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更新日:2023年10月16日

無電柱化事業

無電柱化事業とは、現在ある電線を地中に埋め、道路から電柱をなくす事業のことをいいます。

現在、多くの区道では、電柱や電線により景観を損ねるだけでなく、電柱が通行の妨げになっている所もあります。また、事故や災害により電柱が損傷したり、電線が垂れ下がることによる避難や救助の遅れが想定されます。

江東区では、これらを改善し、安全・快適な通行と都市景観の向上を図るため、電線共同溝(CCBOX)を基本に、無電柱化事業に取組んでいきます。

【目次】

1.災害時の被害状況について

2.無電柱化の目的とメリット

3.電線共同溝(CCBOX)とは

4.無電柱化事業の進め方

5.江東区内の無電柱化事例

6.江東区無電柱化推進計画・関連リンク

 

 

整備前

整備前

整備後

整備後

11月10日は、無電柱化の日

「無電柱化の推進に関する法律」では、国民の間に広く無電柱化の重要性についての理解と関心を深めるようにするため11月10日を「無電柱化の日」と定めており、国及び地方公共団体はその趣旨にふさわしい行事が実施されるよう努めるものとされています。

国土交通省_無電柱化の日広報資料_172_115

1.災害時の被害状況について

はじめに地震被害、台風被害が道路上の電柱にどのような被害をもたらしたか、ホームページ上で公表されている資料から紹介します。

(1)地震被害

東日本大震災・阪神淡路大震災において、地中線の方が架空線(空中に張られた線)よりも被害率が低いことと、電柱の倒壊本数が報告されています。

東日本大震災、阪神淡路大震災のライフラインへの被害状況

出典引用:国土交通省HP_無電柱化の推進_データ集_東日本大震災・阪神・淡路大震災時のライフラインへの被害状況

(2)台風被害

過去の台風被害との比較

 

 

2019年の台風15号、台風19号では、過去に比べても大きな電柱の破損・倒壊被害が発生しました。

 

 

 

 

倒木・飛来物による電柱倒壊現場の様子

 

電柱の損壊事故の原因について、台風15号で損壊した電柱1,996本を調査したところ、倒木や建物の倒壊が約74%、看板等の飛来物が約14%、土砂崩れ等の地盤影響が約12%となっており、二次被害が原因とされるものが大半でした。

これらの二次被害対策として有効なものに、1.倒木処理・伐採の迅速化・事前伐採の推進、2.飛来物の飛散防止に関する注意喚起の徹底、3.無電柱化の推進があります。

 

出典引用:経済産業省HP

 

 

2.無電柱化の目的とメリット

無電柱化は、主に以下の3つの目的で実施されています。

(1)防災

安全現状

 安全イメージ

 

 

 

 

出典:国土交通省HP(写真)/東京都建設局HP(イメージ)

 

台風や地震などの災害時に電柱が倒壊したり、電線が垂れ下がったりすることによる道路閉塞が発生し、災害時の緊急車両の通行や復旧活動の支障となっています。また、電線施設の損傷による停電の原因となっています。無電柱化を行うことで災害における緊急車両の通行が円滑になり、復旧活動を迅速に行うことができます。

(2)安全・快適

防災現状

防災イメージ

 

 

 

 

 

出典:国土交通省HP(写真)/東京都建設局HP(イメージ)

 

林立する電柱により、歩行者やベビーカー、車いす利用者の通行が妨げられています。無電柱化を行うことで歩行空間が確保され、歩行者が安全で快適に通行することができます。

(3)景観

景観現状

景観イメージ

 

 

 

 

 

出典:国土交通省HP(写真)/東京都建設局HP(イメージ)

 

電柱や、上空にはりめぐらされた電線類により、美しい街並みが損なわれています。無電柱化を行うことで視線を遮る電線類が撤去され、開放的で美しい街並みを創出することができます。

(江東区無電柱化推進計画より抜粋)

 

3.電線共同溝(CCBOX)とは

 電線共同溝とは、地上の電柱や上空にある電線を集約し地中に収容する施設で、無電柱化事業における方法の一つです。

「電線共同溝の整備等に関する特別措置法」に基づき整備し、整備指定された路線では、今後、電柱や電線の設置を制限することができます。

電線共同溝イメージ図(東京都建設局提供)

電線共同溝イメージ図(東京都建設局提供)

 

 

4.無電柱化事業の進め方

無電柱化にかかる期間

無電柱化事業フローチャート無電柱化工事の標準工程表

無電柱化事業は、既に水道管、ガス管などが埋設されている地下空間に新たに電線共同溝を埋設するため、設計段階から多数の企業者との調整が必要です。また、支障となる埋設物の移設、電力・通信の供給工事等に段階的に取り組むなど、完成まで長期にわたる事業です。

 無電柱化の一般的な方式である電線共同溝方式では、設計・手続きから舗装復旧工事完了までに、標準的な工程で約7年の期間が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(江東区無電柱化推進計画より抜粋)

 

無電柱化事業へのご理解とご協力をお願いします

江東区で取組んでいく無電柱化事業は1事業当たり7年(設計・手続き2年)+(現場工事5年)程度と長期にわたり実施されます。工事に際して、騒音や振動の発生、休日や夜間での施工、一時通行止めや迂回などの交通規制が発生することがあります。地域の皆様には大変なご迷惑をおかけいたしますが、安全で円滑な工事に、ご理解とご協力をお願いいたします。

 

 

5.江東区内の無電柱化事例

亀戸地区                       大島地区

無電柱化事例_亀戸地区無電柱化事例_大島地区

 

 

 

 

 

 

 

 

富岡地区                       豊洲地区

無電柱化事例_富岡地区無電柱化事例_豊洲地区

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6.江東区無電柱化推進計画・関連リンク

 

お問い合わせ

土木部 道路課 工事係 窓口:防災センター3階5番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-9665

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