令和6年5月21日号(こうとう区報)テキスト版2面
1面つづき 区長 文楽に触れる
事業提携に関わる協定について
大久保区長
本協定は、江東区民の福祉の向上と地域文化の振興を目指すために締結をしました。
国立劇場の公演を、江東区文化センターでは12月に文楽公演、江東公会堂(ティアラこうとう)では7月に歌舞伎鑑賞教室と来年2月に声明、深川江戸資料館では10・11月に演芸の各公演を開催します。区民向けの優待割引も行いますので、区民の皆さんには、ぜひ、伝統芸能をご覧いただき、楽しんでほしいと思います。
このほか、伝統芸能を身近に感じられる機会として、公演に関する講座やワークショップの開催、出演者によるレクチャーやデモンストレーションの実施、区内小中学校の児童生徒に向けたアウトリーチ(出張公演)にも取り組みます。
長谷川理事長
国立劇場は令和5年10月をもって閉場し、再整備の準備を進めています。
再整備が終わるまでの長い間も、伝統芸能の公演を続け、実演家の技術を保っていかなければなりません。そのために、各地劇場に場所を移し、公演を続けていくことにしました。
江東区での公演として、まず7月に歌舞伎鑑賞教室を行います。歌舞伎鑑賞教室はわかりやすい演目を選んでいます。短い時間でさまざまな内容を解説するので、学生や初心者はもちろん、中級者の方にも、もう少し詳しく歌舞伎を見るためのよい機会になります。
この機会に、区民の皆さんに歌舞伎、文楽、演芸など伝統芸能を鑑賞していただきたいと思っています。
文 楽 (人形浄 瑠 璃 文 楽 )とは?
画像提供:国立劇場
文楽は、「太夫の語り」「三味線の演奏」「人形の芝居」の三業一体で芝居をする伝統芸能です。上演される作品は、江戸時代以前の歴史を扱った「
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物語の状況・登場人物のセリフや心境を語り分けます。
[三味線]
三味線を演奏し、人物の感情や場面の情景を表現します。
[人形遣い]
3人で1体の人形を、まるで生きているかのように操ります。
吉田簑 紫 郎 さんによる人形解説
人形の仕組み
画像提供:国立文楽劇場
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首の下に
胴串を握って、人形を操ります。
[胴体]
人形の着物の下には、胴体が入っており、人形遣いが公演ごとに衣裳を着つけています。
この胴体に胴串を刺して人形を動かし、あたかも生きているかのように表現します。
3人で操ります
画像提供:国立劇場
主遣い、左遣い、足遣いの3人で1体の人形を動かします。
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人形にはすべて、背中に穴が開いていて左手を入れて胴串を操り、首の表現をします。右手では人形の右手を操ります。
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右手で人形の左手を操ります。
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両手で人形の両足を操ります。
舞台上では、無言で人形を操るため、3人で息を合わせるのが非常に難しいです。そのため、「主遣い」が人形の首の動き、微妙な肩の動きで合図を送り、絶妙なタイミングで人形を操っています。
「足遣い」が握りこぶしで膝の形を表現します。
吉 田 簑 紫 郎 さん
文楽人形遣い。昭和63年に吉田
区長も人形に触れました
首はずっしりと重みがありました。操っているときは、後ろからなので、どういう動きをしているのかわからなくて難しいですね。全然触ったこともなかったですが、ほんの短い間、自分が動かすだけで、不思議と愛情がわく感覚でした。
左から江東区文化コミュニティ財団押田理事長、大久保区長、吉田簑紫郎さん、
文楽の公演は、12月に江東区文化センターで行います。チケット販売など詳細は後日お知らせします。
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