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更新日:2017年1月19日

定例記者会見 平成24年9月12日分

1.行幸啓について

新聞やテレビで既にみなさんご存知の通りですが、先日の12日に行われた行幸啓の経緯について少しお話しいたします。
3年ほど前、陛下が東京大空襲にあわれた方々にお会いしたいと熱望されておいでになると、私があるところから情報を得まして、それからずっと内々に宮内庁と折衝を続けてきました。せっかくお見えいただくならば、本祭りのお神輿の渡御をご覧いただきたいということで、お願いいたしまして実現したところでございます。
空襲体験者の方も大喜びでありました。また、神輿の関係者や観衆も大変喜んでくださいまして、3年間極秘裏に交渉を進めてきて実現したことに大変良かったなと思っております。

天皇皇后両陛下と東京大空襲を経験した区民3人の懇談の様子

天皇皇后両陛下と東京大空襲を経験した区民3人の懇談の様子

質疑応答

【記者】
空襲の体験者の方たちから、どんなお話しがあって、陛下からどのようなお言葉があったか教えてください?
【区長】
早川さんという永代にお住まいの方ですが、東陽町のすぐそばに貯木場がありまして、その貯木場に飛び込んだそうです。ところが頭上げると熱い、水の中は冷たい、だんだん意識が薄れていった。意識を失いそうになった時に、上から木材か何かが倒れてきて頭に当たり、はっと我に返って意識を取り戻して、お兄さんに手を引っ張られて水の中から引き上げられて助かりましたというお話しをされておりました。天皇皇后両陛下は、じっと耳を傾け頷いていました。最後に「そうしたご体験を多くの人に伝えてくださいね」というお言葉を述べられておられました。きっと陛下も、そうした体験を聞かれて心打たれたのだと思います。

2.平成24年度補正予算(第1号)について

今回の補正予算は、区民の安全・安心なまちづくり「防災都市江東」の実現をはじめ、江東区の喫緊の課題に対して編成したものです。
一般会計の補正額は、8億7,900万円です。

平成24年度補正予算(第1号)について話す山﨑区長

平成24年度補正予算(第1号)について話す山﨑区長

(1)「防災都市江東」の実現

  1. 民間防災組織育成事業
    「防災都市江東」の実現についてですが、まず、消火栓に直結できるスタンドパイプセットの配備についてであります。火災危険度の高い地域の自主防災組織である災害協力隊を中心に、スタンドパイプや消火ホースなど一式を配備し、消火活動が困難な地域の解消に役立てていきます。
    東京都で11カ所木密地域(木造住宅密集地域)の対策についてモデル地域としてスタートすることになりましたが、江東区はそこに入っておりません。しかし、現実にみますと区内にも何カ所か木密地域がありまして、消防自動車がなかなか入れない地域もあります。そうした所にスタンドパイプを設置して初期消火をする。それによって延焼を少しでも防ぐことができるのではないかと思いまして、区が独自に予算措置をすることといたしました。
  2. 災害対策資材整備事業
    災害時におけるトイレ対策の強化ですが、大地震による延焼火災から身を守るため、都立公園などが避難場所に指定されていますが、公園内に設置されている災害用トイレの囲いとなるテントを58セット購入します。
    また、避難所となる小・中学校などで使用する自動ラップ式トイレを96セット購入します。自動ラップ式トイレは、断水時でも使用でき、衛生面に配慮された構造であり、避難所の室内にも設置することができます。避難生活を送る高齢者などのトイレまでの移動負担を軽減できる利点もあります。
  3. 危機管理啓発事業
    スマートフォン対応の防災アプリケーションの導入です。防災マップや防災に関する情報を電子化し、災害時でも、通信の混乱の影響を受けずに、避難所や避難場所などを閲覧できるようにいたします。
  4. 備蓄物資整備事業
    今年4月、東京都の被害想定の見直しに伴う備蓄物資等の整備です。本区の避難者数などの想定値が増加したため、新たにクラッカーを6万7,000食、アルファ化米を2万8,000食購入するなど、さらなる防災対策として備蓄物資等の充実を図ってまいります。

(2)緊急スクールカウンセラー派遣事業

現在、江東区立の小・中学校には、東日本大震災で被災した小学生61人・中学生31人が通っております。被災した児童・生徒が安心して学校生活を送れるよう、こどもたちの心のケア、教職員・保護者等への助言等、様々な課題に対応するため、今年度も「緊急スクールカウンセラー」を配置します。小・中学校で計2名、通常配置に加えて配置します。
昨年度は、東京都教育委員会が文部科学省から委託を受け行っていましたが、今年度は、希望する区市町村が直接、国と委託契約を結んで、実施することとなりました。
被災地から、特に福島県が多いのですけれども、こども達が江東区内で学校生活を送る上で、少しでも安心して元気に学校生活が送れるようにとの願いをもって行うわけでございます。

質疑応答

【記者】
こども達のいじめ問題について
【区長】
全国的にいじめの問題で、どこでも大変な思いをしています。いろんな事件がありました。
区は、今までもかなりいじめ問題について、調査を一生懸命ほかより早くやってきたつもりです。今回のスクールカウンセラーについては、特に被災してこちらで暮らしているこどもたち。このこどもたちは、言葉に尽くせないほど大変な思いしています。だから、このこどもたちがいじめられたり、辛い思いを味あわせるということは、断じてしてはいけないことです。今までも特に注意を払ってきましたが、気がつかない、分からないということがないよう、しっかりと大人が責任もたないといけない。教師も大人、親も大人、我々も大人。全力をあげてそうしたこどもを守っていかなくてはいけないと思っております。
今のところ、いじめられた事例は、まだないように聞いておりますが起こしてはならないことです。どの子も同じですからね、福島から来ているこどもも、江東区のこどもも同じ、みんなうちのかわいいこどもたちです。これからも細心の注意を払って対応していきたいと思っています。

(3)東京オリンピック・パラリンピック招致応援事業について

ロンドンオリンピックでは、たくさんの日本選手が頑張ってくれまして、大変な盛り上がりを見せてくれました。江東区では、女子柔道78kg超級で杉本美香選手が銀メダルを獲得してくれまして、私のところまで報告に来てくれました。まあ、銀座のパレードも、50万人もの人が集まって、大変な盛り上がりを見せたわけですけれども、だからといって2020年のオリンピックの気運が盛り上がったかというと、なかなかそうではないようであります。そこで、なんとしても2020オリンピック・パラリンピックを東京に招致しようということで、区としても何とか気運を盛り上げようと、今回の補正予算で、区民まつり、シーサイドマラソン等の区主催イベントや、公共施設でのPRをはじめ、議会や区内団体との連携を通して、区民の皆さんとともに招致気運を盛り上げるための予算を計上いたしました。
11月にはティアラこうとうで、トークショーやコンサートを開きます。内容は検討中ですが、そこでオリンピックのメダリストを呼びまして、少し盛り上げようと考えております。
江東区は、28競技中16競技が江東区内で行われる予定ですから、主催地というような意識で、盛り上げの先頭に立たなければいけないと思っております。

質疑応答

【記者】
来月IMF(国際通貨基金)の総会で、東京に海外からの来客が大勢訪れるとおもいますが、オリンピック招致関係で何か実施するのか?
【区長】
その人たちに対してどうこうっていうのは、区としてやることは今のところ考えておりません。ただ、招致委員会や東京都は、それなりの努力をするべきだと思います。
外国の方々が日本に来てくれるということは、日本は安全であるということを見てもらえる絶好の機会だと思います。IMFの総会が日本で開かれるということは、オリンピック招致にとって、もの凄いプラスだと思います。

3.「高齢者向け緊急時対応ハンドブック」の配布について

「高齢者向け緊急時対応ハンドブック」は、コンパクトで普段お年寄りが表に出る時もバックに入れておくことができるようにしておりまして、これには、地震の対応とか、風水害の備え、熱中症、或いは食中毒、インフルエンザ、振込み詐欺に対する注意などが書いてあります。このような緊急時に役立つ情報を普段から身近にもってもらおうということで用意いたしました。
65歳以上の方を対象に、区役所など関係施設の窓口で無料でお配りします。配布部数は3万部。また、75歳以上のひとり暮らしや、高齢者のみの世帯については、民生委員が10月1日から実施する訪問調査の際に、このハンドブックを直接お渡しいたします。

高齢者向け緊急時対応ハンドブック

高齢者向け緊急時対応ハンドブック

4.住民参加型市場公募地方債の発行について

これまで、公募債1回目はグランチャ東雲、2回目は、現在工事中で昭和大学が運営する豊洲の新病院のために発行いたしました。今回は3回目ですけれども、前回と同様に8億円。これは、今回も昭和大学新豊洲病院の整備費補助の一部として、区民の皆さんに区民参加という意味合いからも、購入をお願いしたいということであります。
販売期間は10月10日より18日まで。購入対象者につきましては、江東区にお住まいの個人の方。購入単位は1万円、お一人の購入限度額を300万円までとし、5年満期の一括償還で、年2回利払いを行います。販売方法は、取扱金融機関に委託し、先着順により8億円に達した時点で終了となります。
取扱金融機関は、みずほ銀行、東京都民銀行、朝日信用金庫、東京東信用金庫、江東信用組合、大和証券、みずほインベスターズ証券で、江東区内の本支店等で販売をいたします。
詳しくは、9月21日号及び10月1日号の区報や区のホームページにも掲載いたしますので、ご覧をいただきたいと思います。

こうとう未来債のリーフレット

こうとう未来債のリーフレット

お問い合わせ

政策経営部 広報広聴課 報道係 窓口:区役所2階22番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-2363

ファックス:03-5634-7538

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