河川水質調査
隅田川と荒川にはさまれた江東区には、縦横に河川・運河があります。かつては水運が盛んで、水辺の景観にもめぐまれていました。
しかしながらその後は東京の工業地帯として発展し、工場からの排水、台所や風呂からの生活排水の流入等により、河川・運河の水質は悪化しました。また、水運が衰退し、護岸はコンクリート整備され、人々の生活が河川から遠ざかった時期もありました。
近年は下水道の整備や排水規制の強化などによって水質は徐々に改善し、河川にはボラやハゼなどの魚が、また整備された親水公園などではジョギングや船遊びを楽しむ人々がみられます。
区では、水のきれいな河川や運河に囲まれ、さらに活気とうるおいに満ちたまちを目指しています。
調査概要
区では水質の状況を把握するために、年に4回(4月、7月、10月、1月)、河川12地点と海域(運河)3地点の計15地点で、水質調査を実施しています。
調査地点
- 中川大橋(旧中川)
- 境橋(北十間川)
- 進開橋(小名木川)
- 高橋(小名木川)
- 清水橋(横十間川)
- 海砂橋(横十間川)
- 福寿橋(大横川)
- 黒船橋(大横川)
- 鶴歩橋(平久川)
- 海辺橋(仙台堀川)
- 永代橋(隅田川)
- 葛西橋(荒川)
- 夢の島大橋(砂町運河)
- 東雲橋(東雲運河)
- のぞみ橋(有明西運河)
調査結果(令和6年度)
河川の水の汚れの指標であるBOD(生物化学的酸素要求量)は、
全12地点中9地点において、年4回の平均値が環境基準を満たし、おおむね良好な結果でした。
海域の水の汚れの指標であるCOD(化学的酸素要求量)は、
全3地点において、年4回の平均値が環境基準を満たし、良好な結果でした。
水環境の汚染を通じ、人の健康に影響を及ぼすおそれがある有害物質の六価クロムは、
河川および海域の全15地点で不検出でした。
(結果詳細は関連ドキュメントをご参照ください。)
調査結果の推移
河川におけるBODの区内平均値は、環境基準値を満たして横ばい傾向にあり、良好な結果が続いています。
海域におけるCODの区内平均値は、年度毎に増減はあるものの、近年は良好な結果となっています。
関連ドキュメント
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