりですが、これからも行政がチーム江東で「意欲」「スピード」「思いやり」をもって区政の課題に取り組むよう、リーダーシップを発揮してまいります。各事業の進捗状況など、今後の定例記者会見でもご報告いたしたいと思います。

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